リマーケティング ユーザーリスト作成に用いるセグメント

ここからは、アナリティクスを利用したリマーケティングのやり方について説明します。
マーケティング広告を配信するためには、誰に配信するかを設定する必要があります。そこで作成するのがリマーケティング ユーザーリストです。このリマーケティング ユーザーリストをアナリティクスのセグメント機能を元に作成することができるのです。

ちなみに、セグメントとは、年齢・性別や流入元、使用しているデバイスなど、ユーザーに紐づく情報をもとに、特定の層ごとにアクセス解析するための機能となります。なお、セグメントについて詳細は以下の記事を参考にしてください。

参考
意外と知らない?Googleアナリティクス7つのセグメント指定条件の解説|ferret [フェレット]

この機能を利用することで、「コンバージョンに至らなかったユーザー」にのみ広告を配信することや、逆に「コンバージョンに至ったユーザー」に関連する商品の購入を促す広告を配信することができます。

セグメントをリマーケティングユーザーリストに追加する方法

具体的にセグメントをリマーケティングユーザーリストに追加するための方法を説明します。

まずは、Googleアナリティクスにログインして、ユーザーサマリーなどレポートを開きます。
次に「+セグメント」をクリックしてリマーケティングユーザーリストに追加する予定のセグメントを選択し、アクションのユーザーリストをクリックして作成します。

GA1.png

すると、リマーケティングユーザーリストが開くので、保存するアナリティクスのビューを選び、ユーザーリストを共有する広告アカウントを選択します。

次にルックバック日数と有効期間を設定します。
ルックバック日数とは、どれほど遡ったユーザーのデータを利用するかを7日,14日,30日の期間から選べることができます。
例えば、セッション数が3以上であるユーザーをフィルタした場合に、ルックバック日数を14日に設定すると14日間にセッション数が3以上あるユーザーがリストに追加されます。

有効期間は、ユーザーリストに追加したユーザーをいつまで広告に利用するかを決めます。最大で540日まで設定することができますが、あまり長く設定してもユーザーが忘れてしまえば、もはやリマーケティング広告の強みを活かせないでしょう。

高度な利用の仕方としては、「90日間有効なユーザー」から「60日間有効なユーザー」を除外したユーザーリストを作成することで、「Webサイト訪問後から60日経ったユーザー」というリストを作成することも可能です。再購入を促す広告を配信する、といったような使い方も可能です。

参考:
セグメントを使用したリマーケティング | アナリティクスヘルプ

セグメントを利用したリマーケティング広告を行う上で注意点

ユーザーのプライバシー保護の目的の上でリマーケティングをする上で一部制限があります。
例えば、リマーケティング広告を配信するためには、最低でもリストに100人必要なこと、ユーザーにとってデリケートな情報でリマーケティングは行えないことがあります。

ユーザーと関連性が高い広告は、広告主とユーザーと双方にとってメリットがあります。しかし、度が過ぎると個人のプライバシーが蔑ろにされることになります。

Googleではリマーケティング広告を含むユーザーとの関連性が高い広告(パーソナライズド広告)について既存の広告掲載ポリシーに加えてパーソナライズド広告用のポリシーも定めています。
あくまでプライバシーに配慮したリマーケティング広告を行うように心がけましょう。

参考:
パーソナライズド広告 | AdWords 広告掲載のポリシー ヘルプ