UGCをマーケティング施策として活用するメリットとリスク

企業がUGCをWebマーケティング施策として活用する上で、どんなメリットがあるのかをご紹介します。また、利用する際に注意すべきリスクについても併せて解説します。実施する前に確認してみましょう。

UGCをマーケティングに活用するメリット

UGCは、ユーザーの自然発生的な投稿を活用するため、企業側が発信するプレスリリースやブログと比べ、必然的に「消費者視点の情報」を提供できるというメリットがあります。また、実際に使用したユーザーの感想であれば、良い評価や悪い評価問わず「信頼性」を醸成する機会になるでしょう。

ユーザー自身も企業から投稿を強制されているわけではないため、自発的に参加を募れるというメリットもあります。そして、投稿したーユーザーのフォロワーのタイムラインにも表示されるため、自社製品を自然な形で認知させることができるでしょう。

UGC活用時に考えられるリスク

UGCは「ユーザーが制作したコンテンツ」であるため、その取り扱いに注意をする必要があります。まず、投稿に関して「企業はどの範囲まで使用できるのか」についてユーザーと許諾を結ぶ必要があります。特に、キャンペーンで募った投稿を広告クリエイティブへ利用する場合、「投稿の二次利用」になるためです。

また、投稿された写真やテキストの中に商標権や著作権、プライバシーなど権利を侵害していないかについても注意を払いましょう。こちらも二次利用と同様に、投稿時にユーザーへ同意を求めるほか、投稿されたコンテンツのチェックも頻繁に行うことが大切です。

UGCの活用事例

Airbnb

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https://www.airbnb.jp/?logo=1

「Airbnb」はシェアリングエコノミーを代表する宿泊サービスです。Airbnbは、リスティング(宿泊施設情報)から利用ユーザーのレビュー、SNS(インスタグラム)に至るまでUGCを活用しています。

シェアリングエコノミーはCtoCビジネスであることから、非常にUGCと相性が良いと言えるでしょう。

クロックス

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https://www.instagram.com/crocsjp/

樹脂製のサンダルで有名な靴メーカー「クロックス」を提供するクロックス・ジャパン合同会社は、Twitter・Facebook・インスタグラムなど各種SNSを活用したハッシュタグ投稿キャンペーンを行っています。

季節のイベントにちなんだ投稿を一般募集したり、インフルエンサーを活用した投稿などを行っています。SNSを用いたUGC活用の事例として参考になるでしょう。

モスバーガー

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https://ssl.mos.jp/mos45th_campaign/#/boards/45-sns-2017-09-11

「モスバーガー」などフランチャイズチェーンを展開する株式会社モスフードサービスは、クロックスと同じく各種SNSを用いたハッシュタグ投稿キャンペーンを実施しています。

「モスバーガー45周年記念」をテーマに、UGCを活用しています。テーマはモスバーガーに関連した写真ということで幅広く、メニューの写真から店内で過ごすユーザーの写真まで様々な写真を募っています