PageSpeed Insightsとの違い

Googleは、ページの読み込み時間の計測ができる公式ツール「PageSpeed Insights」も配信しています。
同じ読み込み時間の計測ツールでも「Test My Site」と「PageSpeed Insights」では診断内容が少し異なります。

両ツールの違いを把握して、自社ホームページを診断する際はどちらが適しているのか、何を診断したいのか、などによって最適なツールを選択してください。

1.診断できるデバイスの違い

Test My Siteではモバイルを対象として読み込み時間を診断しますが、PageSpeed Insightsではパソコン・モバイル共に診断することができます。

ターゲットとしているユーザー層がモバイルよりもパソコンでページを閲覧する機会が多い場合は、PageSpeed Insightsでの診断がオススメです。

2.診断結果の表示方法

Test My Siteではモバイル上でのページの読み込み時間や離脱率を具合的な数値で把握することが可能です。
一方PageSpeed Insightsでは、スコアで読み込み時間の診断が行われますので、具体的な時間や離脱率の数値は表示されません。

ターゲットとしているユーザー層がモバイル上でページを閲覧する機会が多いなら、Test My Siteを使用して具体的な読み込み時間・離脱率を把握することをオススメします。
ただしTest My Siteは、3G回線下での読み込み時間について計測するものです。
PageSpeed Insightsでスコアを確認することも忘れないようにしましょう。

3.提示される改善案の細かさ

Test My Siteでは、特に優先度の高い修正点が表示されます。
一方PageSpeed Insightsでは、読み込み時間を改善するために必要な改善点が細かく表示されます。

Test My Siteでも「無料レポートを取得」をクリックしてメールにてレポートを受信すれば細かい改善点を確認することができますが、レポートを受信するには1時間前後必要となりますので(10分程度で送信されてくる場合もあります)、すぐにでも細かい改善点を把握したい方にはPageSpeed Insightsがオススメです。

反対に、まず優先度の高い改善点は何か、について把握しておきたい、という方はTest My Siteの方が見やすいでしょう。

まとめ

ページの読み込み時間は、少しでも多くのユーザーに自社の発信している情報を届けるために重視したい項目のひとつです。
自分自身が検索を行う際に置き換えて考えてみると、すぐにページが表示されないと離脱してしまうのではないでしょうか。

以前と比べて情報を発信することのハードルが下がり、誰でも簡単にWeb上で発信ができる現在、多くの情報がユーザーの届かないまま埋もれてしまっています。
このような中でターゲットとするユーザーに情報を確実に届けるために行わなければならない施策は多々あります。
ページの読み込み時間の改善もそのひとつ。おろそかにせずに、着実に改善していきましょう。