簡単にデータをアニメ化!Googleがリリースした「Data GIF Maker」の使い方
Googleと言えば、単に検索エンジンの会社ではなく、いまやさまざまなサービスを展開している大コングロマリット企業です。
その中でも、2015年以来「検索で振り返る」(英名:Year In Search)という特設ページをGoogle Trendsの中で配信しているのが、Google News Labという、ジャーナリストや起業家をつなぐ研究チームです。
News Labでは、フェイクニュース(偽ニュース)の真偽を確かめるヴェリフィケーション(Verification)や、検索データを活用したデータジャーナリズム(Data Journalism)、VRなどを活用したイマーシブストーリーテリング(Immersive Storytelling)、音声などを活用したインクルーシブストーリーテリング(Inclusive Storytelling)など、さまざまな領域でテクノロジーの研究・開発・推進を行っています。
今回は、News Labからリリースされた*「Data GIF Maker」*をご紹介します。
ジャーナリストでも、それ以外の人でも、簡単にいきいきとしたGIFアニメでサーチデータを表示することができる、とても便利なツールです。
FacebookなどのSNSにも気軽に投稿することができるので、ぜひ活用してみてください。
Data GIF Makerとは?
Data GIF Makerは、 Google News Labによってリリースされた画期的なGIFアニメーション制作ツールです。
GIFアニメと言っても、パラパラマンガのようなアニメーションを作成するのではなく、簡易のデータビジュアライズを行うためのツールです。
同じく Google News Lab によってリリースされているGoogleトレンドの検索データを活用することも可能で、2つのトピックで、「30日・12ヶ月・5年以上」などの時間を指定して検索データを比較することができます。
グラフ画像で結論をすぐに見せるのもよいかもしれませんが、時と場合によってはすこし「タメ」を作ってから結論を表示して演出したい場面もあります。
そんなときに、Data GIF Makerは「タメ」も含めて演出を行なってくれるので、大変便利です。
使い方
基本的な使い方は非常に簡単です。
2つのトピックを選んで、「LEFT TERM」「RIGHT TERM」のそれぞれに記載します。
「Name」には表示する項目の名前、「Values」には実際の値を書き込みます。
「Values」の値はカンマ区切りで指定することができ、複数の値を指定するとアニメーションがダイナミックになり盛り上がります。
「Data Sample」の欄には「Values」で指定した値の単位をつけていきます。
例えば、「Data Samples」に投票数を意味する「Votes」とつけると、「57% Votes」のように表示されます。
他に、細かい設定として数値の表示を「%」表示か「+」表示かを選べるようになっており、左右のグループの色もカスタマイズすることができます。
最後に、右上の「LAUNCH COMPARISON」(または「LAUNCH」)をクリックするとプレビューを別ウィンドウで表示することができます。
「DOWNLOAD AS GIF」(または「DOWNLOAD」)をクリックすると、「Low Res」(低解像度)か「Hi Res」(高解像度)のどちらかでGIFファイルとしてダウンロードすることが可能です。
ただし、記事作成時点ではサーバーが混雑しており、GIFとしてダウンロードする際には数分から數十分時間を置かなければならないようです。
現時点では2つのデータを対比できるのみになっていますが、これから複数のデータの対比や複数の評価軸を用いた対比も対応される可能性もあります。
プレゼンテーションを始めとする資料の作成や、アンケートなどのWebコンテンツ作成、SNSの投稿などで役立ちそうですね。
GIF Data Makerの使いどころ
GIF Data Makerは検索データに用途が限られているわけではなく、むしろ個人的な2つの趣味の嗜好度合いを示したり、動画の視聴者数を比べてみたりと、アイデア次第でかなり面白い使い方ができると思います。
シンプルでありながらも、データを正確に提示することができるので、特別なスキルがなくとも誰でもデータビジュアライズを行うことができるのが、GIF Data Makerの強みです。
Google News Labのサイモン・ロジャーズ氏がGoogle News Labのチームブログで指摘しているように、数値を客観的に伝えていくデータジャーナリズムは、これまで以上に多くの人々がモバイル端末でニュースを閲覧しているという状況に適応する必要がありました。
データビジュアライゼーションといえば、複雑で過剰にインタラクティブでなければならないという先入観があるかもしれませんが、むしろスマートフォンの小さなスクリーンでも見やすく、一見してどのようなデータかがわかるほうが、ユーザーにとっても親切です。
とりわけ、ニュースを見ている人は時間がなくて数分で1つのニュースを確認したいひとが多いので、このようにシンプルにするのはとても大切なことです。
もちろん、さまざまな変数を使って面白いデータを掘り下げていく、インタラクティブ性の高いデータビジュアライゼーションも重要ですが、こうしたものはデスクトップ向きだと言えます。
このようにシンプルで、早く、なおかつ正確なデータをさくさく表示させたいときに、Data GIF Makerが活躍してくれるでしょう。
応用編:直接URLにパラメーターを指定する
最後に応用編をご紹介します。
実は、こちらのData GIF MakerはURLのパラメーターを使って直接生成することもできるので、Google Chartsのように直リンクを使って生成することもできてしまいます。
https://datagifmaker.withgoogle.com/?c={"l":"A","lv":[20],"r":"B","rv":[80],"type":"percentage","colour-left":"green","colour-right":"yellow","subtext”:”persons”}&autoplay=true&logoShown=false
この「?c={…}」で囲まれている部分がデータの部分で、「l」はLeftの頭文字で左側のラベル、「lv」はLeft Valueの略で左側の値、同様に「r」「rv」が右側のラベルと値になります。
同様に「colour-left」「colour-right」は左右の色、「subtext」は値の後ろにつく接尾辞部分になります。
「autoplay」はtrueに設定しておかなければ、表示がされないことがあるようです。
また、「logoShown」は実は隠しパラメーターになりますが、この部分をtrueにすると「powered by Google News Lab」というロゴが最後に右上に表示されるようになります。
もう少し複雑なデータビジュアライゼーションを体験したいなら
Data GIF Makerはあくまでも2つの項目をシンプルに比較するだけのものになるので、複雑なデータビジュアライゼーションには向きません。
しかし、もしさらに複雑なデータビジュアライゼーションを体感したいのであれば、下記のようなツールもおすすめです。
1. Plotly
PlotlyはJavaScriptやPython、Excelなどのデータを使ってインタラクティブなデータビジュアライゼーションをさまざま作成することができます。
また、プレゼンテーシィンやダッシュボードを作ることも可能です。
2. DataHero
DataHeroは難しいプログラミング言語などを学ばなくてもクラウド上で簡単にリアルタイムデータのチャートやグラフを作成することができます。
ドラッグ&ドロップ、簡単なマウス操作でグラフを作成すっることができるので、扱いやすさで言えばData GIF Makerと同じくらいかもしれません。
もちろん、タブレットやスマートフォンでもストレスなく閲覧することができます。
3. Tableau Public
Tableau Publicは、ドラッグ&ドロップで簡単に美しいデータビジュアライゼーションを作成することができる無料ツールです。
最大10Gまであらゆるグラフを作成することができ、作成したグラフやチャートをSNSで共有したりブログやWebサイトに埋め込むこともできます。
こちらは日本語にも対応しています。
まとめ
もともと Data GIF Maker は、360度のVRニュース動画配信やタイルグラムなどを活用したジャーナリズムを研究しているGoogle News Labがジャーナリズムの観点で制作したツールです。
しかしながら、候補者の人気投票や検索ボリュームなど、アイデア次第で自由にデータ比較を行ったGIFアニメを作ることができます。
簡単なデータ比較を表示したいときなどに、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- 検索エンジン
- 検索エンジンとは、インターネット上に無数に存在するホームページのデータを集め、ユーザーにそれらを探しやすくしてくれるサービスのことです。「検索サイト」とも呼ばれます。代表的な検索エンジンとしては、Yahoo! JAPANやGoogleなどがあります。また、大手検索エンジンは、スマートフォン向けのアプリも提供しており、これらは「検索アプリ」と呼ばれています。
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- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
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- URL
- URLとは、「Uniform Resource Locator」の略称です。情報がどこにあるのかを示すインターネット上の住所のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。各ページのURLは、インターネットブラウザの上部に文字列として表示されています。日本語では「統一資源位置指定子」という名称がついていますが、実際には日本でもURLという語が使われています。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
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- JavaScript
- JavaScript(ジャバスクリプト)とは、Webサイト上でさまざまなインタラクティブな動きを実現するために用いられる言語
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- タブレットとは、元々「板状のもの」「銘板」といった意味の単語です。パソコンの分野で単にタブレットといえば、「ペンタブレット」や「タブレット型端末」などの板状のデバイス全般を指します。ここでは主にタブレット型端末について説明していきます。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
- Webサイト
- Webサイトとは、インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)で公開される、Webページ(インターネット上にある1ページ1ページ)の集まりのことです。
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