広告を表示するターゲットを絞って展開できるリスティング広告(検索連動型広告)は、多くの企業が活用している費用対効果が高いネット広告です。ただ、様々な設定ができることから、逆に上手く活用できていない企業もあります。

この記事では、これからリスティング広告を運用したい初心者の方に向けて基礎知識を解説したうえで、リスティング広告のメリットやデメリット、事前のチェックポイント、効果を出すコツ、費用の決め方などについて紹介します。

担当者必読のPDF資料も多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. リスティング広告とは?初心者必読の資料
  2. 配信開始前にチェックすべきポイント
  3. 代理店直伝!上手くいかない時のポイント
  4. 費用かけすぎ?適正相場をチェック
  5. リスティング広告で施策の費用対効果を上げられる

リスティング広告とは?初心者必読の資料

まずはリスティング広告の基礎知識について解説します。

リスティング広告とは

リスティング広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトの検索結果Webサイトに表示される広告のことです。クリック課金型で、広告がクリックされた数に応じて費用が発生するため、広告費が無駄になりにくいのが特徴です。

リスティング広告の種類

リスティング広告には「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があります。

検索連動型広告はユーザーが検索したキーワードに適した広告検索結果画面に表示する仕組みで、関連キーワードを検索しているユーザーにピンポイントでアプローチできます。広告形式はテキスト(文字)となります。

ディスプレイ広告検索結果画面ではなく、様々なメディアやブログなどの広告枠に広告を表示するもので、ターゲット層に合った年代や性別を指定して広告配信することができます。広告形式は画像や動画にも対応しています。

リスティング広告のメリット

先述したとおり、リスティング広告はクリック課金型なのでクリックされなければ表示されてもお金がかからず、費用対効果が高いのがメリットです。そのため低予算でも気軽に広告出稿ができます。

そのほかにも、データが残るため効果分析して修正・改善がしやすかったり、自社サービスと関連性の高いキーワードを指定してターゲット層に近い見込み客にアプローチできたりと多くのメリットがあります。

リスティング広告のデメリット

一方、リスティング広告のデメリットはあまり多くありません。強いて言えば、検索されないキーワードに対しては出稿できなかったり、リスティング広告に関する専門知識を学ぶ手間がかかったり、人気のキーワードだと広告単価が高くなったりするのがデメリットではありますが、かなり合理的な広告なのでメリットのほうが多いです。

ただし、すべてのシーンにリスティング広告が適しているわけではありません。以下のPDF資料で、リスティング広告が有効なケースと使いにくいケースが紹介されています。絶対に把握しておくべき判断ポイントも確認できるので、ぜひご覧ください。

配信開始前にチェックすべきポイント

ここでは、リスティング広告で効果を出すために、事前にチェックしておくべきポイントを紹介します。

キーワードのマッチタイプ

広告をキーワードの「部分一致」で出稿すると、ユーザーが複数のキーワードで検索した際に、自社サービスとの関連性が低い検索であっても、キーワード内に指定のキーワードが入っていたらリスティング広告が表示されてしまいます。

ターゲット層とは異なる層に届いてしまって広告費が無駄になるため、あまり層が広がり過ぎないように注意しましょう。

配信エリアの設定

リスティング広告広告配信エリアも指定できます。指定せずに広告を出すと日本全国が対象になり、店舗がない地域にも配信されるといったリスクがあります。ターゲット層が住んでいる地域に絞って広告出稿したほうが効率が良いでしょう。

ユーザー属性の設定

リスティング広告を表示するユーザーの性別や年齢も絞り込めますが、絞り込みすぎると機会損失につながります。訴求するサービスやターゲット層によりますが、基本的には「不明」を対象外とせず、年齢も絞り込みすぎないほうがおすすめです。

このほかにも、デバイス設定、スケジュールの設定、コンバージョンの計測設定が成功の秘訣になります。これらの最適な設定方法に加えて、クリック数を増やす3つの方法などを以下のPDF資料で確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

代理店直伝!上手くいかない時のポイント

リスティング広告には様々な設定や手法があるため、上手くいかない時の改善策が分からない担当者も多いです。ここでは、代理店直伝の改善ポイントを紹介します。

マッチタイプを決定する

リスティング広告広告表示するキーワードを判定する際に、完全一致・フレーズ一致・絞込部分一致・部分一致といった4種類のマッチタイプがあり「登録したキーワードからどれくらい一致していたら広告を表示するか」を指定できます。

そのため、コンバージョンにつながる検索クエリの傾向を分析し、マッチタイプを調整することが重要です。

入札戦略を立てる

入札する際に、配信目標に応じた自動入札戦略を選ぶことも大切です。費用対効果を高めるために入札単価を自動調整するなどして戦略を立てましょう。目標単価は相場や実績を踏まえ、少し高めに設定するのがおすすめです。

予算不足によるインプレッションシェアの損失を減らす

予算不足だと広告表示できない割合が増えてしまいます。インプレッションシェアの損失がある場合は、入札価格を下げて広告表示を増やしましょう。入札を下げるのには抵抗があるかもしれませんが、損失を減らすほうが成果を出しやすくなります。

費用かけすぎ?適正相場をチェック

最後に、リスティング広告にかける費用をどれくらいに設定すればいいか迷った時のチェックポイントを解説します。

リスティング広告の費用相場

株式会社カルテットコミュニケーションズの調査によれば、リスティング広告の月額費用の平均は約20万円です。割合は、20万円未満が約60%、20~49万円が約20%、50~99万円が約10%、100万円以上が約9%となっており、20万円以下で運用している企業が過半数を占めています。

また、リスティング広告の運用を他社に依頼する場合、手数料の相場は予算の20%ですので、外注する際は参考にしてください。

リスティング広告にかかる費用

リスティング広告にかかる費用は、クリックコスト(広告費)と、外注した場合の運用代行手数料の2つの合計になります。自社で運用する場合は運用代行手数料はかからないので、クリックコストのみです。

クリックコストはキーワードのクリック単価によって大きく変動するので、予算内で最大の効果を出せるキーワード選定をすることが重要です。

リスティング広告の費用の決め方

予算を組むにあたってリスティング広告の費用を決める際は、目標から逆算して考えましょう。まず目標値を決め、それからWebサイトのコンバージョン率を調査し、クリック単価を調べ、算出した数値を基に費用を決定します。

リスティング広告で施策の費用対効果を上げられる

リスティング広告は、上手く活用することで少ない予算でも大きな成果を生み出すことができます。メリットが多くデメリットはあまりないので、まずは低予算で始めてみてもいいでしょう。今回ご紹介したポイントを踏まえ、コンバージョン率を高めて売り上げアップにつなげてください。