MA導入後の成果

では、MA導入によって具体的にどのような成果が表れたのでしょうか。

課題だった申し込み(メールアドレス登録)から運用開始に至るコンバージョン率は、導入前から比べると70%も改善されました。さらに、解約率に関しても導入前から42%も下がりました。

また、MAを利用してニュースレターを送付するなど、お客様と定期的なコミュニケーションを取ることでサービスの解約率を下げることにも成功しています。接点が最も多いお客様と、全く接点のないお客様では解約率に9倍もの差があり、如何に緊密なコミュニケーションが大切であるかということを実感されたそうです。

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画像引用元:マルケト提供(MA導入後の成果)
  

MA活用の具体例

では、いよいよお金のデザインがMAをどのように活用されているのかについて、具体的に紹介しましょう。

まずは、郵便物受け取り時の「壁」を超えるための施策です。

THEOは金融サービスなので、お客様の口座開設に必要な郵便物は簡易書留で送らなければなりません。しかし、お客様には日中不在の方も多く、郵便局が預かったままの状態となったり、送り返されたりしてしまうことも少なくありません。

そこでMAを使って、書留を発送した日に「本日送りました」、2日目に「そろそろ届きます」、4日目には「不在票が投函されていませんか?」といったメールをきめ細かに送信するようにしたところ、受取率が90%から97%に向上しました。

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画像引用元:マルケト提供(効果のあった策|郵送受取編)

次にマイナンバー登録時の”壁”を超えるための施策です。

THEOの口座は証券口座なので、開設するためにはマイナンバーの登録が必要ですが、「マイナンバーカードを持っていない」とか、「以前通知が送られてきたけど、なくしてしまった」というお客様もいて、運用開始までたどり着かないケースが多々ありました。

これに対処するため、「カードがなくても、通知書類に書かれたマイナンバーで登録できます」「マイナンバーの代わりに住民票を提出してもらう方法もあります」といったメールを個別に送ってフォローアップするようにしたところ、マイナンバーに関する問い合わせが減って、コンバージョン率もアップしたそうです。

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画像引用元:マルケト提供(効果のあった策|マイナンバー編)

森山様はこのほか、少人数でも種類豊富なメールコンテンツを効率よく作成・配信するために、メールのヘッダーと本文・フッターを組み合わせで自動配信できるようにもしてきました。また、お客様のステージごとに「何かお困りですか?」といったフォローアップのアンケートを配信し、多くのお客様の声に耳を傾けています。ここで収集された結果をWebの改善などに活かせるようになったこともMAの導入効果の1つとして挙げています。