飲食店やペットショップ、エステサロンなど、個人を対象にしたビジネスを行っている店舗にとって、クーポンを利用して集客を行うことは多いでしょう。
クーポンは駅前で配布したり、折り込みチラシに混ぜたりと様々な配布の手段があります。
その1つとして、Webサービスを利用する方法があります。

Webで配布を行うWebクーポンは、ただ配布するだけでなく、SNSと連動して特定のユーザーに配布したり、利用管理を行えたりといったメリットがあるでしょう。

今回は、Webクーポンの作成ツールをご紹介します。
顧客に来店してもらうきっかけを作るのに、クーポンの利用は有効です。
紙のみでの配布だけでなく、Webでつながっている顧客へもアプローチを行える方法を知っておきましょう。

Webクーポンとは

Webクーポンとは、チラシやフリーペーパーに印刷するクーポン券とは異なり、Web上で作成・管理ができるクーポンシステムを指します。

メルマガに添付したり、SNSアプリから配信したりと、提供方法には様々なものがあります。実店舗で利用してもらう場合、配信したクーポン券を携帯電話・スマートフォンの画面に表示したものを店員に見せて確認をします。

では、紙のクーポン券とWebクーポンでは、どちらがより多く利用されていると思いますか?

マイボイスコム株式会社による調査では、直近1年間でクーポン券を利用したことがある人は全体の62.2%にのぼりました。そのうちWebで配信したクーポン券をスマートフォンの画面に表示して利用する形式を利用したことがある人は5割弱となっています。

紙で印刷したクーポン券を利用した人は7割強なので、まだWebクーポンは紙のクーポンよりは定着していません。
そのため、紙でクーポンを作成した方がいい場合もあるでしょう。
ですが、10代・20代では7割にのぼり、若年層にはWebクーポンの利用率が高いことがわかりました。
また、Webクーポンは紙のクーポンと異なり、SNSで特定のユーザー層に向けて配信を行えたり、利用率や利用回数などのデジタルのデータをとったりといった運用も行えます。

紙とWebのどちらかに絞ることなく、自社の商品・サービスに合わせて都度適切な方法を選べるようにしましょう。

参考:
クーポンの利用に関するアンケート調査(第2回)|マイボイスコム株式会社

1.SNSを利用してWebクーポンを作成する

FacebookやLINE@のようなSNSサービスでは、ユーザーに対してクーポンを配信することができます。
制作自体もSNSのシステムを利用するので、個別でサービスの料金を払う必要はありません。広告としてクーポンを配信する場合は広告費がかかるので注意しましょう。

1-1.Facebook

Facebookでは、ページの管理者であれば自由にクーポンを作成できます。
クーポンの種類には「店頭利用」と「オンラインクーポン」の2種類があります。

店頭利用の場合は、バーコードまたはQRコードを発行することで実店舗で値引きを行うことができます。オンラインクーポンの場合は、ネットショップのショッピングカート上で英数字の並んだコードを入力してもらいます。

Facebookクーポンの特徴は無料で作成できるだけでなく、広告費をかけて宣伝も行えるということでしょう。
Facebook広告を利用すれば、年齢や性別・興味のある分野といった細かいターゲット設定を行って配信が行えます。

自社のアカウントをすでにフォローしている既存顧客だけでなく、店舗を利用したことのない顧客に対してもアプローチが行えるのは強みでしょう。

また、クーポンの作成機能ではありませんが、チェックイン機能を使った値引きを行う運用方法もあります。
Facebookにはチェックイン機能と呼ばれる、位置情報を利用して「今自分いる場所」を投稿に記載できる仕組みがあります。

ユーザーが利用したことを投稿を通して他のユーザーに知らせることができるので宣伝効果が狙えます。店内の「Facebookでチェックインしてくれた方には◯%引き」のように掲示することで、facebookを利用した宣伝へと繋げられるでしょう。

チェックイン機能についてはこちらの記事でも紹介しています。よかったら参考にしてみてください。

参照記事:
Facebookページの店舗登録方法と店舗集客に役立つ機能まとめ

参考:
クーポンの作成|Facebookヘルプセンター
Facebookクーポン
Facebookクーポンの発行と活用方法

1-2.LINE@

LINEのビジネスアカウントであるLINE@でクーポンを作成することができます。

友達追加時に自動配信するメッセージのほか、個別にメッセージを送る際に添える形で配信します。
クーポン機能は無料のプランから利用できますが、料金によってメッセージを送れる数と人数に制限があるので注意しましょう。

クーポンは有効期限や割引のタイプだけでなく、利用回数も「1回」または「有効期間中何度でも」という2つのタイプから選択できます。

もともとLINEでの友達数が多い場合、配信できる友達の数も必然的に多くなります。
もし友達数が少ない場合、広告を利用して友達数を増やすこともできるので、友達を増やした上でクーポンを運用するようにしましょう。

また、LINEではユーザーが他のユーザーに対してクーポンを共有することもできます。
ユーザーにとってもメリットの大きいクーポンの内容であれば、自社のアカウントの友達だけでなくさらに多くのユーザーに拡散される可能性もあ流でしょう。

LINEのクーポン機能についてはこちらの記事でも紹介しています。
よかったら参考にしてみましょう

参考:
クーポンの作成|LINE@マニュアル