スマートスピーカーのGoogle Home Miniは、アメリカで正式発売されると同時に、日本でも発売が開始され、現在最も注目を集めている、勢いのあるスマートスピーカーです。

本国アメリカでは、発売と同時にGoogle Home Miniのプロモーション施策としてGoogle Home Mini ドーナツショップ」がオープン。10月上旬に行われた同施策は、期間限定で11店舗で開かれ、コーラルカラーを手に入れられる唯一の場所だということで注目を集めていました。

そして、10月下旬には、表参道にこのGoogle Home Mini ドーナツショップ」がオープンされることが発表され、11月8日(水)がその初日ということで、早速表参道のショップに潜入してきました。

量販店やオンラインでもGoogle Home Miniを購入することができますが、こうした実店舗を使ってマーケティングを行うのにはどのような効果があるのでしょうか。

本稿では、Google Home Mini ドーナツショップに学ぶ「体験型」マーケティング施策をまとめていきます。
  

Google Home Miniとは?

日本で10月23日に発売されたスマートスピーカーのGoogle Homeですが、同時に小さなサイズのスマートスピーカーであるGoogle Home Miniも発売されています。

その小さなサイズにもかかわらず、大きなGoogle Homeと基本的には同じ挙動を行うことができます。スピーカーが小さいため迫力のある音はGoogle Homeには劣りますが、しっかりと音声を拾って、様々な情報を伝えてくれます。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

Google Home Miniにはチョーク(薄いグレー)、チャコール(薄いブラック)、コーラル(薄いレッド)の3色が展開されていますが、量販店ではチョーク、チャコールのみ購入可能で、コーラルはGoogleの直販オンラインサイトか、後述するドーナツショップでのみ購入が可能です。
  

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表参道に登場した「Google Home Mini ドーナツショップ」


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

すでにアメリカの11店舗でオープンし、好評を博していたGoogle Home Mini ドーナツショップ」ですが、期間限定で日本でも表参道に店舗を構えます。

2017年11月8日(水)〜13日(月)の11時〜19時まで、ZeroBase表参道で開催されています。

実店舗では、Google Home Miniがその場で体験できるほか、Google Home Miniの形をかたどったドーナツを無料でもらうことができ、文字どおり美味しいキャンペーンとなっています。

※ 13日(月)のみ17時までの営業です
※ 提供できるドーナツの数量には限りがあります
※ 開催時刻は予告なく変更される可能性があります

8日から開催されているとのことで、実際に表参道に足を運んでみました。店舗はコーラルカラーをそのまま採用しており、大きな看板が視線を捉えます。奥にあるドーナツの並んだ看板が目立っています。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

オープン時間の11時には、メディア関係者も含めてすでにたくさんの人が並んでいました。量販店では見られない、コーラルカラーに注目している人が多いようです。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

1階のガラスには、ドーナツに並んでGoogle Home Miniがディスプレイされていました。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

実際に、Google Home Miniに「OK Google, 今日の予定は?」などを話しかけてみることができます。体験すると、横のレーンからドーナツの入った箱が流れてきます。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

ドーナツはこのような手提げの箱に入っていて、2階スペースでその場で食べることもできます。ウォーターサーバーも設置されています。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

箱を開けてみると、Google Home Miniにそっくりなドーナツが登場しました。甘みはありますが、クドくなく、大きさが同じなGoogle Home Miniをかじっているようです。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

店頭では、Google Home Miniの各種カラーも購入することができます。実際に見てみると、本当にドーナツと同じくらいのサイズで、部屋に置いてみても邪魔にならないと思える大きさです。
  

増えている?実店舗を使った「体験」マーケティング

リアルな店舗空間で、実際にサービスを体験する「体験型」のマーケティング施策は、昨今増加傾向にあります。

amazonbar.png
スクリーンショット:2017年11月

2017年10月20日(金)〜29日(日)には、Amazon.co.jpが期間限定のバー「Amazon Bar」を東京・銀座にオープンしました。

このAmazon Barでは、Amazonで販売されている豊富な品揃えのお酒を体験できるとともに、未発売表品の試飲会など、日替わりの特別イベントも開催されました。

メニューはなく、専用の注文用端末で好みのカテゴリーを選び、その後「今の気分」についていくつかの質問に答えるだけで、その時の気分にあったものを商品として提供してもらえるという、斬新なオーダーシステムを取り入れたことで、注目を集めました。

また、「#AmazonBar」のハッシュタグ入りでSNSに店内の写真を投稿すると、特典として生ビールやハイボールなどが無料で1杯提供されるというSNS施策も功を奏し、多数の人が訪れました。実際にAmazon Barで提供したお酒は、Amazon.co.jpでも購入できるので、Amazon BarはAmazonでお酒を購入するという大きなアピールにつながりました。

2018年以降は、オンライン・オフラインにかかわらず、このようなユーザー体験(UX)を基軸としたマーケティングが主流になるでしょう。「UX」はオンラインサービスやプロダクト自体に関連した用語だと考える人もいるかもしれませんが、広い意味で「生活に溶け込んだ体験」を生み出す企業が増えています。


2017年11月8日撮影 / Ryo SAKAI (C)

Google Home Miniも、山手線の車内広告やテレビCM、インターネットマーケティングだけではなく、このようなリアル店舗型のマーケティング活動を行うことで、ミレニアム世代やジェネレーションZ世代にも響くマーケティング方法を採用しています。

こうした世代は、旧来の宣伝方法で何が「広告」であるかを瞬時に見抜いてしまうある種の「目利き」なので、こうした宣伝を避けようとする傾向があります。しかし、「体験」をとおして「共感」を経て、エンゲージメントを高めることができれば、実際の購買に繋がる可能性が高くなるのです。
  

まとめ

期間限定で、場所も限定されることで付加価値を生み出しつつ、その場でしかできない「体験」を提供する

これこそが、2018年以降のマーケティングの主流になる、ということを、Google Home Miniのドーナツショップが垣間見せてくれます。

今やインターネットでホームページを開くだけでは、カスタマーが集まらない時代です。そんな時に、「体験」を生み出すマーケティング戦略を考えてみるのはいかがでしょうか。