オンライン集客の重要性が高まる昨今、自社でリスティング広告ディスプレイ広告、あるいはSNS広告運用に取り組んでいる会社も少なくないはずです。しかし、*「Facebook広告Google広告やYahoo!広告とどんな違いがあるの?」*と聞かれたら、答えに困ってしまう人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では「Facebook広告」にスポットを当て、Facebook広告を出す際、あるいは出した後で理解しておくべきポイントについて解説します。

Facebook広告と他のWeb広告の違いを知ろう

まずは、Facebook広告と他のWeb広告の大きな違いを理解しましょう。

Facebook広告はどこに掲載できる?

Facebook広告を掲載できる箇所は、以下の通りです。

●Facebook

  • スマホ・PC画面で、投稿が表示される「フィード欄」や「ストーリー欄」に表示
  • PC環境のみ、画面右カラムの広告枠に表示

●Facebookメッセンジャー

  • メッセージ受信箱に表示

●Instagram

  • スマホ・PC画面で、投稿が表示される「フィード欄」や「ストーリー欄」に表示
  • ユーザーの閲覧履歴をもとにおすすめ投稿をサジェストする「発見タブ」に表示

●オーディエンスネットワーク

  • Facebook・Instagramと提携した外部のスマホアプリWebサイトにも広告配信可能

ひと口に「Facebook広告」と言っても、Instagramもその傘下にあるため、「Facebook広告マネージャ」から広告出稿の操作を行うことで、Instagramも出稿ターゲットにできる仕組みとなっています。

オーディエンスの特性を理解しよう

次に、Facebook広告を見るユーザーはどんな人たちなのかを傾向とともに理解しましょう。

●Facebook

  • 40代、50代の、比較的高年齢層にアプローチしやすい

●Instagram

  • 現在、最も勢いよくユーザー数が伸びている
  • 20代〜40代の利用者がメイン
  • 「インスタ映え」というイメージから、「雑多な情報」「生活に役立つ情報を見る」「買い物や来店の情報源・参考元にする」といった使い方に移り変わってきている

ここで最も留意すべきポイントは、FacebookやInstagramの広告を見る人は「潜在層」であるという点です。

例えばリスティング広告であれば、ユーザーが特定の商品や情報をキーワード検索した瞬間、その内容に合致する人に広告を届ける仕組みなので、*「ニーズが顕在化している人に広告を届ける」*となります。

一方、ユーザーがFacebookやInstagramのフィードを見ている時というのは、友達やフォローしているショップの投稿などを何となく眺めている時です。そこへ、フィードに自然に溶け込む形で広告を届ける訳ですから、*「それほど購買意欲の高くない人に、認知してもらうために届ける」*というスタンスが基本となることをまずは理解しておきましょう。

参考:
2020年12月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックスソーシャルメディアラボ

課金方式の特徴を理解しよう

Google広告やYahoo!広告は、基本的に*「CPC課金(コスト・パー・クリック=クリック課金)」です。ユーザーが広告をクリックした際に初めて課金されます。一方、Facebook広告には「CPM課金(コスト・パー・ミル=広告が1,000回表示される毎に課金)」*という方式も存在し、「インプレッション課金」などとも呼ばれています。

Facebook広告の出稿が初めてだと、「『CPC課金』と『CPM課金』、どちらを選ぶのが適切?」と迷ってしまう場合もあるでしょう。

そんな時は、双方のメリット、デメリットを改めて比較してみましょう。

●CPC課金

<メリット>
何度表示されても、ユーザーがクリックしない限り課金されない

<デメリット>
特に関心は無くても、軽い気持ちでクリックするユーザーにアクションされると、どんどん課金が発生してしまう

●CPM課金

<メリット>
ユーザーに向けて何度も繰り返し表示させることで、認知獲得に繋がる

<デメリット>
効果がないまま予算消化が終わることもある

Facebook広告の場合、「CPC課金」を選ぶと、クリックというアクションをよく取るユーザーに広告が届けられます。つまり、「あまり興味はないけど軽い気持ちでクリックする人」に届き、予算を無駄食いするデメリットが大きくなる恐れがあります。

前項でも述べたとおり、Facebook広告を見るオーディエンスというのは「潜在層」です。繰り返すと、「それほど購買意欲の高くない人に、認知してもらうために届ける」というスタンスが基本となります。

よって、潜在層に対して繰り返し広告を届け、認知獲得に繋がる「CPM課金」のほうが目的に敵いやすい、という側面があると言えます。