インターネットは、今でこそ私たちの暮らしに当たり前のように存在していますが、その背景には大きな「IT革命」がありました。近年の情報通信技術の成長をみると、今もまだ、IT革命の真っ最中であると言えるかもしれません。

インターネットが浸透するにつれて、様々な関連用語が生まれました。長い英語だったり、アルファベットの略語だったりと、全て理解するのは大変です。前述した「IT」に似た用語で、「ICT」「IoT」もあります。あなたはこれらの違いを説明できるでしょうか?

今回は、言葉が似ていて分かりづらい「IT」「ICT」「IoT」の意味と違いを解説します。「知っているようで知らない」と思った方は、この機会に確認しておきましょう。

目次

  1. 「IT」「ICT」「IoT」は何が違う?
    1. ITとICTはほぼ同義
      1. ITとICTは管轄省庁が異なる
    2. IoTとは
  2. 最新技術の事例
    1. ITの活用
    2. ICTの活用
    3. IoTの活用

「IT」「ICT」「IoT」は何が違う?

ITとICTはほぼ同義

ITとは、「Information Technology」の略で、「情報技術」、具体的にはコンピューターの機能やデータ通信に関する技術。例えば、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションなどの開発などです。

ICTとは、「Information and Communicaion Technology」の略で、「情報通信技術」を指します。ITとほぼ同じ意味合いをもちます。ただ、「Communicaion」の単語が入っていることから、コンピューター技術そのものをIT、コンピューター技術の活用に関することをICTと区別する場合もあります。

コンピューターやインターネットの技術自体はIT、その技術を使った、人と人、人とコンピューターが通信する応用技術はICTだと捉えると分かりやすいでしょう。

ちなみに、国際的にはどちらの技術を指す場合もICTという言葉を使っているため、日本でもICTの方が定着しつつあります。

ITとICTは管轄省庁が異なる

ITとICTの違いとして挙げられるのは、管轄する省庁の違いです。ITは経済産業省、ICTは総務省がそれぞれ名称として利用しています。もともと通信業が総務省の管轄であったため、総務省がICTを用いていると考えられています。

情報通信産業としての国内生産額は、下図のように総務省が調査しています。

平成29年国内生産額推移.png

引用:
平成29年版情報通信白書|総務省

IoTとは

IoTとは、「Internet of Things」の略で、「インターネットに様々なものを接続すること」を指します。情報通信技術が進歩したことによって、人がインターネットに直接アクセスしなくても、物が自動的にインターネットと繋がり、私たちに有益な情報を与えてくれるようになりました。

最新技術の事例

IT、ICT、IoTのそれぞれの最新技術の事例をみてみましょう。
前述したとおり、ITとICTの意味合いには大きな違いはなくなってきています。しかし、ニュアンスでの違いを具体的にするため、それぞれご紹介します。

ITの活用

大学生エンジニアがわずか1時間で、サービスを開発したことが話題になっています。スマートフォンからPCにフリック入力でも文字の入力ができる「フリック入力くん」というサービスです。

参考:スマホからPCに「フリック入力」可能 大学生エンジニアが1時間でサービス開発|ITmedia

このサービスは、Web上での端末同士でP2P通信(複数の端末間での通信)が行える「WebRTC」を活用しています。WebRTCとは、「Web Real-Time Communication」の略で、機能拡張のためのプログラムがなくてもブラウザ間のファイル共有ができるIT技術を使ったソフトウェアです。

このIT技術を、大学生が身近な問題と絡めて応用し、わずか1時間でサービスを開発しました。その応用力と技術力がインターネット上で評価されています。

ICTの活用

東京電力グループのファミリーネット・ジャパンが、サービス付き高齢者向け住宅に「スマートウェルネスシステム」の提供を開始すると発表しました。スマートウェルネスシステムとは、部屋や水道にセンサーを設置して使用状況を解析し、安否を確認するシステムのことです。

参考:ファミリーネット・ジャパン、ICT活用の高齢者住宅向け安否確認サービス|マイナビニュース

温度や機器の利用状況といった情報を解析できるIT技術を、高齢者の生活課題に応用して活用しています。これにより、入居者の家族も遠方にいながらリアルタイムで入居者の様子を見守れるようになりました。このように、IT技術を通して人同士のコミュニケーションが生まれる技術がICTです。

IoTの活用

Umbrella stand(アンブレラ・スタンド)は、今日雨が降るかを教えてくれる傘立てのことで、auのオリジナル雑貨です。専用アプリをインストールしたスマートフォンをもって近づくと、事前に登録した地域の当日の降水確率に応じて、内蔵されたLEDが色を変えて光ります。同時にアプリに天気予報の詳細な情報が届くため、時間ごとの降水確率の確認もできます。

参考:スマホで生活をちょっと便利に!IoTを活用したauオリジナルのインテリア雑貨を「au WALLET Market」で発売!|KDDI株式会社

外出前に毎回天気予報を調べるのは手間がかかります。しかし、毎日通る玄関の傘立てにインターネットが接続されていれば、いつでも最適なタイミングで有益な情報を伝えてくれます。

まとめ

「IT」と「ICT」はインターネット社会を語るには不可欠な用語で、「IoT」は今の情勢を理解するために重要な用語です。基本の用語をきちんと理解しておくことで、何か別の情報が入っても正しい理解のもとで柔軟に対応することができるでしょう。

今、インターネットを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。新しい情報を曖昧な理解のまま解釈してしまわないよう、他の用語も改めて確認してみてはいかがでしょうか。

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