広告マネージャーを呼び出す

facebook広告のシミュレーションをするには、実際に出稿する時と同じ画面からキャンペーンを作成する必要があります。広告マネージャーの実際の画面から、想定しているキャンペーンの設定を行って、どのくらいのリーチやクリックがあるか試算をしてみましょう。

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広告マネージャーの画面を呼び出すには、facebook上の画面右上の▼のメニューから、「広告を掲載」「広告を管理」というタブをクリックします。また、左側のメニューの「広告マネージャー」のボタンや、左下の「作成」というメニューの中から広告を選ぶことで呼び出すことが可能です。
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キャンペーン作成の画面から、キャンペーンを作っていきましょう。今回は検討の中にある「トラフィック」を目的として選択します。
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次にアカウントの設定を行います。この画面にてアカウントの国、通貨、時間帯を設定できます。1番上の国を設定した時点で、通貨と時間帯は自動選択されるので、国を日本に設定したら「次へ」をクリックしましょう。
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こちらの画面から、キャンペーンの設定を行っていきます。設定を変更するたびに右の「オーディエンスサイズ」「1日の推定結果」の数値が変動し、シミュレーション結果をみることができます。ここでそのまま開始しなければ出稿されることはないので、試算だけに使いたい場合は、このページより先に進む必要はありません。

また、ここで入力した設定は、広告セットとして名前をつけて保存しておくことができます。すぐに配信を開始しなくとも、実際に出稿する際に保存した設定を呼び出すことが可能です。

シミュレーション結果の見方

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広告マネージャーで見ることのできるシミュレーションのステータスは、「オーディエンスサイズ」「リーチ」「目的に対する効果」の3つです。設定したターゲティング、出稿予算を元に計測され、1日あたりの数値が表示されます。

オーディエンスサイズ

オーディエンスサイズでは、設定したターゲティングでアプローチできるfacebookユーザーの規模を示します。スピードメーターのような半円型のグラフで示され、針が左側に行けば行くほどユーザーの絶対数が減っていきます。
「18〜55歳までの男女」というような幅広いターゲティングの場合、リーチできるユーザーの母数が増え、針が右側に寄ります。反対に、「18〜25歳の女性、かつ関東在住でグルメに興味がある人」というようにターゲットの条件を増やしユーザーを絞り込むと、母数は減り針が左側に寄ります。

広告を出稿する際に、不特定多数に対して無作為にばらまくのではなく、自分たちの商品に興味を持ってくれそうなユーザーにあらかじめ絞って出稿するのが一般的です。自分たちに関心を持ってくれそうなユーザーに絞った方が、広告予算を抑えられるかつ、エンゲージメントの可能性が上がります。

しかし、細かく条件を絞り過ぎてしまうと、そもそもその条件にあったユーザーが十分な人数がfacebook上にいない可能性もあります。母数が少な過ぎて広告がほとんど表示されず、せっかくキャンペーンを企画しても思うように集客ができないと結果にもなり得ます。事前に最適なターゲティングとオーディエンスサイズを確認しておきましょう。

リーチ

リーチでは、出稿した広告でリーチできるユーザーの数を示しています。広告マネージャーでわかるリーチ数は、配信した際に広告を表示させることのできる人数です。リーチに似た意味の言葉にインプレッションがありますが、インプレッションの場合は単純な表示回数のことであり、同じユーザーのタイムラインに2回表示された場合は2とカウントされます。facebookでのリーチとは表示された人数を示すため、同じユーザーのタイムラインに2回表示されても1とカウントされます。

目的に対する期待値

目的に対する期待値では、キャンペーン作成時に選択した広告の目的がどの程度達成できるかを試算した値が表示されます。今回は「トラフィック」を選択しているので、上画像では「クリック数」が表示されています。出稿した広告に対してクリックされる回数の推定値が算出されます。

目的に「エンゲージメント」を設定していれば推定エンゲージメント数、「動画の再生数アップ」を設定していれば推定再生回数が表示されます。
目的達成数と予算を照らし合わせて、費用対効果を概算してみると良いでしょう。