Facebook(フェイスブック)が2015年に行った調査によると、動画広告は1秒しか見られていなくても広告想起、ブランド認知、購買意向に影響を与えることがわかりました。
動きと音声を含んだ動画広告は、ユーザーに提供できる情報量が多いだけでなく、ブランドのストーリーを表現できるメリットがあるでしょう。

今回は、4つの事例から学ぶ、Facebookの動画広告のポイントを紹介します。「動画広告に興味はあるけど、どんな広告が成功するのかわからない」という方は、紹介数事例を参考にしてみましょう。

参考:Facebook、売上高が初の70億ドル超え モバイルのみからのMAUが10億人超 |ITmedia NEWS

Facebook(フェイスブック)動画広告とは

Facebook動画広告紹介のキャプチャ
画像引用:Facebookの動画広告のしくみ | Facebook for Business

Facebookでは動画を利用して広告を配信できます。動画広告を配信できる場所は以下の通りです。

  • インストリーム(ユーザーが視聴する動画内)
  • フィード
  • ストーリーズ

画像やテキストよりも多くの情報を伝えられる動画を活用すれば、よりユーザーに対して商材を魅力的に魅せられます。それでは、どのような動画広告がユーザーの心を掴めているのでしょうか。

参考:動画を使用した広告 | Facebookヘルプセンター

事例から学ぶ!Facebook(フェイスブック)動画広告運用4つのポイント

Facebook動画広告は再生時間の長い動画でも配信できます。そのため、動画に何を盛り込めばいいのかわからなくなってしまう方もいるでしょう。Facebookのヘルプページによると、長い動画よりも15秒以内の短い動画広告の方が、最後までユーザーに再生してもらえる可能性が高いようです。

しかし成果の出る動画広告作成のポイントは、動画の長さだけではありません。高い成果を生んだ動画広告は、他にどのような工夫をしているのでしょうか。4つの事例から運用のポイントを解説します。

参考:Facebook動画広告のベストプラクティス | Facebook for Business

1.スマートフォン向けを意識した動画広告を作成 | 京都やまちや

事例紹介のキャプチャ
画像引用:京都やまちや: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business

京都やまちやでは、モバイルデバイスを意識した動画広告を作成し配信することで、オンラインの売り上げを増加させたそうです。

今や、生活必需品となったスマートフォン。エンタメの視聴もお買い物もSNSも、スマートフォンひとつあれば完結します。パソコンからクリエイティブを作成しているとついつい忘れがちになりますが、多くのユーザーがSNSで広告に出会うのはスマートフォンの中です。

テキストの入れ方や写真の使い方など、スマートフォンユーザーからみたときに見やすいか・わかりやすいか、を常に意識しておくことは、動画広告の基本となるでしょう。

2.冒頭の数秒でユーザーを惹きつける|Kleenex®(クリネックス)

ティッシュペーパーの「Kleenex」では、小学校の用務員を主人公としたドキュメンタリー仕立ての広告を配信しました。冒頭に動画のあらすじが挿入されており、7秒後にブランドのロゴが表示されることで、いち早くユーザーの気を引くことを目指しています。

Facebookのブランドリフト調査調査において、広告をみたことがないグループと広告をみたグループでは、購買したいと思うと答えた人が3ポイント上昇するという成果をあげました。平均動画再生時間は23秒となっています。

参考:ブランドリフト調査の結果を理解する|Facebookヘルプセンター

3.他のチャネルでは届かないターゲットに絞って配信する|資生堂MAQuillAGE

事例紹介のキャプチャ
画像引用:資生堂MAQuillAGE | Facebook for Business

資生堂のブランド「MAQuillAGE(マキアージュ)」では、エッセンスジェルルージュの発売キャンペーンとしてテレビCMの内容をFacebook及びインスタグラムに配信しました。テレビを見ていないユーザー層に向けてターゲットを絞り、配信しています。

テレビCMだけをみたことがグループと、Facebook広告もみたグループで比較した結果、ブランドの認知度が3.3ポイント向上しました。

Facebook広告は、性別や年齢だけでなく興味や関心に合わせた精度の高いターゲティングを行えるのがメリットです。テレビや新聞、ラジオなどの他の広告媒体ではアプローチできない層に絞って配信を行うことで、より多くの消費者へ自社の情報を伝えることができるでしょう。

4.広告で表現するストーリーを重視する|Gatorade(ゲータレード)

事例紹介のキャプチャ
画像引用元クリエイティブハブ

清涼飲料の「Gatorade(ゲータレード)」では、過去にテレビで放送した「Be Like Mike (マイケルのようになろう)」というCMをFacebook上で再度配信しました。CMで取り上げているマイケルジョーダンの功績を知らない若い世代に向けて、現在活躍しているバスケットボール選手を起用した導入動画も加えています。

「視聴完了率を上げるためには再生時間の短い動画にした方がいいのではないか」と思われる方もいるかもしれません。ですが、ストーリー性が高い動画の場合、再生時間の長さはあまり関係ありません

実際、Googleが実施した「Honey Maid」というブランドのCM調査では、15秒版よりも30秒版の方が30%以上高い視聴完了率を実現しています。動画の再生時間だけでなく、自社のブランドを表現できるストーリーになっているのかが重要でしょう。

参考:視聴完了率が高いのは短尺or長尺? 動画広告尺の比較実験で明らかとなった意外な結果とは【Googleレポート】 | movieTIMES ムービータイムス

ブランドのストーリーを表現しやすいFacebook(フェイスブック)動画広告

Facebookの動画広告は、ブランドの認知度を向上させたり、商品やサービスの機能性を説明したりといった目的で用いられてきました。動きや音声、テキストなど多くの情報を含んだ動画はブランドのストーリーを表現するのに最適でしょう。

今回紹介した事例の他にも、Facebookでは広告の成功事例を提供しています。
動画広告だけでなく他の広告も気になるという方は参考にしてみましょう。

参考:Facebook広告の成功事例 | Facebook Business

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