Webが発達し、普及して以降、「Webマーケティング」「デジタルマーケティング」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
同義語として捉えている方は多いと思いますが、2つの違いについてはしっかり理解できているでしょうか。

Webマーケティングとデジタルマーケティングは異なる定義がされており、それぞれの言葉の定義を知ることでマーケティングについての理解をより深めることができます。

今回は、デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いを解説します。

Webマーケティングとデジタルマーケティングは、「Web上で完結するかしないか」の違い

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Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、Webだけを利用するかどうかの違いです。
「Web」は現実とは別の空間であるインターネット上の世界を指す言葉であり、「デジタル」とはデジタルデバイスを利用したマーケティングを指します。
以下より、それぞれの単語について解説します。

Webマーケティング:Web上で完結するマーケティング

Webマーケティングとは、その名の通りWeb上でのマーケティング施策を指します。
インターネットが普及し、誰でも利用できるようになった今、顧客との接点を持つための主要チャネルの1つとして機能しています。

自社ホームページでの集客や、facebookやTwitterなどのSNS、リスティング広告ディスプレイ広告などWeb上で完結するマーケティングは全て「Webマーケティング」の枠組みに入ります。

Webマーケティングの最大のメリットは「ターゲティング」

Web上では「誰にアプローチするか」をある程度絞りこむことができます。
Webは、ユーザーが能動的に動く場であり、ユーザー行動は全てデータとして蓄積されます。

例えば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、検索ユーザーの居住地や属性、興味関心を把握できます。
検索行動には明確な目的が伴うため、検索キーワードに含まれるユーザーの意図を推測し、それに沿ったコンテンツを提供することでユーザーと接点を持つのがSEOリスティング広告です。
また、Facebookは、プロフィール登録時に住所、勤務先、趣味などを入力する欄があるため、Facebook側ではユーザーの細かなプロフィールを把握できます。Facebook広告は、プロフィール情報をもとにターゲット設定をできるため、精度の高い配信を実現しています。

このように、Web上でユーザー属性をある程度取得できるため、マス広告とは対極の個別最適化された広告を配信できます。
個別最適化のための技術は年々進化しており、今後も加速していくでしょう。

また、ターゲットを絞る=露出量も絞られるため、TVCMや看板広告などのマス向けの集客施策よりも少ない予算で実施できる点もメリットとして挙げられます。

デジタルマーケティング:Webに限らない、デジタル技術を用いたマーケティング施策

デジタルマーケティングは、Web上の施策だけでなくデジタル系の施策全般を指す言葉です。デジタルサイネージやiBeaconなど、Web上だけではなくオフラインでのコミュニケーションが発生するものはデジタルマーケティングの枠組みに入ります。

デジタルマーケティングはマス寄りのもの、

オフラインでの施策はマス寄りのものも含まれるため、予算を潤沢に取れないような企業は、デジタルマーケティングを包括的に行うことは難しい状況にありました。
ただ、IoT関連技術が進化した今、導入ハードルは急速に下がりつつあります。

まとめ

O2Oやオムニチャネルという言葉が徐々に普及してきているように、オンラインとオフラインを組み合わせたマーケティング施策を行う企業が増えています。
iBeaconによる店頭販売促進技術やAR、IoTなど、既に事業者向けに展開されている技術が多数あります。

集客にそこまで費用をかけたくないからWeb上の施策だけにとどめているという企業様も少なくないと思います。
ただ、現在は設備投資に費用をかけなくても導入できるデジタル技術が増えています。
Web上だけの施策に限界を感じている方はデジタルマーケティング全般を考慮した施策の実施を検討した方が良いでしょう。