皆さんは、年に何本の映画をご覧になりますか?

映画好きの方なら、ブックマークに映画情報サイト、SNSでは映画配給会社や情報サイトのアカウントをフォロー、スマートフォンには情報サイトのアプリを入れて、新着情報の通知をオンに……など、様々な方法でアンテナを張られている事でしょう。

そんな映画ファンの心をグッと掴む上でオススメなのが、「ティザー」と呼ばれるPR手法です。

今回は、Appleやサントリー、そして映画などの事例をもとに、ティザー広告についてご紹介します。実際、この手法は映画だけではなく、様々な商品の広告にも応用されています。ぜひ一読ください。

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ティザー広告って何?

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まずは「ティザー広告」についておさらいしてみましょう。

ティザー広告」とは、思わせぶりなビジュアルやキャッチコピーを予告なしに打ち出す手法です。「ティザー(teaser)」には「(糸や縄が)絡まる、悩ませる」などの意味があり、受け手に「これは何?」と思わせる目的で作られます。

映画の予告編の場合は、強い印象を与える短いカットをフラッシュ的につないだり出演者の名前だけを表示して、最後にタイトルと公開予定日(未定の場合は大まかな時期)だけを提示して終わり、というスタイルが一般的です。
  
参考:
ティザー広告|ferretマーケティング用語辞典
  

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Original Superman Movie Teaser 1978
https://youtu.be/65GVp8fErGI

こちらの映像は、1978年に公開された「スーパーマン」のティザーです。夕刻の雲間を飛び続ける映像に、出演俳優の名前が次々と重なり、最後には題名が提示されるだけのシンプルな映像ですが、今作の「自由に飛翔するイメージ」を強烈に印象付けると同時に、俳優たちの役どころも明かさずに謎めいて終わる見事な構成は、ティザー広告初期の名作とも言われています。

この手法は、以後新作映画PRの定番手法となり、大作映画では撮影が開始されたタイミング、あるいは広告戦略上、情報解禁となった時点に第1弾の予告編やポスターが投下されるのが常となっています。