この春から営業職にチャレンジされている方々は、営業スキルを伸ばすために何をされているでしょうか。
営業現場でとにかく場数を踏むことが最も効果的ですが、ただ経験を増やしていくだけでなく、事前に仮説を構築しておくことで1度の実践で得られる学びが多くなります。

身近にいる先輩営業マンのアドバイスが最も参考になると思いますが、営業マンとして大成している方々の考えもできるだけ吸収しておいた方が良いでしょう。

今回は、各業界のトップ営業マンのノウハウをまとめてご紹介します。
営業の進め方について悩んでいる方は是非確認してみましょう。

1.営業マンこそ、プロフェッショナルであるべき

なぜ営業は「プロフェッショナル化」せねばならないのか?――ビジネス・ブレークスルー大学学長_大前研一|エディターズ・チョイス|ダイヤモンド・オンライン.png
http://diamond.jp/articles/-/12790?page=2

経営学の権威であり、営業マンとしても卓越したスキルを持つ大前研一氏が、今後必要とされる営業マンについて語られています。

エンジニアやデザイナーと異なり、専門的な技術の習得を必要としない営業マンは、お客様とのコミュニケーション能力やトーク力を磨くことに重きを置きがちです。
しかし大前氏は、営業マンこそ専門知識と問題解決力を備えた「プロフェッショナル」になるべきだと説いており、実際顧客側もそのような営業マンに担当されることを望んでいるようです。

顧客と建設的なコミュニケーションを取るためには、自社サービス、顧客のサービス、業界に関する知識が必要不可欠です。
御用聞きではなく、顧客の問題を解決できる営業マンになるために、地道に学習を積み重ねていくべきでしょう。

2.相手を幸せにするためにモノを売る

ジャパネットたかた前社長・高田明氏から若手営業マンへのメッセージ「自己更新を続けて武器を見つけよ」.png
https://sales.typemag.jp/article/2070

テレビ通販番組の「ジャパネットたかた」で長らくMCを務めてきたジャパネットたかた前社長高田明氏のインタビュー記事です。

高田氏は、お客様を幸せになってほしいからモノを売るのであり、そのために「伝える力」が何よりも大事だと述べています。

この商品を買っていただいたお客さまに幸せになってほしい、という想いを伝えようと思うからこそ、テレビショッピングで私の声が高くなり、アクションが大きくなるんです。(高田氏)

自社のサービスや商品を売るのは自分のノルマや会社のためではなく、顧客のためだという強い信念を持っている高田氏だからこそ、視聴者の心に響くトークを編み出せるのでしょう。
高田氏自身も過去は営業職を経験しており、その時に得た学びがテレビ通販番組でのトークにも活きています。

3.優秀な営業マンは「商品を売らない」

会員数1500、営業女子の応援団長 -対談:ベレフェクト代表_太田彩子×田原総一朗_新しい日本のチカラ:PRESIDENT_Online___プレジデント.png
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20131119/166782/

リクルートの企画営業として多数のMVPを受賞したベレフェクト代表の太田彩子氏は、リクルート時代に感じた優秀な営業マンの特徴として「商品を売らない」点を挙げています。

優秀な営業マンはお客様を儲けさせることを第一に考えており、自分の商品販売は後回しにします。
コンサルティング領域にまで踏み込んで信頼を勝ち取れば、自然と自分の売上も上がるという良い循環が生まれるようです。

経営者視点でお客様の状況を捉え、徹底したロジックを積み上げる。すると必然的にわが社のサービスは必要不可欠だと自信を持って提案し続けられるのです。(太田氏)