ライターや編集者など文章の執筆が仕事の方にとって、テキストエディタ選びはとても大切です。特に、Webメディアで執筆する方であれば、HTMLタグやマークダウン記法を用いて原稿を仕上げる機会が沢山あります。

PCやスマートフォンにプリインストールされているテキストエディタでは、HTMLタグやマークダウンを手動で入力しなければならず、入稿作業が面倒に感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで、オススメのテキストエディタをご紹介します。Appleが優れたアプリを表彰する「Apple Design Award 2017」にノミネートされた「Bear」というテキストエディタアプリです。

テキストエディタ「Bear」とは

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Bearは、多彩な機能性に特化したテキストエディタアプリです。

iOS版、Mac OS版それぞれリリースされており、iPhone、iPad、Macで利用できるという特徴があります。

一見するとシンプルな設計のテキストエディタですが、HTMLやマークダウン記法にも対応しているためライター向きです。他にも、メモ同士の相互リンクタグ付けによるメモの分類など、ユーザーによって様々な使い方ができる特徴があります。

「Bear」でできること

Bearの主な機能がこちらです。

1. HTMLやマークダウン記法に対応

HTMLやマークダウン記法に対応しているため、ホームページブログにアップロードする前の下書きとして利用することができます。そのまま手入力でも反映されますが、ツールバーから「見出し」「太字」というようにボタンで選択できるようにもなっています。

2. 文字数や読了時間をひと目で確認できる

文章を書き終えた後、「文字数」「単語数」「読了時間」「段落」を確認することができます。

ライターの方であれば原稿を納品する際、編集部から文字数を指定されることが多いため、納品時の確認に活用できるでしょう。

3. 複数のファイル形式でエクスポート可能(一部有料)

作成した文章を「TXT」「MD」「RTF」のようなメモ形式と、「PDF」「HTML」「DOCX」「JPG」といった異なる形式のファイルにエクスポートできます。

詳しくは後述しますが、一部ファイル形式のエクスポート機能はアプリ内課金することで利用できます。

4. iPhoneとMac間での同期が可能(有料)

アプリ内課金の有料機能になりますが、iOS版とMac OS版それぞれのアプリ間で保存データの同期が可能です。たとえば、iPhoneで大まかにメモしたテキストデータをMacから編集するといった使い方ができます。

「Bear」の基本的な使い方

Bearの基本的な使い方をご説明します。

1. 新規メモを作成する

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Bearを開くと、まず3つのカラムが表示されます。左から「メニュー」「リスト」「エディタ」の順になっています。

新規のメモを作成する際は、中央上部の四角いアイコンをクリックします。すると白紙のメモが右カラムに表示されます。ここにテキストを入力していきましょう。

2. マークダウン記法で執筆する方法

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ホームページブログ用の下書きを執筆する場合、マークダウン記法での入力が便利です。エディタ画面右下にペンのロゴがあるのでそこをクリックします。

すると、マークダウン記法で利用できる「見出し」「太字」「リンク」というメニューが表示されます。構成にあわせて見出しなどをクリックして利用してみてください。

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また、iOS版のアプリの場合は、マークダウン記法のメニューがテキスト入力画面に最初から表示されています。利用できるタグはMac OSアプリと同じです。

メニューをタップするだけで「見出し」「太字」などを読み出せるのでフリック入力でも快適に原稿を作ることができます。

3. ショートカットキーでマークダウン記法の入力を簡単にする

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先に紹介したように、メニューからマークダウン記法を簡単に入力できますが、ショートカットキーを覚えることで、さらに快適に入力できます。

たとえば、タイトルに使用するような「H1 見出し」を入力したい場合は「Option+Command+1」と入力するだけで大丈夫です。最後の数字を2、3と変化させることで見出しのサイズも変更できます。

4. メモ同士を相互リンクさせる

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メモを複数完成させた状態で、関連性のあるメモ同士をリンクさせることもできます。上記画像にある「[[テストメモその2]]」をクリックすると、次のメモにジャンプするという構造です。

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メモをリンクさせる場合、二重カッコ“[[]]”でリンク先の「H1 見出し」のタイトルを指定するだけで大丈夫です。この機能は、仕事のマニュアルなど1つのテーマで複数のコンテンツを作る時に役立つでしょう。

5. メモをタグで分類する

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左カラムのメニューを見ると、#記号でタグ分類されているのが確認できます。これを利用して、メモの分類ができます。

分類したいメモのエディタを開き「#指定のタグ名」を入力すると自動的に左カラムのメニューへと分類されていきます。

5. TXT・MD・RTF形式でエクスポートさせる

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テキストを書き終えたらファイルをローカルに保存できます。HTMLやマークダウンを保持したままエクスポートすることができます。

無料で利用できる形式は「TXT」「MD」「RTF」のみです。もし、「HTML」や「PDF」等の形式で保存する必要があれば、後述するアプリ内課金をする必要があります。