知識と実践事例の共有が社会課題の解決に必要

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NPO法人で情報発信やITの活用に着手できているところは多くありません。現在では、ソーシャルメディア、メールマガジン、クラウドファンディング、クラウド会計、グループウェア、CRMなど、数多くのツールが登場し、NPO向けのプランを用意しています。加えて、マーケティングのための考え方も登場してきており、始めやすい環境が整っています。

ただ、ソーシャルメディアのビジネス活用コンサルティングを手がける株式会社ループス・コミュニケーションズに所属しながら、個人としてNPO向けの実践的なWEBマーケティングと広報戦略等の支援をしている加藤たけしさん(株式会社ループス・コミュニケーションズ 所属:マーケティング コンサルタント)に話をうかがうと、NPOは「SEO」や「Google Analytics」など、基本的なWebマーケティングの用語の知識をインプットするところから始めなければならない状況であることが多いそうです。

NPOの基本的なツールの知識やマーケティングに関するリテラシーを向上させ、社会の課題を解決していくための情報発信が不足しています。また、基礎的な知識をインプットするだけでは、NPOのマーケティングに関する取り組みは進みにくいと加藤さんは語ります。

「どう組織としてマーケティングを実施できるようにチームビルディングしていくかが重要です。基礎知識に加えて、すでに実践できているNPO法人が、どうやってマーケティングができる組織を作っていったのか。その事例を共有していくことが求められています」。
  

まとめ

今回は、NPO法人が直面する課題の解決に向けて、情報発信が必要なことを伝えました。

本記事では、知識のインプットから、実践できる組織になるまでのプロセスの可視化。現在、共有があまり進んでいないこうした情報を発信していきます。年々、数が増えているNPO法人の情報発信力が高まり、社会課題の解決が加速するように、少しでもお役に立てればと考えてます。

本記事はNPO関係者の役に立つよう執筆していきますが、その多くは中小企業のWeb担当者やマーケティング担当者の方にも当てはまる内容になると考えています。NPOを始め、中小企業の担当者の方々など、より多くの方の業務を後押しできれば幸いです。