ホームページを制作する上で必ず使うものが、「URL」です。「URL」の言葉自体は聞いたことがあっても、その構造を説明できる人は少ないかもしれません。

URLは、「ドメイン」や「ディレクトリ」など、その用途によって様々な要素が加わっています。今回は、URLの構造と、それぞれの要素を具体的に解説します。自社ホームページURLの構造と照らし合わせて、きちんと理解しておきましょう。

【1】URLとは

URLは、「Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケータ)」の略で、日本語に訳すと「統一資源位置指定子」となります。「ホームページアドレス」とも呼ばれます。

インターネット上にあるホームページやファイルの位置や情報を示すものです。URはインターネット上の住所だと考えると分かりやすいでしょう。

URLは「IPアドレス」を人間が読みやすいように変換したもの

もともと、コンピューターはインターネット上の住所を数字だけの「IPアドレス」で認識しています。そのIPアドレスを、人間が読みやすいように置き換えたものがドメインです。

私たちは、様々な意味を持つ単語の要素をそれぞれ組み合わせて、数字だけの分かりにくいIPアドレスを、意味を読み取れる分かりやすいURLに置き換えています。

URL_-_1.jpg

今回は、URLに含まれる以下の要素を具体的に解説します。

【1】URL
【2】プロトコル
【3】スキーム
【4】ホスト名
【5】トップレベルドメイン
【6】セカンドレベルドメイン
【7】サードレベルドメイン
【8】ディレクトリ
【9】ファイル名

【2】プロトコルとは

URL_-_2.jpg

「プロトコル」とは、対象となる事項を実行するためのルールのことです。URLは通信をするときに使うので、「通信プロトコル」とも呼びます。

簡単にいうと、「インターネット上で通信をするとき、このルールに従いましょう」という取り決めのことを指します。例えば、普段私たちが会話するときは、日本語で話すというルール(プロトコル)に従っていると考えると分かりやすいでしょう。

通信プロトコルには、「http」の他にもその目的に応じて様々な種類があります。

・http…WebサーバーとWebブラウザ間でデータを送受信する。
・https…「http」にデータ暗号化機能を付与したもの。
・mailto…メール送信先を指定する。
・ftp…ファイルをダウンロードする。

中でも、URLで代表的な「http」と「https」をみてみましょう。

「http」と「https」

「http」とは、「Hyper Text Transfer Protocol(ハイパーテキスト・トランスファ・プロトコル)」の略で、WebサーバーとWebブラウザがデータを送受信するときに使う通信上のルールのことです。

例えば、Google ChromeのWebブラウザから「http」という通信プロトコルを使ってWebサーバーに要求を出すことで、そのページを表示させて利用できるようになります。

「https」は「Hyper Text Transfer Protocol over (Secure Socket Layer / /Transport Layer Security)」の略で、「http」にデータを暗号化する機能がついたものです。
「Secure Socket Layer」「transport layer security」はそれぞれ「SSL」と「TLS」と省略し、どちらもデータを暗号化して送受信する技術のことを指します。

「SSL」と「TLS」の技術でデータを暗号化することにより、個人情報などの漏洩を防ぎます。特に、個人方法やパスワードを入力するようなホームページで主に使用されています。

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