ブログやYouTube、Instagramなど、Webマーケティングで様々な手段を講じている企業も増えてきました。しかし、複数のメディアを使い分けているにもかかわらず、Podcastについては未対応のところも多いのではないでしょうか。

Podcastは、今もなお人気を誇っており、スマートスピーカーの設置急増によりさらに注目されています。配信が面倒だと思われがちですが、今回紹介するアプリ「Anchor」を使えば、簡単に高品質なPodcast番組の制作が可能です。

そこで今回は、あっという間にPodcast配信できる「Anchor」で、自分のチャンネルを配信する簡単3ステップを紹介します。面倒どころか、簡単すぎて何番組も連続して作れてしまうかもしれません。この記事で、作り方をマスターしましょう。

なぜいま「Podcast」なのか?

ポッドキャストはいわば音声版ブログで、音声や動画メディアをプッシュ型で配信するサービスとして登場し、2000年代後半に大いに盛り上がりました。

「ポッドキャスト」とは、iPodの「ポッド」とBroadcastの「キャスト」を合わせたものです。

スマートフォンとアプリが全盛の現代、ポッドキャストが新たな形で盛り上がりを見せています。音声コンテンツを配信するアプリが登場し、ポッドキャストの新たなプラットフォームとして成長、注目を集めているのです。

米調査機関のエジソン・リサーチ(Edison Research)が公表した「the infinite dial 2018」によると、米国でポッドキャストを聞いた経験を持つ人の数は1億2400万人(44%)、前月にポッドキャストを聞いたという人は7300万人(26%)に達するといいます(分母は12歳以上の米総人口)。

「Anchor」を使ってPodcast配信してみよう

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Anchor(アンカー)とは、同時に9チャンネルに自動でポッドキャスト配信してくれます。
次の9チャンネルに配信されます。

  • Anker(アンカー)
  • Apple Podcast(アップルポッドキャスト)
  • Google Podcast(グーグルポッドキャスト)
  • Spotify(スポティファイ)
  • Breaker(ブレーカー)
  • Castbox(キャストボックス)
  • Overcast(オーバーキャスト)
  • Pocketcast(ポケットキャスト)
  • Redo Public(ロードパブリック)

日本で行う場合特に重要なチャンネルは次の3チャンネルです。

  • Apple Podcast(アップルポッドキャスト)
  • Google Podcast(グーグルポッドキャスト)
  • Spotify(スポティファイ)

企業や個人がブランディングを行う上で、ブログやビデオを活用している人は多いでしょう。しかし、手が離せない人でも気軽に楽しめるPodcastがあれば、さらに多くの人にリーチすることができます。

しかし、Podcast配信は、手間がかかるというイメージを持っている人も多いようです。実際、これまでPodcast配信をするためには、パソコンにマイクを繋いで音声を収録し、専用のソフトでミキシングや編集を行い、iTunesを開いて配信しなければなりませんでした。

ところが、今回紹介するAnchorというアプリを使えば、高度な機器を持っていなくても、スマートフォン1台あれば簡単に収録からミキシング、編集まで完了します。もちろん、高品質で、無制限のエピソード数を、100%無料で全世界に配信することができるのです。

また、離れている共同ホストと一緒に番組を収録したり、リスナーからのボイスメッセージをマッシュアップしたりと、本格的なラジオ番組を作ることもできます。アナリティクス機能も使えるので、リスナーを着実に増やしながら番組を作り上げることが可能です。

「Anchor」の使い方

それでは、「Anchor」を使って、自分の番組を作ってみましょう。iOSアプリのほか、Google PlayストアからもAndroid向けのアプリが配信されています。自分のスマートフォンのOSに合わせて、あらかじめAnchorをインストールしてください。

App store
Google play

1. プロフィールを設定しよう

番組を作る前に、まずは配信者のプロフィールを設定しておきましょう。

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Anchorを起動したら、「Profile」タブを開き、写真や名前、説明文などを入力します。

「Your custom URL」の欄にはランダムな文字列が並んでいますが、任意の文字列に書き換えられます。このURLにアクセスすることで誰でもPodcastを聴けるようになるので、わかりやすいURLにしておきましょう。

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このように、プロフィールが作成されます。

2. 番組を収録しよう

続いて、番組を収録していきましょう。

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真ん中の「Record」のタブを開くと、このような画面が登場します。

まずは下に並んでいる5つのアイコンを見てみましょう。

緑のボタンは「Voice Messages」(ボイスメッセージ)タブです。番組を配信して、リスナーからボイスメッセージをもらうことができます。ボイスメッセージは、番組にマッシュアップできます。

紫のボタンは「Record with friends」(友達と収録)タブです。連絡先を元に同じ番組に接続することで、最大10人まで収録に加わることができます。

青のボタンは「Music」(音楽)タブです。「Apple Music」または「Spotify Premium」に加入していれば、接続して最近再生した曲などから挿入曲として利用できます。著作権に気をつけて楽曲を選びましょう。

桃色のボタンは「Transitions」(場面遷移)タブです。数秒の効果音や10秒程度の音を中心に、短めの音を差し込めます。

赤色のボタンは「Record」(録音)ボタンです。ホールド(長押し)することで録音され、話すと途中で止めることができます。

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タップして収録したあとは、しゃべっている間のBGMを約20種類の音楽の中から選べます。

これらの機能を組み合わせて、番組を編集してみましょう。各カードの再生ボタンを押すと、プレビュー再生が可能です。拍手ボタンを押すと、背景音で「拍手」が「パチパチパチ」と流れ、録音されます。

収録の他にもすでに配信したい動画ファイルを持っている場合、その動画をアップロードできるので、その方法も押さえていきましょう。

3.動画ファイルをアップロード

アップロードできる動画ファイルは以下のとおりです。

  • mp3
  • m4a
  • wav
  • mpg
  • mp4
  • mov

また、以下のようなビデオチャットで録画した動画もAnchorniアップロードすることで音声に自動変換して配信することができます。

  • Zoom
  • Google Meet
  • Instagram live
  • Skype
  • FaceTime
  • Twitch

4. 構成を整えて世界中に配信しよう

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収録や挿入曲などを一通り入れ込んだら、順番などを並べ替えます。左上にある鉛筆アイコンをクリックして、*「Edit this episode」*をクリックします。

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「Segment」欄の鉛筆マークをクリックすると、各パーツを並べ替えたり、削除したりできます。一通り構成をととのえたら、「Done」をタップします。

続いて、その上の「About this episode」欄の鉛筆マークをクリックして、エピソードに関する簡潔な要約を記述します。

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また、タイトルやアートワークなども変更可能です。その下の「Listen」ボタンを押すと全体的なエピソードの視聴ができます。

エピソードが完成したら、編集画面の「Publish」(公開)ボタンを押すと公開確認画面に進みます。

トグルボタンをオンにしておくと、AppleのPodcastアプリGoogle Play Musicアプリなどにもエピソードを配信できます。設定を確認したら「Publish this episode」(このエピソードを公開する)ボタンをクリックしましょう。

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設定したURLにアクセスすると、このようにエピソード配信されていることが分かります。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSで拡散して、より多くの人に番組を聴いてもらいましょう。

Anchorで手軽にPodcastを配信してみよう

ブログだけでなくYouTubeがここまで広がっていった背景として、スマートフォン1台で気軽に配信できるようになった点が挙げられます。しかし、Podcastになると、配信方法が面倒だと感じていた人は多いのではないでしょうか。

Podcastをうまく使えば、マーケティングにも非常に役立つでしょう。早速「Anchor」を使って、Podcast番組を制作してみてはいかがでしょうか。