企業独自のSNSの特徴とは

このようなSNSはFacebookやTwitterのような主要SNSと異なる独自の展開を見せています。
では、企業が運営するSNSにはどのような特徴があるのでしょうか?
2つのポイントに分けて見てみましょう。

本業に関わるテーマが設定されている

LEGO®Lifeは自社製品の写真を投稿するのが軸となっており、WOMEN’S PARKにも妊娠・出産・子育てというテーマが設定されています。

制限なく日常生活や仕事に関わるあらゆる情報発信が可能なFacebookやTwitterとは異なる特徴と言えるでしょう。

企業が行っているサービスに関連したものであり、かつ日常生活に密着したテーマが設定されています。
すくパラ倶楽部による消費者からの投稿を漫画化するサービスのように、SNSを通じて新たな顧客関係が生まれているのもポイントです。

SNSでユーザーに対して自社サービスへの誘導を行うことで、本来の事業へも良い影響をもたらすでしょう。
それだけでなく、関連する企業の広告を掲載したり、モニターを募集を行ったりとSNS自体で利益を得るようサービスを展開しています。

トラブルを防ぐ運営体制を引いている

主要なSNSでも利用規約を設定するなど、ユーザー同士のトラブルを防ぐ仕組みが取られています。同様に企業によるSNSでもユーザー同士のトラブルを防ぐ仕組みがあります。

SNSでのトラブルは本業へも影響を及ぼしかねません。
実際に教育関連ビジネスを展開する株式会社スプリックスは、運営していた中高生向けSNSゴルスタの強権的な運営方針が問題となり、サービス終了にまで追い込まれました。

このようなトラブルを防ぐためにも、SNSの運営体制には細心の注意を払っているようです。

例えばLEGO®Lifeでは保護者に対して、子供と利用する際に「ほかのユーザーを尊重しよう」「つねに安全をこころがけよう」といった約束を結ぶことを指導しています。

また、すくパラ倶楽部では出版社とインターネットマーケティングの企業が組んで運営することで、互いのノウハウを生かした運営を行えるでしょう。

SNSは多くのユーザーが利用する以上、運営とユーザーの間だけでなくユーザー同士でもトラブルが発生する危険があります。
そのようなリスクとどのように向き合っていくのかは、SNS運営の大切な要素と言えるでしょう。

参考:
[中高生限定「ゴルスタ」騒動が示した本当の闇]
(http://toyokeizai.net/articles/-/135357)

まとめ

企業が独自で運営するSNSは、それぞれのサービスに結びついて提供されています。
多くのユーザーに対して自社サービスへの誘導を行ったり、商品を通してユーザーが盛り上がる場を作ったりと、顧客との新たなつながり方は本業にとっても良い影響をもたらすでしょう。
一方では企業がSNSを運営するには開発費がかかるだけでなく、社内体制を構築し、SNSとしての運営にも注力する必要があります。
SNSでのトラブルは本業への信頼にも悪影響を及ぼしかねません。そのため、利用規約を定めたり、ユーザーへ利用制限を課したりと細心の注意を払う必要があるでしょう。

ユーザーによってはFacebookやTwitterのような主要なSNS以外にも、今回紹介したような1つのテーマに特化したSNSを利用しています。
消費者がどのようにWebに親しんでいるかを把握するためにも、新たなSNSの動きに今後も注目していきましょう。