この記事は2017年2月28日の記事を再編集しています。

ある企業名や観光名所を検索したとき、検索したキーワードに関する情報がまとめられたボックスが表示されたことはないでしょうか。このボックスは「ナレッジグラフカード」といい、Googleが検索キーワードをもとに求められている情報を予測して表示しています。

検索結果の上位に大きく表示されるため、検索される企業や店舗、人物にとっては認知度を上げるチャンスになりえるでしょう。掲載された情報が異なっている場合には、修正を依頼することもできます。

今回は、ナレッジグラフとは何か、またその内容を掲載・修正する方法について解説します。

ナレッジグラフとは

ナレッジグラフとは、Google検索結果に、検索キーワードに関する情報をまとめて表示する仕組みのことです。
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東京タワー|Google

ナレッジグラフによって表示されるボックスのことを「ナレッジグラフカード」といいます。「ナレッジパネル」と呼ぶこともあります。上の画像の赤枠に囲まれた箇所です。

ナレッジグラフは、ユーザーがいち早く検索キーワードに関する情報を得られるよう、2012年にGoogle社によって開発されました。

ナレッジグラフは、5 億 7 千万以上の人や場所、ものごとに関する情報と、180 億以上の属性や関連性を含む構造化されたデータベースを持ち、入力されたキーワードが何を意味するかを把握して、検索結果を表示する新しい仕組みです。
引用元:Google検索ヘルプ

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東京タワー|Google Maps

企業や店舗など実在する場所である場合は、Google Mapsからのアクセスも可能です。Google Mapsで特定の場所を検索すると、画面左側に営業時間や連絡先、口コミなど詳細な情報を確認できます。

ナレッジグラフカードは必ず検索結果の上位に表示される

実際の検索結果を見れば分かるように、ナレッジグラフカードは通常の検索結果とは別枠で表示されます。確実に検索結果の上位に表示されるため、それだけユーザーへの訴求力が強いといえるでしょう。

強調スニペットとの違い

ナレッジグラフカードと表示形式が似ている、強調スニペットという仕組みがあります。

強調スニペットとは、ユーザーが「〇〇とは」など質問形式でGoogle検索を行ったときに、その回答となり得る情報が掲載されたホームページが、検索結果に優先的に表示される仕組みです。

検索結果に特別な枠で表示されることは同じですが、ナレッジグラフはGoogle社が独自でまとめており、強調スニペットはホームページの一部を抜粋して表示している点で異なっています。

参考:
「スニペット」「リッチスニペット」「強調スニペット」3種類のスニペットの違いを理解していますか?|ferret