プロ野球界のインスタグラム事情

今回インスタグラムを分析して、球団アカウントの有無としては以下の状態でした。

<パ・リーグ>
アカウントあり:5チーム(日ハム、楽天、ロッテ、オリックス、ソフトバンク)
アカウントなし:1チーム(西武)

<セ・リーグ>
アカウントあり:1チーム(巨人)
アカウントなし:5チーム(ヤクルト、DeNA、中日、阪神、広島)

全体として、パ・リーグのチームの方がインスタグラムを積極的に活用していることがわかりました。
パ・リーグのチームは、2000年代以降に地域密着とIT活用を掲げていました。
マス的な手法が限られる中での施策とし、こうしたSNSを用いてのプロモーションと相性が良かったとも捉えられます。

現に埼玉西武ライオンズも野球にフォーカスしたアカウントは持っていなかったものの、パフォーマンスチームのブルーレジェンズとしては広報活動を行ってきました。

対してセ・リーグは、2016年の秋になって、ようやく巨人がアカウントを開設しました。スマートフォンを所持する人が大幅に増加した現在、こうしたソーシャルメディアを用いた戦略がセ・リーグのチームにとっても欠かせないものへと変わるでしょう。

スポーツ界に押し寄せるSNS運用のトレンド

現在のスポーツ界において、SNSを活用したメディア戦略に力を入れているチームが増えてきています。

2016年に始まったジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)では、配分金にチームのSNSフォロワー数など考慮するというルールのもと、運用管理がなされています。

また、プロサッカーリーグのJリーグにおいても、2017年からイギリスの「DAZN」が独占的に放送することが決まっています。インターネットの動画配信環境が確保できる場所であればどこでも中継・ハイライト動画を見ることができるようになり、よりソーシャルメディアにおいてのコミュニケーションが重要視されるようになるでしょう。

その中でもインスタグラムは抜群のビジュアルインパクトを誇っていることから、テキスト主体のFacebookやTwitterよりもスポーツの醍醐味を伝えやすいツールであるという認識がなされています。

プロ野球における運用体制は発展途上ですが、今後はこうしたトレンドを押さえてのアカウント開設、運用体制の改善が図られるように思われます。

参考:
【ホークスからドルトムントまで!?】スポーツクラブが活用するTwitter事例6選|ferret [フェレット]

まとめ

プロスポーツチームは規模感を持って運用できるというメリットはありますが、どのチームも限られた予算の中で効果的な運用を行うための試行錯誤が見てとれます。

最初の導入段階では知らないことも多いかと思われますが、コツを掴めば多くの方にリーチすることが可能となります。
SNS運用を軌道にのせられれば、マス媒体や広告代理店には頼らないプロモーションを実現できるでしょう。