昨今「ブランディング」という言葉をよく耳にしますが、このブランディングという言葉はそもそもどういう意味で使うのでしょうか。
もともと「ブランド」という言葉の由来は、家畜の識別のために「焼印を押す(brand)」というところからきており、商品やサービスを区別して認識する役割があると言われています。
例えば同じコンピューターを売っているMicrosoftやAppleでも、その背景にあるブランドが違うので、カスタマーが持っているイメージは大きく異なります。

しかし、持って欲しいイメージを広げていくための「ブランディング」を行うのに、どのような方法を使えばいいのかをしっかりと認識している企業はそれほど多くはないのではないでしょうか。
「知名度」や「認知度」を上げるだけでなく、確固たる「ブランド」を確立するためには、果たして何をすればいいのでしょうか。

今回は、ブランドマーケティングを行うなら押さえておきたい6つの切り口をご紹介します。

ブランドマーケティングを行うなら押さえておきたい6つの切り口

1. オーディオブランディング

ブランディングとは、要するに「どのように覚えられたいか」を明確にして、それを広げていく行為と言えるでしょう。
その中でもまず注目したいのが「オーディオブランディング」です。

オーディオブランディングとは、「音を使ってブランディングすること」ですが、身近な例で言えばCMで用いられる「サウンドロゴ」あります。
セブンイレブンのCMで流れる「セブンイレブン、いい気分」や、富士サファリパークのCMで流れている曲は、多くの人の記憶に残っています。
海外では、インテルのCMで流れるリズムや、20世紀FOXのラッパの音などが有名です。

オーディオブランディングが重要なのは、視覚に訴えなくともユーザーに覚えてもらいたいイメージを届けることができるからです。
サウンドロゴや曲を作る場合には、トーンやリズム、歌詞だけでなく、全体としてその分野がイメージできるか、あるいは適切なターゲット設定になっているかを確認することが重要です。
また、オリジナリティを発揮することが重要ですが、著作権には十分に気をつける必要があります。

2. ビデオブランディング

誰でも簡単にビデオカメラやスマートフォンで撮影を行うことができ、インターネットにもいつでもどこでも接続されているので、ビデオを使ったブランディングを行うのも非常に容易になってきました。

サウンドロゴのようなオーディオブランディングとは違い、ビデオブランディングの場合はビジュアル要素とオーディオ要素のどちらも含んでいるので、使い方次第では強力なブランディングを行うことができます。

拡散するビデオの使い方はいろいろあり、例えばプロダクトやサービスの一覧を流したり、メッセージ性のあるプロモーションビデオを作ったり、サービスの使い方を紹介するチュートリアルビデオを放映したりすることができます。

そのブランドがマーケットに訴求したい内容を直接カスタマーに届けることができるのも、ビデオブランディングがよく活用されている理由のひとつです。
伝えたい内容に合わせて、長さやコンテンツの順番などをカスタマイズすることもできます。

以前は、このようなプロモーションビデオはテレビCMとして放映するのが一般的でしたが、今ではSNSで広く拡散させたり、YouTubeなどの動画プラットフォームへの配信も一般的になりました。

3. ビジュアルブランディング

ブランディングの中で、見た目の部分を担っているのが、「ビジュアルブランディング」です。
ビジュアルブランディングには、ロゴデザインやポスターデザイン、パンフレットなど、ユーザーがブランドを特定することができるあらゆる視覚的な内容物によるブランディングを指します。

注意をしたいのは、「人は第一印象で8割決まる」というメラビアンの法則のように、最初の印象こそが強く人々の心に残るという事実です。
つまり、最初こそ好印象を抱いてもらう必要があるとともに、ユーザーにそのビジュアル要素を見てもらってそのブランドをイメージしてもらえるかどうかが鍵となります。

例えば、大きい黄色の「M」の文字を見たらマクドナルドを思い浮かべるでしょうし、半分かじられたりんごのマークを見たら、Appleのロゴであることは容易に分かります。
ロゴのリデザインを行なっている企業もありますが、可能であれば「時代を超えて」ずっと覚えてもらえるようなロゴにするのが望ましいでしょう。

4. コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、SNSが一般的になっている中でますます重要になっています。

極端な話ですが、ブランドに関して見たり聞いたりすることは、すべてコンテンツだと言っても過言ではありません。
マーケットには数え切れないサービスやプロダクトが存在していますが、それらをブランドによって認識・区別してもらうには、コンテンツマーケティングの力が必要不可欠です。

一口にコンテンツマーケティングと言っても、SNSにおける情報発信はもちろん、PPC広告Webサイトによるプロモーション、SEOなど領域は広範囲に渡ります。
そのため、コンテンツマーケティングを専門に行う会社と手を組んで、より多くのエンドユーザーにリーチする方法を採用しているブランドマーケターも存在しています。

5. ブランドアクティベーション

ブランドアクティベーションとは「オフラインでのイベントを通してカスタマーと一対一のコミュニケーションし、ブランドを活性化すること」を指します。

例えば、世界最大級のネットショップを運営しているAmazonは、Amazon Goやリアルな書店を開くことでカスタマーとのオフラインの場での接点を持とうとしています。
こうしたブランディングは、ネット越しにイメージを伝える以上に強力で直接的とも言えます。

ブランドアクティベーションを行うと、カスタマーはSNSでの拡散を積極的に行なってくれます。
ある意味O2Oマーケティングにも近いですが、オフラインからまたオンラインに循環してブランド強化につながる点では、より多くのユーザーにブランディングを行うことができます。

6. 口コミ

ブランドが最も効果を発揮するのは、(ポジティブな意味合いで)思わず誰かに話したくなる瞬間です。
口コミはプロモーションの中でも最も強力で効果があり、信頼されやすいことは昔から知られていますが、活用しきっている企業やチームはそれほど多くないかもしれません。

しかし、難しいのは、企業が思っているほど簡単には、口コミは発生することは少ないという事実です。
口コミが発生すれば拡散するのはあっという間ですが、口コミが発生するまでは辛抱強く待たなければなりません。

しかし、話題になるように工夫することはできます。
オーディオブランディングやビデオブランディングなど、企業側でコントロールできるブランディング方法を駆使して、日々自分たちのブランドを広めていく活動を精力的に行い続けることが大切です。

まとめ

一口に「ブランディング」とは言っても、自社の差別化されるイメージを醸成するためにさまざまな切り口があるのを見ていきました。
一朝一夕でブランドが確立されるということはありませんが、いろいろな角度でブランド構築に向けて活動をやめずに行なっていくことが重要です。

いまやほとんどすべての人がSNSを活用しているので、より多くのエンドユーザーにリーチすることができます。
ビデオブランディングやコンテンツマーケティングを駆使して、一人でも多くのカスタマーにブランドを届けていきましょう。