4. デザインもコミュニケーションも自動化される

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AIによってさまざまなものが自動化されていきますが、*「デザイン・オートメーション」(Design Automation, DA)*も進むと考えているUXデザイナーも多くいます。

実際、IllustratorやSketchのようなツールにもアドオンが多く配布されており、InVisionやAdobe Xdなどのシームレスなプロトタイピングツールの操作も非常に簡単です。
デザイナーが数年かけて学んでいたことを、今では素人でも最低限の知識を押さえておけば簡単にデザインできる時代です。
すべてが全自動になっているわけではありませんが、小さなワークフローの自動化ツールがいくつも揃っているので、アイデアさえあればあっという間にデザインできるようになっています。

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また、UXとはデザインというよりコミュニケーションに近いと考えているUXデザイナーもいますが、コミュニケーションの分野でさえ自動化が始まっています。
Slackbotを使えば簡単にカスタマーとのやりとりを行うことができ、IntercomやZendeckのようなWebサービスを使えばホームページにもチャットボットを設置することができます。
また、PocketやIFTTTのようなツールを使って自動化することもできます。

しかし、こうした変化を転機と捉えるUXデザイナーもいます。
これまで時間を使っていたものが自動化されれば、他の重要なことに時間が割けるからです。

UXデザイナーは、そもそもどういう仕組みで自動化するかの全体像を、CADデザイナーが建物を設計するかのようにデザインしたり、調査や改善に時間を使うことができるのです。

まとめ

4つの考え方に共通しているのは、*「UXデザインは従来とは異なる次のフェーズを迎えている」*ということです。
UXデザイナーと一緒に仕事をしたり、UXデザイナーとして転身したい場合には、こうした考え方も参考にしてみるとよいでしょう。