サービスサイトは会社の情報を提供するコーポレートサイトと異なり、商品や商材、サービスに特化したWebサイトです。コーポレートサイトよりもサービスに集中特化したサイトのため、顧客の課題解決に向けた情報を常に行うなど、小回りを利かせた運用方法が重要です。その違いを理解しなければ、効果的な運用はできません。

この記事では、サービスサイト制作のコツや運用のポイントを詳しく解説します。

リード獲得を増やす“サービスサイト”立ち上げのための4つの手順

リード獲得を増やす“サービスサイト”立ち上げのための4つの手順

新たにサービスサイトを立ち上げたいという方の「何からやればいいか分からない」というお悩みを解消できるよう作成しました。ぜひお気軽にご覧ください。

目次

  1. サービスサイトとは
  2. サービスサイトの導入事例
  3. サービスサイトの立ち上げ手順4つ
  4. 手順に沿ってサービスサイトを作ってみよう

サービスサイトとは

サービスサイトとは、特定の商品やサービスに関する情報を発信するWebサイトを指します。サービスサイトの運用は、情報発信を通して顧客を集客し、商品やサービスに対する理解を深め、購入を促すのが大きな目的です。具体的な運用目的は、下記のようなものになります。

  • 新規リード・新規顧客を獲得したい
  • 商品に対するブランドイメージを提供したい
  • 既存顧客のリピート数を増やしたい

サービスサイトの導入事例

実際にサービスサイトを導入した事例を紹介します。上記の3つの運用目的に沿ったサイトになります。

①新規リード・新規顧客獲得を目的としたサービスサイト…ウォンテッドリー株式会社

ウォンテッドリー株式会社のサービスサイトは自社サービスの資料のダウンロードを目的としており、「想いを採用の武器にする」というキャッチコピーと、自社の提供価値、CTRの全てをファーストビューで伝えていることが特徴です。サイトに訪れた新規顧客の注目を集め、即座にCTRに誘導することで、効果的なリード獲得を実現しています。

参考:採用担当者の方へ - Wantedlyで想いを採用の武器にする

②商品のブランドイメージ提供を目的としたサービスサイト…丸紅エアロスペース株式会社

丸紅エアロスペース株式会社のビジネスジェットのサービスサイトは、ビジネスジェットの航空映像と「航空機の次世代を切り開く」というキャッチコピーファーストビュー一面に広げることで、「HondaJet」ブランドの持つ、飛行中の雄大なイメージを伝えています。

参考:HondaJet | 丸紅エアロスペース株式会社

③リピーター数増加を目的としたサービスサイト…Chatwork株式会社

Chatwork株式会社のサービスサイトは業界ごとの活用方法、導入事例、様々なお役立ち資料を一つのページにまとめており、何度でも訪れたくなるように設計されています。サービスの情報が網羅されており、サービスサイト一つで商品が理解できるようになっています。

参考:ChatWork

サービスサイトの立ち上げ手順4つ

サービスサイトを立ち上げるには適切な手順を踏む必要があります。以下のようなステップです。

  • 目的を理解する
  • ターゲットを設計する
  • KPIを設計する
  • コンテンツを制作する

ここでは、「目的を理解する」「ターゲットを設定する」について詳しく解説します。

サービスサイトの目的を理解する

初めにサイトの運営目的を明らかにしましょう。サービスサイト以外にもメディアサイト、採用サイト、コーポレートサイトの3種類のWebサイトがあり、目的によっては採用サイトやコーポレートサイトの方が適している可能性があるためです。

ここでは、それぞれのサイトの特徴を解説します。

メディアサイト

メディアサイトは特定のテーマに関するお役立ち情報を発信するサイトで、中長期的な集客数の増加を目的として使われます。特定の情報を求めている人がGoogle等のネット検索を通じてサイトに訪問することで、集客の増加につながります。

Webサイトの集客力を強化する手段として有効です。

採用サイト

採用サイトは会社の採用情報を伝えるサイトで、応募者数の増加、採用市場でのブランディング向上を目的として使われます。

就職や転職を考えている社会人、学生をターゲットに、会社の魅力やニーズに沿ったコンテンツを発信します。求人情報サイトでは伝えきれない情報を応募者に提供でき、マッチングの度合いが高く、応募者の会社に対する基本情報が深い状態で面接に臨める点がメリットです。

自社の採用力の強化のために効果的なサイトだと言えるでしょう。

コーポレートサイト

コーポレートサイトは会社の情報を提供するサイトで、会社の認知を高め、より良い印象を持ってもらうことを目的として使われます。

採用サイトと違い、求職者だけでなく取引先や投資家、株主など様々な人がターゲットとなります。取引先に自社の成り立ちや最新情報を伝えること、投資家や株主に企業価値やIR情報を伝えるなど、さまざまな使い方が考えられます。

またコーポレートサイトは、宣伝・広告の役割といったマーケティング要素として活用している企業も多く、会社について詳しく知ってもらいたいときに便利なサイトと言えるでしょう。

ターゲットを設計する

続いて、サービスサイトの方向性、ターゲットを定めましょう。方向性の設定には大きく4つの手順があります。

①ターゲットの設定

サイト内のターゲットとは「誰の」「なんの課題を」「どのように解決するのか」を示したもののことです。ターゲットの設定により、ユーザーの課題を深掘り、その解決に適したコンテンツが提供できるようになります。

ただ、闇雲にターゲットを設定しようとすると、ユーザーの課題を見逃してしまう可能性があります。現場を知る人にヒアリングを行ったり、顧客の意見をとり入れるなど、ユーザーの悩みに寄り添うことが重要です。

②ペルソナ設定

ペルソナとはターゲットの特徴を表した像のことです。ペルソナ設定により、サイトデザインやコンテンツ作成時に一貫した判断ができ、より顧客に響くメッセージやコピーの作成が可能になります。

BtoBのペルソナ設定では、「情報収集をする担当者」と「最終的な意思決定をする決裁者」の2つの設定が必要です。BtoB商材の場合、多くの会社では一部門の担当者ではなく、購入権限を持つ上長や購買の担当部門などが決済者となるためです。

BtoC商材のように直感でサービスが選ばれることは非常に少なく、十分な事前調査や効果測定を行った後「本当に自社にメリットがあるのか」を様々な指標を元に判断され、購入するかどうか決められます。

③競合分析

競合分析により、市場内での自社サービスのポジションを明確にしましょう。

顧客が商品の導入を検討する際には、他社の商品も考慮することが多いでしょう。競合と自社の差別化要因を明確に示すことで、より自社サービスの魅力を顧客に理解してもらえるようになります。

競合分析はフレームワークを活用して行うのがおすすめです。以下のようなフレームワークを活用するとよいでしょう。

・3C分析

Company(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)の3つの軸をもとに市場環境を分析するためのフレームワーク

・5F分析

「競合」、「売り手の交渉力」、「買い手の交渉力」、「新規参入」、「代替品」の自社に対する5つのForce(脅威)をもとに、業界の構造や自社の影響度を把握するフレームワーク

・SWOT分析

自社の内部要因であるStrength(強み)とWeakness(弱み)、外部要因であるOpportunity(機会)とThreat(脅威)の4つの軸を元に、自社の戦略策定を行うためのフレームワーク

④USP設定

USP (Unique Selling Proposition) とは、商品やサービスが持っている「独自の強み」のことです。

USPは競合との差別化ポイントを簡潔にまとめます。差別化ポイントを簡潔に言語化することで、自社商品やサービス独自の強みが分かりやすくなります。

USPを設定するときはペルソナに刺さるかどうかを意識しましょう。どれだけ高機能で、独自性に溢れた商品、サービスでも顧客に求められるものでなければ強みにはなりえません。

手順に沿ってサービスサイトを作ってみよう

サービスサイトは自社商品やサービスへの顧客の理解を促すのに役立ちます。商品やサービスのブランドイメージを確立させ、新規顧客やリピーター獲得に効果的です。

サイトの立ち上げ時には、①目的を理解する②ターゲットを設計する③KPIを設計する④コンテンツを制作する、の4つの手順に沿うといいでしょう。

下記の資料では、記事内で解説しなかった「KPIの設定」と「コンテンツ制作」について詳しく解説しています。サービスサイトの立ち上げ方がより詳しく理解できる資料になっていますので、気軽にお役立てください。

リード獲得を増やす“サービスサイト”立ち上げのための4つの手順

リード獲得を増やす“サービスサイト”立ち上げのための4つの手順

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