「ブランドレス」によってWebデザインはどう変わるか?

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画像引用元:stock.io

これまでデザイナーに2週間以上もかけて発注していたWebデザインプロセスは、これからはそれほど時間やコストを割かなくてもよくなってくるかもしれません。

AIがホームページ作成やロゴデザイン作成までしてくれるようになったので、ブランド名やデザインよりもオリジナルコンテンツをいかに発信し続けられるか、に土俵が移ってきているのです。

参考:
AIがデザインする時代が到来!デザイナーはこれから何をデザインすればいい?

そうした中で、過度な着色などをせずに、テキストや写真が映える、白地にグレースケールの「ブランドレス」なWebデザインが増えてきています。

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C6 / スクリーンショット:2017年9月

例えば、デジタルノマド世代のバックパックを販売しているC6Webサイトでは、右上に小さなロゴを載せていながらも、ブランドよりもプロダクトの写真に注目が集まるようなシンプルなデザインになっています。
ブロークングリッドレイアウトを取り入れており、視線がサイト内を泳ぐようにして移動させていくのも特徴的です。

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Franklins Weekly / スクリーンショット:2017年9月

毎週金曜日に4つのHipHopソングを提案してくれるFranklins Weeklyも、ロゴが特徴的ながらも、着色をせず、テキストまわりはシンプルにして、写真に注目が集まるようなデザインになっています。

2016年はヒーローヘッダーを用いた華美でインタラクティブなデザインが多かったものですが、その対極としてのミニマルでコンテンツ訴求力のあるWebサイトが増えています。

「ブランドレス」時代にコンテンツ訴求力を高める3つのポイント

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画像引用元:stock.io

2017年下半期以降、Webデザインに極端に長い時間をかけるよりも、オリジナルコンテンツの作成に時間を割いたほうが注目度を集めることができるかもしれません。
これは、個人のブログサイトに限らず、企業のコーポレートサイトでも同じです。

インターネットでは、「ブランドレス」なフィールドでオリジナルコンテンツを生み出す場合には、次の3つの要素を押さえておくとよいでしょう。

1. ブランドやデザインよりも内容に没入できるレイアウトを採用する

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マテリアルデザインもある種のブランドレスと見て取れる / スクリーンショット:2017年9月

Webデザイントレンドとしてフラットデザインが流行していたときには、当時としてはシンプルで画期的なデザインスタイルだと誰もが思ったはずでしょう。
しかし、今振り返ってみると、デザインに凝り固まりすぎて内容のないサイトも多かったのではないでしょうか。

「ブランドレス」なデザインには、単に「ミニマル」なデザインが目的なのではなく、コンテンツに没頭できるようになっています。
デザインをシンプルにするだけ、という単純な話では、実はないのです。
画像やテキストに視線が追いかけるようにして流れていく、そのようなレイアウトが今後増えていくでしょう。

2. メディアを組み合わせて自分だけの価値を発信する

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ブランドの統一感よりオリジナルコンテンツが並ぶYouTube / スクリーンショット:2017年9月

オリジナルコンテンツが重視される時代ですが、一口にオリジナルコンテンツと言ってもさまざまです。

例えばテキストを主体としているブログメディアのようなものもあれば、Instagramのように写真のオリジナリティで売っていく場合や、YouTubeのように動画に独自性を求める場合もあります。
自分のホームページであれば、こうしたメディアを組み合わせて構築することもできます。

「ブランドレス」なデザインでは、生のコンテンツに注目が集まります。
それぞれのメディアのよさを活かして、今考えていることや表現したいことをダイレクトに発信していきましょう。

3. オリジナリティ路線で首尾一貫性を保つ

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Instagramでは一貫したコンテンツ路線のアカウントが人気 / スクリーンショット:2017年9月

生身のコンテンツが勝負になってくるということは、単にコンテンツを量産するだけではなく、独自の切り口でコンテンツを生み出す力が試されます。

Instagramでは、一貫したオリジナリティを持ったアカウントが人気です。
猫のぷーをまとめたInstagramアカウントはすべての投稿がマンチカン猫のぷーが主人公になっていたりなど、分かりやすいコンテンツで首尾一貫性を保っています。

ユーザーは、ある程度コンテンツが見やすいデザインであれば、デザイナーが思っているほどデザインを気にしていないかもしれません。
一貫したテーマで発信を続けることが、Webマーケティングにおいても有効な手段であり、重要なことだと言えます。