Facebook広告の費用はいくら?課金方式や最低出稿金額などを紹介
SNSの代表とも言える存在のFacebookは、企業のマーケティングにおける集客チャネルとしても期待できます。月間アクティブ利用者数が29億4000万人(2022年4月28日時点)という規模の大きさは、広告媒体として大変魅力的です。
参考:Meta第1四半期、Facebookのアクティブユーザー数は再び増加|CENT Japan
今回はFacebook広告の費用や課金方式、費用を設定する方法、効果を最大化するためのコツなどを解説します。
目次
- Facebook広告とは
- Facebook広告費用|課金方式と料金の仕組み
- Facebook広告の費用目安
- Facebook広告の費用を設定する4つの方法
- Facebook広告の予算を立てる際のポイント
- Facebook広告費用の支払い方法と決済タイミング
- Facebook広告の費用対効果を最大化するためのコツ
- Facebook広告の費用体系を理解して適切に運用しよう!
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Facebook動画広告完全ガイド
マーケティング担当者のためのFacebook動画広告完全ガイドについて解説いたします。
Facebook広告とは
Facebook広告は、Facebookユーザーに対して配信できる広告であり、タイムラインやMessengerなどに表示されます。
月間アクティブ利用者が多く幅広い見込み客にアプローチできることから、多くの企業に支持されています。また、Facebook広告はターゲティングの精度が高く、情報を届けたいユーザーにリーチしやすいのもメリットです。
Facebook広告については、以下の記事でも詳しく解説しています。
参考記事:【新人マーケター向け】Facebook(フェイスブック)広告運用の基礎知識と押さえておきたいポイント
Facebook広告費用|課金方式と料金の仕組み
Facebook広告には、インプレッション課金とクリック課金の2種類の課金方式があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
インプレッション課金(CPM配信)
インプレッション課金は、広告が表示される回数に応じて費用が発生する課金方式です。具体的には、広告が1000回表示される度に課金される仕組みであり、クリックされなくても費用が生じます。
【こんなケースにおすすめ】
・商品・サービスの宣伝をしたい場合
・自社の認知拡大を狙いたい場合
・クリック率が高くなりそうな広告(クリック単価を抑えられる可能性あり)
クリック課金(CPC配信)
リスティング広告でおなじみの課金方式であり、広告がクリックされる度に課金される仕組みです。ユーザーが特にリアクションをしなければ、何回広告を表示しても費用は発生しません。いわゆる成果報酬型の印象が強く、成果がもっともわかりやすい課金方式と言えるでしょう。
【こんなケースにおすすめ】
・ユーザーに何らかのアクションを起こしてもらいたい場合
(サービスの申し込みや商品の購入、資料請求など)
Facebook広告の費用目安
ここでは、Facebook広告の費用目安や最低出稿金額について紹介します。
料金の目安表
課金方式ごとの料金目安は、次の通りです。
課金方式 | 料金の目安 |
---|---|
インプレッション課金(CPM) | 約100円~500円/1,000インプレッション |
クリック課金(CPC) | 約100円~300円/1クリック |
どちらの課金方式においても、業界や扱う商材、競合の有無などによってインプレッション単価・クリック単価が異なるため注意しましょう。
最低出稿金額はいくら?
Facebook広告では最低出稿金額は決められておらず、1日あたりの予算を自由に設定できます。
ただ、CPMもCPCも費用目安が100円からとなっているため、最低でも1日あたり100円はかかると考えておくとよいでしょう。なおFacebookの公式サイトでも、最小予算に関するベストプラクティスについて、下記のような記載があります。
インプレッションに対して課金されている場合は一般的に、少なくとも$1を1日の予算として割り当てる
Facebook広告の費用を設定する4つの方法
次にFacebook広告の予算や費用を設定する方法について紹介します。方法は以下の4つです。
- アカウントの上限予算を設定する
- キャンペーンの上限予算を設定する
- 広告セットごとの予算を設定する
- 入札単価を設定する
費用や予算はFacebookの広告マネージャーから設定を行いましょう。以下で順に解説します。コストパフォーマンスに関わる部分ですので、正確に把握しておきましょう。
なお、Facebook広告を出稿する方法も知りたい方は、以下の資料をあわせてご覧ください。
アカウントの上限予算を設定する
広告アカウントの発生費用を確実に予算内に抑えるために設定するのが上限予算です。上限に設定した金額に達すると、広告が表示されなくなり、課金も停止します。上限予算の設定は管理者のみが実行可能です。アカウントの上限予算は手動決済を設定している場合は設定できないので注意しましょう。
アカウントの上限予算を設定するには、まず広告マネージャーの画面左上にあるハンバーガーメニューをクリックし、「広告のアカウント設定」を選択します。
次に「支払い設定を開く」をクリックします。
支払い設定画面が表示されたら、「アカウントの上限予算」というエリアにある3点リーダーをクリックし、「上限を設定」を選択することで、上限予算を設定できます。
キャンペーンの上限予算を設定する
キャンペーンで使用する予算を予定額に抑えるための設定です。課金が上限予算に達すると広告セットと広告が無効化されます。キャンペーンごとに上限を設定することで、目的に応じたコスト計画が立てやすくなるので便利です。複数のキャンペーンを実施しているといった場合に設定しておくとよいでしょう。
キャンペーンの上限予算を設定するには、上限を設定したいキャンペーンにカーソルを合わせ、下部にある「編集」をクリックします。
キャンペーンの詳細画面が表示されたら、下へスクロールし「その他のオプション」を選択します。
キャンペーンの上限予算の項目が表示されるので、「編集」をクリックし上限を設定しましょう。
広告セットごとの予算を設定する
広告セットごとに予算を設定することもできます。広告セットは、1つのキャンペーンに複数ぶら下げることができ、それぞれにスケジュールや予算、ターゲット、期間などを設定できるものです。広告セットの階層で予算を設定することで、効果測定や戦略的な予算調整が容易になります。
広告セットごとの上限予算を設定するには、「広告セット」のタブを選択し、該当する広告セットにカーソルを合わせ、下に表示される「編集」をクリックします。
画面が切り替わったら少し下へスクロールし、「予算と掲載期間」のエリアから上限を設定しましょう。
入札単価を設定する
広告の入札単価はFacebook広告のシステムが自動で最適化してくれますが、自分で任意の金額に調整することも可能です。下記のように課金方式ごとの上限を設定できるので、入札単価を抑えたい場合は設定しておきましょう。
課金方式 | 設定できる上限 |
---|---|
インプレッション課金 | 1,000インプレッションごとの単価の上限 |
クリック課金 | 1クリックごとの単価の上限 |
入札単価の上限を設定するには、「広告セット」のタブを選択し、該当する広告セットにカーソルを合わせ、下に表示される「編集」をクリックします。
編集画面が表示されたら最下部までスクロールし、「最適化と配信」のエリアにある「入札コントロール」に任意の金額を入力しましょう。
Facebook広告の予算を立てる際のポイント
最低100円からスタートできるFacebook広告ですが、実際にはいくらの予算を想定するとよいのでしょうか。Facebook広告の予算を立てる際には、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
目的を明確にする
Facebook広告の予算を立てる際は、まず「なんのために広告を出すのか」という目的を明確にしましょう。広告を出稿する主な目的としては、以下のようなものがあります。
- 自社やサービスの認知拡大
- 商品やサービスの販売
- 資料請求
- 問い合わせの獲得
- 自社サイトへの集客
上記のような目的を達成するために、自社がどれだけの費用をかけられるかを検討しましょう。例えば、目的が問い合わせの獲得である場合は、以下のような予算の立て方ができます。
例:月に10件の問い合わせを獲得したい
1件の問い合わせを獲得するために5,000円の費用をかけられる
→10(目標件数)×5,000(1件あたりの費用)=50,000円(月あたりの予算目安)
広告費と効果をシミュレーションする
Facebook広告の成果は配信してみなければわかりませんが、Facebook広告では出稿する前にリーチ数やコンバージョン数をシミュレーションすることが可能です。
Facebook広告の設定画面で、ターゲットとなるオーディエンスを設定すると、1日の予算に対してどれくらいの成果が得られそうかシミュレーションできます。例えば、エンゲージメントを目的とする広告の場合、潜在リーチのボリュームや1日あたりの推定リーチ数、投稿へのエンゲージメントを確認できます。
どのような成果を得られるかを想定しつつ、実際に広告を配信しながら成果から最適な予算を導いていくのも一つの手段でしょう。
シミュレーションの方法については、以下の記事で解説しています。
参考記事:どれくらい効果が出るのか事前に把握しよう!facebook広告のシミュレーション方法を解説
Facebook広告費用の支払い方法と決済タイミング
Facebook広告の支払い方法は基本的に以下の方法が利用できます。
- クレジットカードやデビットカード(American Express、JCB、Mastercard、Visa)
- PayPal
- PayPay
また、オンライン銀行振込も可能ですが、通貨設定が日本円であり、広告アカウントの設定時に手動決済を選択していることが条件です。銀行振込には対応していません。
支払いのタイミングには自動決済と手動決済の2種類があり、クレジットカード、クレジット機能付きのデビットカード、PayPalに関しては、自動決済に該当し毎月の請求日に課金されます。オンライン銀行振込に関しては、事前にアカウントに入金しておき、1日に1回残高から広告料金が差し引かれる手動決済です。
Facebook広告の費用対効果を最大化するためのコツ
ここでは、Facebook広告の効果を最大限高めるためのコツを3つ紹介します。
1.ユーザー層に合ったクリエイティブを作成する
Facebook広告を出稿する際は、ユーザー層に合ったクリエイティブを作成しましょう。ユーザーの傾向に適したクリエイティブでなければ商品やサービスの魅力が伝わりきらず、クリック率が低下してしまう可能性があります。
そのため、自社がターゲットとするユーザーの特徴を把握した上でクリエイティブを作ることが重要です。Facebookユーザーの特徴については、以下の資料にて解説しています。
▼Facebookをはじめとした4大SNSのユーザー特徴を詳しく知りたい方はこちら
4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較
Facebook, Instagram, LINE, Twitterのユーザー特徴を調査
2.カスタムオーディエンスを利用する
自社で保有している顧客リストがある場合は、カスタムオーディエンスという機能を利用するのも有効です。
カスタムオーディエンスはターゲティングの一種であり、Facebookユーザーの中から既存顧客を見つけ出して広告を配信できる機能です。例えば、10万件のメールリストがある場合、その中でFacebookを使っているユーザーに対してピンポイントに宣伝できます。
リードの育成やアップセル、顧客の掘り起こしなどを行いたい場合に役立つ機能なので、ぜひ活用してみましょう。カスタムオーディエンスの設定方法は、以下の記事で解説しています。
参考記事:Facebook広告におけるカスタムオーディエンスの設定と類似オーディエンスの作り方
3.予算やクリエイティブを定期的に見直す
広告を出稿した後は、定期的に予算やクリエイティブを見直しましょう。Facebookの広告マネージャーからは以下のような項目を確認できます。
- クリック数
- リーチ数
- インプレッション
- 期間中の予算消化
- 利用者層の内訳表示
こういった運用結果のデータを収集して分析し、目標を達成できていない場合は改善を行います。広告を改善する際は、以下のようなポイントを見直すとよいでしょう。
- 目標の数値は妥当か
- 広告文やクリエイティブはユーザー層に合っているか
- ターゲティング設定は適切か
なお、動画を使ったFacebook広告を運用している場合は、下記の資料もあわせてご覧ください。
▼マーケティング担当者必見!Facebook動画広告完全ガイド
Facebook動画広告完全ガイド
マーケティング担当者のためのFacebook動画広告完全ガイドについて解説いたします。
Facebook広告の費用体系を理解して適切に運用しよう!
Facebook広告は、目的の設定によりいろいろな広告配信が可能です。実名登録制のSNSという情報精度に期待できる強みを活かしたオーディエンスの設定は優れたターゲティングと言えるでしょう。また、Facebook広告のシステムによる広告配信の最適化は目的達成のためのパフォーマンスアップとして魅力的です。
常に開発を重ね向上し続けているFacebook広告は、新たな集客チャネルとして導入したいところです。Facebook広告は少ない予算からでも運用を始められるので、ぜひ有効活用してみましょう。
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Facebookビジネスマネージャとは?アカウントの作成方法やメリットを紹介
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- リスティング広告
- リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、有料で表示するサービスのことです。ユーザーの検索結果に連動した形で広告が表示されるため「キーワード連動型広告」「検索連動型広告」とも呼ばれます。
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- 商品1つ、あるサービス1回あたり、それらの最低単位での商品やサービスの値段のことを単価といいます。「このカフェではコーヒー一杯の単価を350円に設定しています」などと使います。現在、一般的には消費税を含めた税込み単価を表示しているお店も少なくありません。
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- カスタムオーディエンス
- カスタムオーディエンスとは、Facebookで広告を出稿するときに、広告主が独自に保有している顧客データとFacebookのアカウント情報を照合することで、ユーザーを絞り込んでターゲティングできる機能のことをカスタムオーディエンスと言います。既存の顧客をFacebookでつなげることができるようになります。
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