Web担当者の皆様は「分散型メディア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一般的には、「ホームページのような帰結する場所を必ずしも持つ必要はなく、FacebookやTwitter、インスタグラムなど、ユーザーがいるプラットフォーム上にコンテンツを配信することを主とするメディア」を指します。

ユーザーが接触するチャネルがより多様化していくことが予想される現在、分散型メディアの重要性は増しつつあります。

分散型メディアを運用するうえで重要なのが「動画」です。
多くの分散型メディアは動画を活用しており、実際ferretでもSNS上で動画投稿を試してみたところ、予想以上の効果が出ました。

今回は、分散型メディアを運用する際の動画の重要性と、株式会社LOCUSが運営する動画制作サービス「Fast Video」を利用したferretの動画運用施策の事例をご紹介します。

分散型メディアとは?

分散型メディアは明確に定義されていないものの、分散型メディアと呼ばれているものの共通点には以下の3つが挙げられます。(※1)

・必ずしも自社のメディアサイトを持たない
・プラットフォーム上で完結するコンテンツを掲載する(自社ホームページへ誘導しない)
・複数の流通チャネルを持つ

現在、ユーザーが接触するチャネルは多様化しています。
検索エンジン→ホームページという流れだけでなく、企業とユーザーとの接触ポイントはFacebookやTwitter、インスタグラムなど様々なプラットフォームに存在します。
エンゲージメント強化を目的とした時、ユーザーがいる場所にコンテンツを配信し、必ずしも自社ホームページユーザーを誘導する必要はない」というユーザーファースト的な発想から生まれたのが「分散型メディア」です。

分散型メディアの代表的な事例

どのようなメディアが「分散型メディア」と呼ばれているのか、実際の事例を見てみましょう。

1.Now this

NowThis.png
https://nowthisnews.com/

分散型メディアの先駆けと呼ばれているアメリカの動画メディアです。
1分程度のニュース動画を1日20〜25本ほど配信しています。月間再生回数は8億回を突破しており、Facebookページには980万を超えるいいね!がついています。
Facebook、スナップチャット、Twitter、インスタグラムなどあらゆるSNSに向けて配信しており、ホームはありません。

ホームページはありますが、上記のようなページが1枚あるだけです。
ページ左下には以下のようなメッセージが記載されています。

「HOMEPAGE EVEN THE WORD SOUNDS OLD」
 「WE BRING THE NEWS TO YOUR SOCIAL FEED」
(ホームページはもはや古い言葉だ。我々はあなたのソーシャルフィードにニュースを届ける。)

当初は、後半の文言は「TODAY THE NEWS LIVES WHERE YOU LIVE」と記載されていました。
より具体的な文言へと変更されたのは、「ユーザーはソーシャルフィードにいる」ということが明白になったからでしょう。

2.C Channel

C_CHANNEL___おしゃれでカワイイ!女子向け動画ファッションマガジン・シーチャン.png
https://itunes.apple.com/jp/app/c-channel-1fen-wu-liao-dong/id1021091295?mt=8

スマホで閲覧することを前提とした縦型動画が特徴の、若年層の女性をターゲットにした分散型動画メディアです。

月間再生数6億回を突破しており、Facebookでは530万いいね!、インスタでは「girl」「food」「nail」など複数のアカウントを運用しており、それぞれ10〜20万のフォロワーを獲得しています。
女性がすぐに実践できるようなノウハウを1分程度にまとめた動画を配信しています。

2015年4月の立ち上げ以来急速に成長しており、動画メディアの成功事例として今注目が集まっています。

分散型メディアはなぜ動画メインなのか?

ご紹介した分散型メディアはどちらも動画コンテンツの配信をメインにしていましたが、分散型メディアでは動画コンテンツが主軸となっているものがほとんどです。
なぜ動画に注力するメディアが多いのか、理由としては以下の2点が大きいでしょう。

・若年層の消費コンテンツが動画にシフトし始めている
・各SNSの動画再生環境が整備された

サイバーエージェントが実施した動画メディアの接触状況についての調査によると、10代のオンライン動画接触率は80%で、テレビ接触率の85%に肉薄する結果が出ています。(※2)
同調査では世代が下がるごとにオンライン動画の接触率が高くなっており、若年層ほど動画コンテンツに慣れ親しんでいる傾向にあります。
そのような傾向を受け、各SNSは動画配信環境の開発に注力し、タイムライン上でスムーズに動画再生できる環境が整備されていきました。

テキストや画像よりも受け取る情報量が多く、ユーザーの負担を軽くできる動画はエンゲージメントが高くなりやすいこともあり、分散型を実施するメディアのほとんどが動画に取り組んでいます。

分散型メディア運用時に見るべき指標は「CV」

分散型メディアを運用する場合、何を成果指標とすればいいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

分散型メディアにおいては、重視するのはPVではなく「CV(Content View)」を見るべきでしょう。
「CV」とは「ユーザーコンテンツが見られた数」をカウントする指標です。
アメリカのメディアである「BuzzFeed」が導入したのが始まりです。

分散型メディアの目的はホームページへ誘導することではなく、各プラットフォーム上で自社のコンテンツを消費してもらうことです。
ですので、各プラットフォームでの表示回数(インプレッション数)を「CV」として計測し、どれだけのユーザーに見てもらえたかどうかを見ましょう。

ferret事例:Facebookアカウントで一部の投稿に動画を付与

ferretでも実際に、Facebook上に自作の動画を投稿し、効果検証を行いました。

実施内容:30秒の動画を1日1本ペースで配信

上記のように、過去記事の内容を要約した動画を作成し、1月下旬から1日1本ペースで投稿しました。
動画は全て30秒の長さに収め、音声なしでも問題なく閲覧できるようテキストも挿入しました。

結果:通常投稿よりリーチ・インプレッション共に約1.5倍に

10本動画投稿を実施し、通常投稿(テキストリンクのみ)と各アクションの比較をしたところ、以下のような結果となりました。

平均いいね数:0.67倍
平均リーチ数:1.5倍
平均インプレッション数:1.4倍

いいね数は低下したものの、リーチ数、インプレッション数は平均で1.5倍の伸びを示しました。
より多くのユーザーとの接触回数を増やせたという点においては、分散型メディア的な働きができたと見ていいでしょう。

多数の動画が必要になった場合に使いたい、気軽に動画を作成できる「Fast Video」

FV.png
http://fast-video.com/

株式会社LOCUSが提供する「Fast Video」は、動画制作の特別な知識がなくてもwebブラウザやスマートフォンアプリ上で簡単に動画を作成できる、テンプレート型の動画制作ツールです。
ferretで上記の動画を制作した際にも「Fast Video」を利用しましたが、動画制作経験の無いスタッフでも1本30分程度で制作できました。

分散型メディアでの動画運用を始めたいなら、まずは動画を作ってみる

これから動画を使った分散型メディア運用をお考えの方は、まずは動画を制作して配信してみることをオススメします。

しかし、専門知識を持つスタッフがいない場合、作り込んだ動画を作ろうとするのはかなり難易度が高いでしょう。また、メディアであれば一定の更新頻度を求められますが、毎回ゼロベースで動画を制作するには、専門のスタッフがいても、かなりの手間と時間を割かれます。

テンプレートをベースに制作できるwebサービス「Fast Video」であれば、テンプレート自体もプロが制作しているため、一定のクオリティが担保されていますし、誰でも簡単に動画を制作できるので、メディアでの動画制作には最適です。

また、スマートフォンに最適化された縦型のテンプレートや、企業やメディアの用途に合わせてオリジナルのテンプレートを作成してもらうことも出来るので、テンプレート型とはいっても、オリジナリティのある動画を制作することも可能です。

早く、質の良い動画を作成したい場合は、一度導入を検討して見てはいかがでしょうか。

お問い合わせ無料、用途に合わせて利用金額調整可能

「Fast Video」は用途に合わせて利用金額を調整することもできます。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。

参考
※1:変わりつつあるメディアの在り方。注目の集まる“分散型メディア”とは
※2:10代におけるスマートフォン動画の接触率は80%でテレビと拮抗  50歳未満の半数以上がPC動画を視聴 | 株式会社サイバーエージェント