プッシュ通知のデメリット

プッシュ通知はユーザーが簡単に素早く情報を閲覧できるメリットがある一方、通知を送るタイミングや頻度、内容によってはユーザーにとって迷惑なものになりかねません。

株式会社ジャストシステムがネットリサーチサービス「Fastask」で行った「プッシュ通知に関する実態調査」によると、大量のプッシュ通知が原因でアプリをアンインストールしたことがある人は46.6%でした。たくさんのユーザーに使ってもらうために行ったプッシュ通知施策が逆効果にならないよう、内容やタイミングは考慮する必要があります。

参考:
 「プッシュ通知競争」に勝ち抜くために!プッシュ通知に関する実態調査

プッシュ通知を効果的に使うには

プッシュ通知を配信するときに気をつけるべき3つのポイントがあります。

ユーザーにあった内容

ユーザーそれぞれに配信できるプッシュ通知の特徴を生かすために、それぞれのユーザーに合った内容を配信しましょう。

適切なタイミング、頻度

上でも記述したように、頻度があまりにも多く同じ内容の通知を配信してしまうとユーザーにとっては迷惑でしかありません。配信して終わりではなく、自社のユーザーに合った配信内容や、頻度、タイミングを試行錯誤する必要があります。

ユーザーにとって有益な情報

ユーザーに合った内容を送っても必ずしも開封してもらえるわけではありません。
ECサイトの「今から90分以内の限定セール!」のような通知をご覧になった方がいらっしゃるのではないでしょうか?
興味のない内容の通知だったとしても、今後なにか役立ちそうな情報や得する情報であれば見てもらえるかもしれません。ユーザーそれぞれに合っているかにくわえ、ユーザーのためになる情報かどうかという視点でも内容を検討してみましょう。

プッシュ通知が開封されるタイミング

プッシュ通知を配信しても開封されなければ意味がありません。

プッシュ通知のタイミングを調整してアクティブユーザーを増加することに成功したのが、100以上の情報ソースから話題のニュースを無料で読めるエキサイトニュースアプリです。
朝、昼、夕方の1日3回プッシュ通知を配信した結果、大幅に1日あたりのアクティブユーザーが増えその結果、月あたりのアクティブユーザーの増加に成功しました。

参考:
 ASCII.jp:Googleアナリティクスによるアプリ分析の基本と改善事例

また、行動と行動のあいだの時間のブレイクポイントで通知するほうが、よりユーザーに注目されやすいという研究結果が発表されています。

参考: 
スマホのプッシュ通知、思わず開くタイミング判明。ホッと一息を推定するロジック〜ヤフーと慶大ら研究

どちらの事例でも共通しているのは、ユーザーの行動を分析してその結果に合わせたタイミングでプッシュ通知を配信している点です。サービスによって最適なタイミングは異なります。いろんなタイミングで配信して効果を検証していけば、自社サービスに合ったタイミングをみつけられるでしょう。