2014年頃から日本でも「コンテンツマーケティング」という言葉がバズワードになり、当社にも"マンガを使ったWebコンテンツを制作したい"という問い合わせが増えています。従来の被リンク頼みのSEO対策が通用しなくなったことから "如何にしてコンテンツを充実させていくか" が重要視され始めたことが背景にあると考えられます。

Googleが掲げる10の事実には、「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」とあります。SEOについて言及しているものではないですが、Webサイトを運営する方にとっては非常に重要なポイントです。ユーザーにとって有益であるコンテンツが上位表示されるととらえることができます。

上記を踏まえて、よくご質問いただくのが「ユーザーにとって有益な情報を掲載したマンガコンテンツSEOに強いのか」という質問です。今後のGoogleのアップデートによっては画像も評価される可能性ありますが、現状でのこの質問に対する回答は残念ながら "マンガは画像であることからSEOには弱い" と言わざるを得ません。

ただ、これはあくまでマンガを画像だけで掲載した場合に限ります。つまり、きちんとポイントを押さえて活用すればSEOに効果的な形でマンガを活用することが可能です。

今回は、どのようにしてマンガを用いるとSEO対策になるのかについて当社の事例をもとに解説します。

参考:
【保存必須】SEOに関連するGoogleの公式見解と資料10選|ferret
Googleの理念を知ろう「Googleが掲げる10の事実」を読んでみよう。|WEBマスターの手帳
  

良質なマンガコンテンツの作る上で押さえておきたいポイント

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下記マンガコンテンツを例に、今回のテーマである「マンガがSEO対策になる!良質なマンガコンテンツの作る3つのポイント」について解説します。では、早速検証していきましょう。
  

マンガのセリフを全てalt属性で入れる

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先述のとおり、ただ単にマンガは画像として活用するだけでは "SEOには弱い" 状態です。ですが、下記の事例のようにインデックスされないわけではありません。

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ただし、このままでは "SEOに弱い" という状況に変わりありません。それでは、どのようにすればマンガコンテンツを少しでも効果的に活用できるのでしょうか。

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その答えは、マンガのセリフを全てalt属性で入れることです。その結果、画像データにも関わらず、インデックスされるようになります。

alt属性は、画像などテキストコンテンツ以外のものに意味や情報を与えてユーザーに正しく伝える役割をもっており、音声で読み上げるブラウザではalt属性をもとに読み上げられます。ぜひ、alt属性を入れておくことをオススメします。

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※画像をクリックすると拡大されます
  

マンガを活用してSEOにも強いコンテンツを作るには

では続いて、どうすればマンガの良さである難しいことをわかり易く伝え、疑似体験を促す効果を保ちつつ、さらにSEO的にも良いコンテンツを作ることができるのか、という点について考えていきます。

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答えはシンプルで、"マンガ+テキストコンテンツ" にすることだけです。

課題喚起の部分や解決後の様子などマンガにした方がビジュアル面で優れている重要な部分をマンガで制作します。数字などテキストで細かく解説したい部分をイラスト+テキストにすることでマンガの世界観を損なわない表現ができます。下記を参照ください。

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まとめ

下記のGoogleアナリティクスの画像は、2016年7月から毎月1~3本ペースで上記構成を用いて記事をあげていった結果のグラフです。

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右肩上がりでセッション数が伸びておりオーガニックからの流入が上位を占めております。もちろん、どのようなキーワードを狙って記事を書いていくかも重要な指標になるため、事前の調査は必ず行う必要があります。下記に本記事のポイントを整理して3つにまとめました。

● 本記事で説明した3つのポイント

・マンガは画像のためSEOには弱い
・マンガは画像だがalt属性を入れることでインデックスはされる
・マンガ+テキストコンテンツにすることでSEO対策にもなるコンテンツが作れる

上記を踏まえてコンテンツを作ることで、より良い結果をもたらすことができるはずです。ぜひ普段のWebサイトブログ等の運用にお役立てください。

※alt属性にテキストを多く入れ過ぎると逆にSEO面でマイナスになる可能性もあるので、テキスト内容については注意しましょう