コロナ禍により業務のオンライン化が進み、BtoCでもBtoBでもWeb接客のニーズが高まっています。このような状況の中、根強い人気を誇っているのがチャット型のWeb接客ツールです。

この記事では、チャット型Web接客のメリットと併せて、ツールの選び方やおすすめのツールをご紹介します。Web接客を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

チャット型Web接客のメリット

まずは、チャット型Web接客のメリットを一つずつ見ていってみましょう。

その場ですぐレスポンスできる

チャット型のWeb接客であれば担当者がリアルタイムでレスポンスできるので、メールフォームでの問い合わせのようにタイムラグが生まれません。顧客が問い合わせするタイミングが一番興味関心が高まっているので、すぐにレスポンスするだけでも成約率が上がるでしょう。

電話でも問い合わせ時間内であればリアルタイムでのレスポンスが可能ですが、一時的に電話の窓口が混み合い、すぐに対応できず待たせてしまうリスクがあります。

しかし、チャットであれば比較的簡潔にやり取りができるため、クレームなどにもすぐ対応できる点も大きなメリットです。既存顧客の不満が溜まりにくく、解約や離脱を防ぐ効果が期待できます。

問い合わせのハードルが下がる

電話でもすぐにレスポンスすることができますが、わざわざ電話して口頭で話すとなると問い合わせのハードルが上がります。コミュニケーションが苦手な人や直接の会話を好まない人からすると、電話での問い合わせはストレスになるのものです。

そのため、問い合わせのハードルが低いチャット型のWeb接客を導入したほうが、より多くの人にサポートを提供できます。その結果、顧客満足度を高めることにつながるでしょう。リピート率を高めるためにも、問い合わせのハードルが低いチャット型のWeb接客は効果的です。

顧客の声をヒアリングできる

サービスや商品の開発・改善に欠かせないのが顧客の声のヒアリングです。なかなか顧客の声をデータ化するのは難しいですが、チャット型のWeb接客を行えば接客時の履歴をテキストデータで残すことができ、今後のマーケティング活用に貢献します。

こうしたヒアリングを外部の会社に依頼するとリサーチ費用が発生するので、チャット型のWeb接客ツールをマーケティングツールとして活用するのはおすすめです。

顧客に合った提案ができる

テレビCMやWebCM、チラシなどの広告だとターゲティングはできても複数人に向けた情報しか届けられず、それぞれの顧客に合わせた提案はできません。

しかし、1対1のやり取りが可能なチャット型のWeb接客であれば、対面営業同様にその顧客の要望や課題をヒアリングし、相手に合わせてカスタマイズしたオリジナルの提案を行えます。

顧客に合った提案ができれば当然成約率も上がり、売上アップに寄与します。できる限り丁寧にヒアリングし、顧客の要望や課題に合った提案を行いましょう。

場所に縛られず接客できる

Web接客はネット環境さえあれば場所に縛られずに営業活動ができます。コロナ禍によりリモートワークが進む今、営業や接客もWeb接客を取り入れて「いつでもどこでも対応できる」環境を整える必要があります。

もちろん顧客側も場所に縛られず接客を受けられるので、利便性が大きく上がるでしょう。その場ですぐに資料をデータで共有したり、画面共有でプレゼンしたりと、顧客に合わせて幅広いコミュニケーションをとることができます。

オンライン上でワンストップの営業ができる

チャット型のWeb接客であれば、顧客からの質問に答える中でニーズを洗い出すことができ、すぐに顧客に合った提案書や見積書を送付することが可能です。

メールや電話での問い合わせだと、一度ヒアリングしてから提案書や見積書を作成して送付する流れになりますが、チャットならその場ですぐに対応できるため、機会損失を防げます。

オンライン上でワンストップの接客ができれば、営業効率もぐんと上がります。業務効率化にも貢献するので、接客に時間がかかっている企業ほど検討するといいでしょう。

チャット型Web接客ツールの選び方

それでは、チャット型のWeb接客ツールを選ぶ時はどのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか。ツールを選ぶ際のポイントを解説します。

手軽で使いやすいか

複数のメンバーが業務と並行して運用するケースがほとんどなので、使いやすさや手軽さは非常に大切です。チャットツールに関する知識がなくてもスムーズに使えるか、手軽に運用ができるかなどを確認しましょう。導入時だけでなく、運用時も負担がかからないことが重要です。

機能に業界・業種との親和性があるか

業界や業種によって接客でやり取りする情報や流れは全く異なります。検討しているチャット型のWeb接客ツールに必要な機能が搭載されているか、基本機能で問題なく業務フローを遂行できるかをシミュレーションしてから導入することが大切です。

サポート体制が整っているか

ツールは導入してからが本番なので、通常業務の中で担当者が問題なくチャット型のWeb接客を行えるか確認してから導入するのがおすすめです。それを判断するにはサポート体制をチェックする必要があります。

サポートの有無だけでなく、サポートが受けられる時間帯や、サポートの窓口が電話なのかメールなのかなどを確認しておきましょう。

おすすめのチャット型Web接客ツール

ここからは、チャット型のWeb接客ツールを比較検討したい方に向けて、おすすめの人気ツールをピックアップしてご紹介します。

hachidori(ハチドリ)

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出典:hachidori

hachidori(ハチドリ) はプログラミング不要のチャットボットで、柔軟性が高く簡単に導入・運用できる点がメリットです。プログラミングの知識がなくても設置でき、高度なシナリオ設計力もあります。

継続して学習して高い正答率を実現するAIチャットボットなので、IT知識に不安がある担当者や兼任している担当者でも安心してWeb接客できるでしょう。

Chamo(チャモ)

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出典:Chamo

Chamo(チャモ)は顧客のニーズに合わせてダイレクトメッセージを自動で配信できるチャットボットです。

オペレーターがすべて手動で対応する必要がなく、オペレーター自身をサポートする機能も付いているので、できる限りマンパワーをかけずに効率的なWeb接客を行えます。登録から運用までわずか5分とスピーディーに導入できる点も魅力です。

ChatPlus(チャットプラス)

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出典:ChatPlus

ChatPlus(チャットプラス)もプログラミングの知識がなくてもチャットボットを作成できるAI搭載型のWeb接客ツールです。

スタンプ、イメージマップ、動画まで活用できるのも特徴で、JavaScriptタグを配置すればすぐに設置できるため、たった1分でIDを発行し、3分でチャットスタートできる気軽さも支持されています。

チャットでWeb接客すればより広い層にアプローチできる

チャットでのWeb接客は、顧客にとっても企業にとっても時間や場所の拘束を軽減する効率的なコミュニケーション方法です。手軽なWeb接客を実現できれば、アプローチできる層も広がって売上アップにつながるでしょう。

ただし、さまざまなチャットツールが出ているので、どのようなターゲットにどのようなWeb接客を行いたいのかを明確にしてから、要件に合ったチャットツールを選ぶことが大切です。

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