自社以外のビジネスモデルってわかりにくいな、と悩んだことはありませんか？
取引先がどのようなビジネスモデルで経営されているのかしっかり理解していないと、業務に支障をきたすかもしれません。

今回は、BtoB、BtoC、CtoCの基本的なビジネスモデルに加え、今後変化があるかもしれない知っておきたいビジネスモデルを合わせてご紹介します。
この機会に一度ビジネスモデルについてしっかり理解しておきましょう。

基本的なビジネスモデル

BtoB

BtoBとはBusiness to Businessの略で、企業間で行う取り引きをさします。取り引き先が企業のため、大衆向けの宣伝や告知は基本的に行われません。そのため、社会人なら誰でも一度はきいたことがある会社でも、学生は知らないことがあります。

また、商品やサービスを購入するには、担当者が検討し、最終的に責任者が決定する複数の過程が必要です。検討者と購入決定者が異なるのがBtoBの特徴です。

参照：
違いをはっきり説明できますか？BtoB、BtoC、CtoCの定義を解説

BtoC

BtoCとはBusiness to Consumerの略で、企業が消費者個人に商品やサービスを提供することをさします。
BtoBとは異なり商品を購入するかどうか決定するのは個人だけなので、購入してもらうためにCMや新聞を利用した大規模なプロモーション活動を行う特徴があります。
そのため、一度は会社名や商品名をきいたことがある人が学生や社会人を問わず多いでしょう。

参照：
違いをはっきり説明できますか？BtoB、BtoC、CtoCの定義を解説

CtoC

CtoCとはConsumer to Consumerの略で、消費者個人の間で商品を売買することをさします。
個人での商品のやりとりはネットオークションなどすでに行われてきましたが、近年よりサービスが充実しています。経済産業省の調査によると、メルカリやFrilのようなフリマアプリの市場規模は3,052億円と急速に拡大しています。

消費者間での商品の売買には消費税がかからず、店舗で購入するよりも安価に購入できるメリットがあります。ですが、消費者が商品を取り扱うため、商品が届かない、届いた商品が注文したものと違うなどトラブルになりやすい傾向があります。
CtoCサービスを利用するときは、あらかじめトラブルになりやすいことを理解しておくことが大切です。

参照：
CtoC（個人間取引）とは何か？ 基本のビジネスモデルから市場規模まで
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました～国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破～（METI/経済産業省）
今さら聞けない！CtoCサービスを利用するメリットや注意点、サービス事例を紹介

知っておきたいビジネスモデル

BtoB、BtoC、CtoCのビジネスモデルに加え、知っておきたいビジネスモデルをご紹介します。

CtoB

CtoBとはConsumer to Businessの略で、個人が企業と取り引きすることをさします。
BtoCは企業が消費者個人に商品を提供します。一方CtoBは消費者個人が企業に消費を提供するビジネスモデルです。
個人がどうやって企業と商品を取り引きするの？と疑問に思った方がいるかもしれません。
写真を例に考えるとわかりやすいでしょう。写真が趣味でそれが企業の求めている写真イメージと一致した場合や、プロ並みのスキルを持っている場合、企業はプロのカメラマンを雇う必要がありません。個人が撮った写真を売買できる、スナップマートやピクスタなどのサービスを利用して個人から写真を購入できます。

参照：
ＥＣ新潮流(上)　プロに勝つ個人現る　ネット取引にＣｔｏＢ革命｜日経カレッジカフェ

BtoG

BtoGとはBusiness to Governmentの略で、企業と行政の取り引きをさします。
行政との取り引きは、関わってくる法律や契約方法が、企業や消費者個人とは大きく異なります。これまでは企業、あるいは消費者個人に対してビジネスを行ってきたけど、これからは行政もターゲットにしていきたいとお考えの方は、行政の取り引きの特徴をしっかり把握する必要があるでしょう。

また、ビジネスモデルとして広く知られているわけではありませんが、行政が一般向けに商品を提供している場合があります。
Yahoo!官公庁オークションでは、税金滞納者から差し押さえた商品や、行政が使用しなくなった商品を各行政機関が出品しています。一般的なオークションサイトではなかなか見ない、スクールバスや消防車など珍しい商品が出品されることもあります。詳細が気になった方は下記のYahoo!官公庁オークションからチェックしてください。

参照：
これから行政との取引を考えている企業必見！BtoGマーケティングの基本を解説
Yahoo!官公庁オークション（インターネット公売、公有財産売却）