5Gの普及により、近年ますます需要が高まっている動画広告。その中でも、特に人気を集めているのがFacebook広告です。この記事では、Facebook広告出稿に関する基本情報課金方式などを解説します。

動画サイズや文字数などの入稿規定はもちろん、成果を出すためのコツもまとめました。これからFacebook動画広告の出稿を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. Facebook(フェイスブック)動画広告が注目される理由
  2. Facebook動画広告のメリット
  3. Facebook動画広告の4つの出稿先
  4. Facebook動画広告の課金方式
  5. Facebook動画広告の入稿規定
  6. Facebook動画広告で成果を出すコツ
  7. Facebook動画広告の特徴を理解して効果を最大化させよう

▼Facebook動画広告について詳しく知りたい方はこちら

Facebook動画広告完全ガイド

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マーケティング担当者のためのFacebook動画広告完全ガイドについて解説いたします。

Facebook(フェイスブック)動画広告が注目される理由

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出典:日本の動画広告市場、2025年には1兆円突破の見込み【サイバーエージェント調べ】

Facebookに限らず、動画広告は年々成長している市場の1つです。株式会社サイバーエージェントの調べによると、2022年の動画広告市場は5497億円、2025年になると1兆円を超える見込みとされています。

特にFacebook広告は少額でも投資可能な点から、中小企業にとっても取り入れやすい人気の媒体です。Facebook動画広告はスマホで閲覧しやすいほか、FacebookだけでなくInstagramにも広告を配信でき、上手く活用すれば費用対効果をアップさせられます。

Facebook動画広告のメリット

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出典:Meta

Facebook動画広告には、大きく3つのメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

少額から即日配信可能

Facebook広告にはさまざまな種類や課金方式があり、少額から即日配信可能な点もメリットの1つです。配信したいと思ったその日から広告運用ができ、タイミングを逃しません。Facebook広告では「通常予算」もしくは「1日の予算」を設定できるので、予算オーバーも未然に防げます。

また、最低出稿金額は100円からなので、低予算で広告を出稿したい企業にもおすすめです。ただし、予算が低すぎると効果が薄れる可能性があるので注意しましょう。

実名登録制による詳細なターゲティング

Facebookは実名登録が必須のため、ほかのSNSより精巧なターゲティングが可能です。名前や年齢、住んでいる地域などを細かく限定して広告を配信できます。また、興味関心やユーザーの行動などをもとにしたターゲティングができるのもメリットです。

在学していた学校や仕事先、使用している端末やWi-Fi状況なども設定できます。自社のターゲット層に合わせたターゲティングができるため、費用対効果のアップを狙えるでしょう。

広告配信の最適化

Facebook動画広告には、広告配信の最適化を行って出稿してくれる「自動広告」があります。この自動広告では、予算の調整やオーディエンス設定を自動で行ってくれるため、こまめに確認したり調整したりする必要がありません。

カスタマイズされたオーディエンスの提案や推奨予算なども教えてくれるため、マーケティング知識に不安がある方にもおすすめの機能です。

▼Facebook動画広告のメリットを詳しく知りたい方はこちら

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マーケティング担当者のためのFacebook動画広告完全ガイドについて解説いたします。

Facebook動画広告の4つの出稿先

Facebook動画広告では、以下4つの場所に広告を出稿できます。

  • Facebook
  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Network

それぞれの内容について詳しく解説します。

Facebook

Facebookでは、ストーリーズと呼ばれる場所への配信が代表的です。スマホを縦にして見る機会が多いため、基本的には縦長の動画が好まれる傾向にあります。モバイル版ではホームボタンの真下に配置されるため、目に泊まりやすいのが魅力です。

また、フィードへの広告配信もできます。フィード配信はユーザーに見て貰うだけでなく、シェアして貰うことで拡散できるのが特徴です。

Instagram

InstagramではFacebookと同様、ストーリーズもしくはフィードへの広告配信が可能です。ストーリーズでは縦長の動画広告が好まれ、フィードでは縦長もしくは真四角の動画が多く配信されています。

FacebookとInstagramでは好まれる動画の内容やターゲット層が異なるため、自社に最適かどうか判断しながら出稿しましょう。

Messenger

Facebook動画広告は、チャットアプリ「Messenger」の中にも配信できます。ストーリーズのほかに受信箱の中にも設置できるため、ユーザーの目に止まりやすいのが特徴です。特にリーチを広げたいときに有効だと言われています。

Audience Network

Audience Networkでは、Facebookと提携しているアプリやサイトに動画広告が表示されます。バナー動画リワードインストリーム動画の3種類があるので、用途やターゲットに合うものを選んで配信しましょう。

それぞれ、出稿できる動画の長さやサイズなどが違います。出稿する際は、必ず出稿規定などをチェックしてください。

Facebook動画広告の課金方式

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Facebook動画広告には、以下3つの課金方式があります。

  • インプレッション課金
  • リンクリック課金
  • ThruPlay(動画再生)

それぞれの課金方式について、課金のタイミングや費用相場などを紹介します。

インプレッション課金

インプレッション課金は広告が1000回表示されるごとに課金される仕組みで、Facebook動画広告の中でもメジャーな方式です。費用相場は1000回再生あたり、100~500円となります。動画再生の有無に関わらず、表示された時点で課金の対象となるので注意しましょう。

リンククリック課金

リンククリック課金は、指定のリンクをクリックするごとに課金される方式です。動画広告を配信する目的として、アプリのインストールやトラフィックなどを設定している場合に選択できます。費用相場は1クリックあたり100円前後です。

ThruPlay(動画再生)

ThruPlayはFacebook動画広告の魅力とも言える課金方式で、動画が15秒以上再生されたタイミングで課金されます。動画広告を配信する目的として、動画の再生を設定している場合に選択可能です。費用相場は1再生あたり100円〜200円程度です。

Facebookの広告配信にある「最適化機能」でThruPlayを設定すると、15秒以上動画視聴する可能性の高いユーザーに対して自動でリーチしてくれます。

Facebook動画広告の入稿規定

次に、Facebook動画広告の入稿規定や推奨事項を紹介します。これからクリエイティブを作成する方は、ぜひ以下も参考にしてください。

動画サイズ

広告の出稿先ごとの動画サイズ規定は以下の通りです。

出稿先 アスペクト比 動画の尺 ファイルサイズ
Facebookフィード 4:5 1秒~241分 4GBまで
Facebookインスタント記事 16:9 1秒~241分 4GBまで
Facebookインストリーム動画 16:9または1:1 5秒~15秒(デスクトップ)
5秒~10分(モバイル)
4GBまで
Facebookストーリーズ
Messengerストーリーズ
9:16 1秒~2分 4GBまで
Instagramストーリーズ 9:16 1秒~60秒 250MBまで
Facebook動画フィード 4:5 1秒~241分 4GBまで
Instagramフィード 4:5 1秒~60分 250MBまで
Instagram発見タブ 4:5 1秒~60分 250MBまで
Audience Network(ネイティブ・バナー・インタースティシャル) 9:16 1秒~2分 4GBまで
Audience Network(動画リワード) 9:16 3秒~61秒 4GBまで

出典:Facebook広告ガイド

ほとんどの広告が4GBまでの動画に対応しています。動画の尺は種類によってさまざまですが、基本的に長い動画は好まれません。

文字数

文字数の推奨事項は以下の通りです。

出向先 推奨事項
Facebook動画フィード メイン:125文字以内
見出し:27文字以内
説明:27文字以内
Audience Network(ネイティブ・バナー・インタースティシャル) メイン:125文字以内
見出し:40文字以内
説明:30文字以内
Facebookストーリーズ メイン:125文字以内
見出し:40文字以内
Facebookインストリーム動画 メイン:125文字以内
見出し:40文字以内
Instagramストーリーズ メイン:125文字以内
Instagramフィード メイン:125文字以内
ハッシュタグ数:30まで
Instagram発見タブ メイン:125文字以内

出典:Facebook広告ガイド

ほとんどの広告には文字数制限があり、オーバーするとエラーになったり表示されなかったりします。メインテキストは基本的に125文字以内なので、短い文章で魅力を伝えられるようにしましょう。

Facebook動画広告で成果を出すコツ

Facebook動画広告の詳細が分かったところで、次は成果を出すコツを解説します。

正しいターゲティングを行う

Facebook動画広告のターゲティングには、以下の3つの種類があります。

  • コアオーディエンス
  • カスタムオーディエンス
  • 類似オーディエンス

コアオーディエンスでは、ユーザー情報や興味関心をもとにしたターゲティングを行います。カスタムオーディエンスでは、企業が保有している顧客情報を利用したターゲティングが可能です。類似オーディエンスでは、ターゲットに対する類似度を設定して効率よく広告配信を行えます。

ターゲティングは自社のサービス商品のペルソナにあわせて設定しますが、狭めすぎると効果が薄れる可能性があります。最初はやや広範囲にしたり、複数の設定をしたりしながら様子を見ましょう。

3秒以内に重要な内容を入れる

動画は平均視聴時間が短いので、冒頭で最も伝えたいことをアピールすることが大切です。短時間でバックされることを想定し、最初の3秒以内を目安に重要なワードや情報を詰め込むようにしましょう。

無音でも見られる工夫をする

外出先などでFacebookやInstagramを閲覧している場合、無音で再生するユーザーが多くいます。そのため、無音でも問題なく情報が得られる工夫をしましょう。映像自体を魅力的なものにしたり、字幕を入れたりするのがおすすめです。

動画の画角を最適化

広告の種類や掲載先にあわせ、最適なサイズを選択することも大切です。動画広告においては、見やすさも重要なのでしっかり最適化しましょう。サイズがおかしかったり、見にくい動画はそれだけで避けられてしまう可能性があります。

Facebook動画広告の特徴を理解して効果を最大化させよう

今回はFacebook動画広告の特徴や、出稿の際の規定などを紹介しました。Facebook動画広告と言ってもさまざまな出稿先があるため、自社に合う場所ターゲティングを見極めながら運用する必要があります。

これからFacebook動画広告を運用する方は、ぜひ本記事を参考にしながら特徴を理解して、効果を最大化させましょう。

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