コーズ・マーケティングの目的

社会貢献

前述のとおり、コーズ・マーケティングの施策は社会貢献につながります。企業の利益を生み出しながら社会に貢献でき、顧客にも価値提供できるという、まさに「三方良し」の状況をつくりあげることができるのです。
  

企業イメージの向上

コーズ・マーケティングとは_001a.png
画像引用元:「社会意識に関する世論調査」の概要|内閣府大臣官房政府広報室

社会貢献に関して肯定的な考えを持っている人は多くいます。

内閣府の世論調査によると、65%以上の個人が、「何か社会のために役立ちたい」と考えています。企業として社会貢献に取り組むことで、顧客から見たイメージも向上する可能性が高まるといえるでしょう。
  

購買意欲の向上

https://ferret.akamaized.net/images/5a362076fafbd835f10001d6/original.png?1513496693
画像引用元:全国1万人の社会的消費に関する意識調査|株式会社インテージリサーチ

株式会社インテージリサーチの意識調査によると、社会的消費(社会に配慮した消費)に関する商品に対して、45%の人が「購入意欲に影響される」と答えています。商品の付加価値として、社会貢献につながることは魅力のひとつになると考えられるでしょう。また、世界的にも社会貢献に結び付く商品の購入意欲は増加しています。

https://ferret.akamaized.net/images/5a362076781b873d170001e0/original.png?1513496693
画像引用元:DOING WELL BY DOING GOOD|Nielsen

上図は、ニールセンが「社会貢献に励んでいる企業の製品やサービスに対して、より多い金額を支払ってもよい」という設問に対する消費者の回答を、世界の地域別にまとめたものです。その国も、年々肯定的にとらえる人が増えていることがわかります。社会貢献に取り組む企業の商品を選択して購入することで、消費者自身も社会貢献に参加できている気持ちを抱けることが、コーズ・マーケティングの特徴の1つといえるでしょう。
  

インナーブランディング

インナーブランディングとは、企業が自社の社員に対し、企業ブランドへの価値や理念を理解してもらうことで、イメージを向上してもらう活動のことです。社会貢献に取り組む企業だと認知されて企業イメージが向上すると、社員も誇りをもって働ける要素の1つになり得ます。