ファンベースの効果検証は「NPS」と「売上」も参考に

ファンベースの効果を計測する指標として、佐藤氏は*「NPS」(※)*が有効だとしています。

※NPS・・・「Net Promoter Score」の略で、顧客の企業や商品、ブランドに対する愛情や信頼を数値化した指標のこと。

NPS=推奨者の割合ー批判者の割合で算出されますが、佐藤氏はこの割合はそれほど気にする必要はないと語ります。
批判者=ファン以外の浮動層で、彼らを気にする必要はないからです。

評価指標を定め、短期施策のキャンペーンと中長期施策のファンベースを組み合わせて実施し、都度検証して行く必要があります。
「短期と中長期の組み合わせで売り上げに響かない場合、何かしらが間違っているのでその際は見直せばいいですね。」(佐藤氏)

まとめ

新規顧客獲得が難しくなった今の時代、従来のマーケティング手法だけをやっていては企業が生き残るのは困難でしょう。
ファンベースを基盤に地道なファン獲得施策を行いつつ、底上げのためにストーリーを持ったキャンペーン施策を打ち出して行くという佐藤氏の手法は、どのような企業でも応用できるマーケティング手法です。
実施している施策に頭打ち感を感じているマーケターの方は、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。