VUIの課題

しかし、VUIが広まっていくにはいくつかの課題もあると言われています。

まず、VUIは音声を使ってコマンドを与えるので、コマンドなどの入力と背景の会話とを区別する必要があるということです。
そうでなければ、「これをレンジで温めておいて」という会話を親子でしている間に、音声対応の電子レンジが勝手に起動してしまう恐れがあります。
そのため、スタートレックでいうところの「Computer!」やSiriを起動する場合の「Hey, Siri!」というようなわかりやすい待受解除のアクションが必要です。

また、VUIは、特定のユーザーの好みに応じて、情報を正確に処理し、発見し、検索し、アクションを実行するために、さまざまなソフトウェアと協働する必要があるという点です。
例えば「Hey, Siri! 昨夜の北海道での積雪に関する情報を教えて」と言った場合に、「北海道」での「積雪」に関する「昨夜」時点での情報を引っぱり出し、それを画面上に表示したり音声で引用したりする必要があります。
VUIは高度な処理を行うことができるAIとの結びつきが深くなるのもそのためです。

まとめ

AIや機械学習などとともに音声認識に関する注目度も日増しに高まっています。
Web担当者の中の認識では「UI」といえば「GUI」のことがほとんどだと思いますが、Web上で音声認識やVRなどの技術が本格的に活用できるようになるのも時間の問題でしょう。

VUIについて考えてみることが、Webにおける可能性を広げる第一歩になるのかもしれません。