6月25〜26日、男性向け化粧品を販売するBULK HOMME主催のマーケソン「THE MARKETHON」がRed Bull Studios Tokyoにて開催されました。

「BULK HOMME」を販売するTSUMO・JP株式会社代表の野口卓也氏、日本酒専門メディア「SAKETIMES」を運営する株式会社clear代表の生駒龍史氏、株式会社サイバーエージェント採用責任者の渡邊大介氏を審査員に迎え、数十組の応募から選抜された10組のチームがアイデアを競いました。

今回は、「THE MARKETHON」最終ピッチコンテストの様子をお届けします。

マーケティングの概念を浸透させることを目的にしたTHE MARKETHON

マーケソンとは、エンジニア向けに行われるハッカソンのマーケティング版で、数時間〜数日間の限られた時間の中、与えられた課題に対してチームで解決策を考え、提案するイベントです。
男性向け化粧品「BULK HOMME」を販売するTSUMO・JP株式会社がマーケソンを開催するのは初の試みで、代表の野口卓也氏は今回このようなイベントを開催した経緯を以下のように語っています。

女性向けの化粧品マーケティングがものすごく確立されているにもかかわらず、男性向けの化粧品マーケティングの場合、特別感のあるプランをたてるのが難しいんですね。ここ数年経験してきて、市場をこのプランで切り開いていくぞというワクワク感をイベントで体験してもらえれば面白いんじゃないかなと思い開催しました。(野口氏)

今回の課題は、架空の酒造をクライアントとし、「日本酒の新銘柄をWebで2,500本売る。プロモーション予算は500万円」という課題が出されました。

化粧品がテーマだと読みやすすぎるので、Webマーケティングがしっかり構築されていない、苦労されている業界はないかなと探しているなかで、SAKETIMESの生駒さんがまさしくそのような課題を抱えていたので協力いただくことになりました。

今回は日本酒業界に絞りましたが、「これだ」というアイデアは必ず再現性のあるものなので、我々も参考にできればいいなと思いましたし、優秀なマーケターを讃える機会を創出したいという思いがあります。(野口氏)

優勝は27歳をターゲットにした「1989」

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優勝は、PR関連業務を行う社会人のお二人による27歳をターゲットとした「1989」という新商品の提案でした。

27歳に絞ったのは、ライフスタイルに変化が起きるタイミングだからです。

・暴飲傾向から健康志向へ飲み方が変わる
・収入的にも余裕が出てくる
・家庭を持ち始める方が多く、家飲みの機会が増えてくる

社会人になってある程度年数が経過し、仕事、プライベート共に変化が生じ、お酒と落ち着いた付き合い方をする人が増えてくるようです。
その世代にピンポイントでアプローチできるよう、商品名を「1989」とし、SNSを活用した家飲み促進キャンペーンや会員サービスとの連携を集客手法として提案していました。

優勝したお二人に今回のアイデア出しの経緯を伺いました。

「まず、お酒業界を調べると、制約や今までのしきたりが強い業界だと感じたので、マーケティングするのであれば、これまでとは違う切り口でいかなければいけないと思い、調査には時間をかけました。今、若い人向けのお酒で成功しているものは澪などの一部の商品だったので、もっと違うアプローチはないかと模索してみました。」

「最初は20代前半という区切りにしようかとも思ったんですが、自分ごととして思ってもらえるようにもっと絞り込んだ方がいいよね、ということで、「27歳」にしました。ライフスタイルの変化が生じる年代ではありますし、ちょうどいいかなと。」

今回の審査基準について、審査を担当したサイバーエージェントの渡邊大介氏は以下のように語っています。

今回参加されたチームは、アイデアや独創性、Webの活用方法には差がほとんどなかったですね。なので、ターゲットの選び方や、選定したターゲットの広がり、来年度の再現性を評価しました。500万円という絶妙な予算設定に対して、短い時間できちんと調べてきたのでそこに参加者の力を感じましたね。
もう少し独創的なアイデアが出ても良いかなとは思いましたが、切り口は期待以上でした。(渡邊氏)