経営の意思決定を円滑化する「クラウド型ERPシステム」活用のメリットと主要システム5選
経営者は、売上や新規事業の創出など、会社として掲げる目標を達成するべく、意思決定を行うことが重要です。経理や人材、事業の推進状況などのデータを効果的に活用したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、経営に必要なデータは社内の部署ごとに管理されているケースが多く、データを収集分析するだけで時間を要してしまうこともあります。
そこで、スピーディかつ効率的にデータを管理できる「ERPシステム」が解決するための手段となるでしょう。経営に必要な業務データを一元管理できるシステムです。
今回は、ERPシステムの基礎知識と、主要なクラウド型ERPシステムについてご紹介します。経営に関するデータ管理に課題を感じている経営者であれば、ぜひ参考にしてみてください。
ERPとは
「ERP」とは、「Enterprise Resouce Planning」の略称で、*企業の資産や人材、商材を活用するための考え方や取り組みを指す言葉です。*企業では一般的に「資産」は経理、「人材」は人事、「商材」は、商品企画や新規事業など、それぞれの部署で管理を行います。
部署ごとに所有している情報が異なるため、経営の意思決定をスピーディに行えない可能性があります。それを解決するための手段として活用できるのが「ERPシステム」です。
ERPシステムとは、「統合基幹業務システム」とも呼ばれ、上述の経営に必要な情報を集約して一元管理できるシステムです。近年、クラウドサービスの普及に伴い、クラウド型のEPRシステムも各社から提供されています。
クラウド型のERPシステムの特徴や、メリット・デメリットを確認してみましょう。
参考:
【ERP・BPR・MRPどう違う?】情報を一元化する「ERP」の概要と類似語の意味を解説|ferret
クラウド型ERPシステムの特徴
クラウド型ERPシステムとは、クラウド上で動作するERPシステムです。経理ソフトや人事管理システム、在庫管理システムなどと連携し、情報を一元管理できます。また、グラフなどを用いたレポート生成もできるため、経営の意思決定を効率化できるのが特徴です。
既存のERPシステムはオンプレミス型という、社内に専用サーバーを設置し、自社ネットワーク内で運用するのが一般的でした。
クラウド型のERPシステムは、PCとインターネット回線があれば利用できるため、オンプレミス型が抱えるデメリットを解消できるという特徴を持っています。具体的に、クラウド型ERPシステムを利用する上でのメリット・デメリットを確認してみましょう。
メリット
クラウド型ERPシステムの最大のメリットは、コストを大幅に削減できる点です。
先にも述べたとおり、専用サーバーなど別途インフラを設置する必要がないため、オンプレミス型のERPシステムと比べて低価格で導入でき、サーバーの保守業務も不要なので専任担当者が不在でも導入しやすいという特徴があります。
また、クラウド型ERPは、社内ネットワークを利用しなくともインターネット回線があれば利用できるため、外出先でもシステムに接続できるのもメリットと言えるでしょう。
デメリット
クラウド型ERPシステムは、インターネット回線があれば利用できるというメリットがある反面、オフラインで利用できないのがデメリットになるでしょう。社外で利用する場合、必ずしもインターネット回線が安定しているわけではないため、業務に支障をきたす可能性も考えられます。
また、社内で構築するオンプレミス型のERPシステムや内製で開発したシステムと比べて、「自社への最適化」が行いにくいのもデメリットと言えます。
そのため、既に利用しているツールと連携できるかどうかなど、自社の用途に合ったクラウド型ERPシステムを選定することが大切です。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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