5. 入力フォームを最適化する

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フォームプロダクトデザインの究極的な形として捉える人もいます。正しく設計すればするほど、あらゆるユーザーの利便性、そしてもちろんアクセシビリティも高めることができるからです。それゆえに、フォームの設計は、Webデザイナーの考え方が直接現れます

それでは、どんなフォームを設計すればいいのでしょうか。
プレイスホルダーを設定しているだけのテキストボックスほど利便性の悪いものはありません。プレイスホルダーは、テキストボックスをクリックした途端に消えてしまうからです。Googleページでよく使われていますが、プレイスホルダーを設定しておいて、クリックしたらラベルがテキストボックスの上に表示される、といった方法は改善方法の一つです。

また、すべてのフィールドのうち、どれが必須でどれがオプションなのかを明確にしましょう。また、送信ボタンの文字を単に「送信」とデフォルトのままにするのではなく、「入力した項目を確認する」などより具体的な言葉で書くようにしましょう。

入力する際にユーザーに役立つ情報も添えておくとよいでしょう。
例えば、パスワードを9文字以上にしなければならない場合、大文字や特殊記号を使った例を添えておけば、たいていはユーザーも大文字や特殊文字を使ったパスワードを入力します。このような情報をツールチップなどで隠さないようにしましょう。

入力するフィールドはできるだけシンプルなほうがいいですが、もし多くなる場合には関連性のあるフィールドをグループ化しましょう。

まとめ

Webデザインを行う際、私たちはデザインの基準を自分自身が使いやすいかどうかに置いてしまいがちです。しかし、アクセシビリティの観点からいえば、いろんな背景を持ったあらゆる人々が使いやすいように設計することが大切です。

改善すべきポイントはいくつかあるはずです。ぜひ、アクセシビリティの観点でご自身のホームページを見直してみてください。