メール配信ツールの導入を検討しているものの、ツールの数が多すぎてどれを選んだらいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

業界や企業のニーズに応じて最適なツールを選ぶには、機能やコスト、サポートなど、さまざまな要素を考慮しなければなりません。そこで、選定時のチェックポイントおすすめのツール8選を紹介します。

目次

  1. メール配信ツール選定時のチェックポイント
  2. おすすめのメール配信ツール8選
    1. 配配メール
    2. blastmail(ブラストメール)
    3. Will Mail(ウィルメール)
    4. Cuenote FC(キューノートエフシー)
    5. Benchmark Email(ベンチマークイーメール)
    6. メールワイズ
    7. Mailsales(メールセールス)
    8. Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)
  3. 自社に最適なメール配信ツールを選定しよう

メール配信ツール選定時のチェックポイント

メール配信ツールを選ぶときに、チェックしておきたいポイントは次の通りです。

●配信可能数

メール配信ツールは、ツールやプランによって配信可能数が異なります。自社の想定している配信数と上限を比較して判断しましょう。
また、大量のメールを短時間で確実に送信したい場合は、1時間あたりのメール配信可能数にも注目しましょう。高速配信を可能とするツールは、100万通/時〜1,000万通/時に対応しています。

●最低利用期間

メール配信ツールによっては、1ヵ月〜1年程度の最低利用期間が定められています。
もし途中で解約する場合、残りの期間に相当する違約金が発生する可能性があるため、ビジネスの成長や予算計画と照らし合わせて検討するようにしましょう。

●オンプレミス型かクラウド型か

メール配信ツールには、オンプレミス型とクラウド型があります。

オンプレミス型 クラウド型
導入・運用 自社内サーバーを設置してツールを自社で構築・運用 インターネット経由でサービスを提供するサーバーにアクセスして利用
カスタマイズの柔軟性 機能追加やシステム連携の幅が広い カスタマイズは制限されるが、機能更新はサービス提供者が行う
メール到達率 到達率を上げる具体的な調整や、ハイスペックなサーバーの利用が可能 到達率はサービス提供者に依存
システムの安全性 自社で管理する必要がある サービスプロバイダーが管理
コスト 初期導入費用やメンテナンス費用が発生する 初期導入費用は抑えられるが、運用コストが発生する
メンテナンス 自社で行う必要がある サービス提供者の運用サポートがあるため、自社の負担は少なめ

それぞれにメリット・デメリットがありますが、コストや運用のしやすさから、現在ではクラウド型が主流となっています。

● 料金プラン

料金プランは、初期費用と課金形態をチェックしましょう。

・初期費用
メール配信ツール導入の際にかかる初期費用は、オンプレミス型で約150〜500万円クラウド型で無料〜5万円が相場となっています。

オンプレミス型はシステム開発費用が発生するため高額ですが、クラウド型はアカウント発行のみで開発費用は不要なため、無料である場合が多いです。ただし、追加オプションや特別なカスタマイズが必要な場合には別途費用が発生することもあります。

・課金形態
オンプレミス型は、サーバーレンタル料として月額2,000~5,000円、さらに運用保守やセキュリティ対策の費用も別途かかります。

クラウド型の課金形態は、「登録アドレス数に応じた定額制」と「配信数に応じた従量制」の大きく2つに分けられます。大量にメールを配信したい企業は定額制、配信が不定期または少ない企業は従量制が適していると考えられます。

●無料トライアルの有無

無料トライアルが提供されている場合は、ぜひ積極的に活用しましょう。
運用プロセスをより具体的にイメージでき、自社に本当に最適なツールかどうか見極めることができます。

また、無料トライアル中は以下のポイントに注目しましょう。

・必要な機能が揃っているか
多機能であるからといって、自社に必要な機能が全てあるとは限りません。

・現場のメンバーが使いやすいか
現場で使う人が実際に操作して、無駄な工数が発生しないか確認する必要があります。

・運用環境を再現する
実際に運用してみることで、問題点が見つかることがあるため、しっかりシミュレーションを行いましょう。

●外部メールリストのインポート機能

メール配信ツールは、外部メールリストのインポート機能が搭載されているツールを選びましょう。メールアドレスを手動で登録する手間を省けるため業務効率化に役立ちます。また、外部メールリストの情報をツール内で簡単に管理・更新できることから、データの取り扱いがスムーズになります。

おすすめのメール配信ツール8選

数多く存在するメール配信ツールの中から、次の3つの要件を満たすツールを厳選して8つ紹介します。

①無料トライアルが可能
②外部のメールリストをインポート可能
③クラウド型(オンプレミス型とクラウド型のどちらもあるものも含む)

メール配信ツール比較表.png

配配メール

配配メール.png
出典:配配メール

● 分析・改善業務を自動化し成果の最大化に貢献

配配メールは、これまでに10,000社以上に導入されているメール配信ツールです。その継続利用率は98%を誇ります。

メルマガ配信などの一斉メール配信から、ステップメール、セグメント配信、One to Oneの個別配信まで対応。ヒートマップや業種業態・配信目的別スコアなど、分析・改善業務が自動で行える機能も備わっています。

また、エラー管理によりブロックを回避するなど、メールによる集客を強力にサポートします。

カスタマーサクセスチームによって個別相談会や運用提案、ユーザー限定イベントも実施されており、手厚いサポート体制も魅力です。

【機能】
・ステップメール配信
・HTMLメールエディタ
・空メール登録・解除
・シナリオメール
・ホットリード抽出
など
【料金プラン】
・初期費用:要問い合わせ
・課金形態:要問い合わせ ※プランや登録アドレス数によって変動 
・最低利用期間:要問い合わせ
・配信可能数:無制限(100万通/時)
・無料トライアル:あり(登録可能なアドレスは100件まで)

blastmail(ブラストメール)

blastmail.png
出典:blastmail

● 高いメール配信技術が魅力!導入しやすい価格設定

blastmailは、コストを抑えながらも機能にこだわりたい方におすすめのメール配信ツールです。国内では12,000社以上の契約数があり、IT大手から官公庁、自治体、大学など幅広い業界から高く評価されています。

メールはプロバイダーなどの規制を受けるため、意外と届けるのが難しいとされています。そんな中blastmailでは独自開発の大規模ネットワークを利用することで、常時470万通/時のパフォーマンスを発揮。メールの配信技術にも優れています。

マニュアル不要で直感的に操作できるため、初めてメール配信ツールを導入する企業にもおすすめです。

【機能】
・HTMLメールエディタ
・ターゲット配信
・効果測定
・迷惑メール対策
・エラーアドレスの自動削除
など
【料金プラン】
・初期費用:10,000円~
・課金形態:月額3,000円~
・最低利用期間:3ヵ月~
・配信可能数:無制限(470万通/時)
・無料トライアル:あり

Will Mail(ウィルメール)

Will_Mail.png
出典:Will Mail

● 1ヵ月から使えてスポット利用に最適!シンプルな操作性も魅力

WiLL Mailは1ヵ月から利用できるため、単発のイベント告知やセール情報などのスポット利用に最適なメール配信ツールです。

配信数に応じた従量制の料金体系を採用しており、コストを抑えながら効果的なメール配信を行うことができます。また、HTMLメールをドラッグとドロップの簡単な操作だけで作成できるのも魅力です。

Googleアナリティクスと連携も可能で、開封率やクリック数、コンバージョンなど、ユーザーの行動履歴を詳しく分析できます。

【機能】
・HTMLメールエディタ
・ターゲットメール配信
・ステップメール配信
・ヒートマップ機能
・コンバージョン比較分析
など
【料金プラン】
・初期費用:無料
・課金形態:月額4,000円~
・最低利用期間: 1ヵ月~
・配信可能数:無制限(約5,000~50,000通/時)
・無料トライアル:あり(14日間)

Cuenote FC(キューノートエフシー)

Cuenote_FC.png
出典:Cuenote FC

● 国内最大規模の配信スピードと配信実績

Cuenote FCは、独自開発の配信エンジン「MTA」によって、1000万通/時以上、76億通/月以上の高速配信を実現しているメール配信ツールです。

初心者でも簡単に操作できるシンプルなメニュー、強固なワンタイムパスワードによるセキュリティなど、必要な機能が揃っています。

また、デバイス別自動配信機能も搭載されており、スマホや携帯電話への配信ニーズにも対応している点も魅力です。

【機能】
・シナリオ配信
・ABテスト
・メール配信レポート
・エラー分析
・カートリマインド
など
【料金プラン】
・初期費用:クラウド型:30,000円~
・課金形態:クラウド型:月額5,000円~
・最低利用期間:1ヵ月(ASPサービスの最低利用期間は6ヵ月)
・配信可能数:無制限(1,000万通/時)
・無料トライアル:あり

Benchmark Email(ベンチマークイーメール)

Benchmark_Email.png
出典:Benchmark Email

● デザインテンプレートが豊富!デザイン性が欲しいときにおすすめ

Benchmark Emailは、全世界50万社に利用されているメール配信ツールです。月間250通までの配信が無料で行え、低コストかつ高品質なメール配信を実現できます。

高機能なHTMLエディタ「メールデザイナー」が搭載されており、多種多様なテンプレートが用意されています。

デザインレイアウトの知識がある場合は、オリジナルデザインのメールコンテンツゼロベースから作成することも可能です。

【機能】
・HTMLメールエディタ
・AI文章作成アシスト
・ステップメール
・リアルタイムレポート
・eコマース&Spotify連携
など
【料金プラン】
・初期費用:無料
・課金形態:月額1,530円~(無料プランあり)
・最低利用期間: 1ヵ月
・配信可能数:無制限(1,000万通/時)
・無料トライアル:あり

メールワイズ

メールワイズ.png
出典:メールワイズ

● サイボウズ製品と相性◎チームで大量のメールを一括管理可能

メールワイズは国内で12,000社以上が利用している、チームでのメール対応を一元管理できるツールです。サイボウズのメール共有システムであり、サイボウズ製品と併用で使うと、より効率的なメール配信が行えます。

メンバー間でメールの対応状況を共有できる機能が搭載されており、高品質な顧客対応と業務の効率化を同時に実現できるのも魅力です。

さらに担当者ごとに顧客情報を分類したり、CSVファイルによるデータ入出力も可能なため、他システムとの連携も簡単に行えます。

【機能】
・メールアプリケーション
・対応履歴
・集計レポート
・スマートフォン対応
・kintone連携
など
【料金プラン】
・初期費用:無料
・課金形態:月額500円~/ユーザー
・最低利用期間: 1ヵ月
・配信可能数:無制限(一度に送信できる配信数は10,000件)
・無料トライアル:あり(30日間)

Mailsales(メールセールス)

Mailsales.png
出典:Mailsales

● 管理画面の使いやすさが魅力!ターゲット配信や効果測定も

Mailsalesは使いやすい管理画面とエディタにより、初めてでも簡単にメール配信が行えるツールです。

独自開発のエンジンによって280万通/時を維持し、大規模ネットワークを経由することで確実にメールを配信します。

ターゲットに合わせたメール配信が可能で、開封率やクリック率を測定する機能も用意されているため、効果分析と改善を行いながら、効率よくPDCAを回していけるでしょう。

【機能】
・HTMLメールエディター
・効果測定
・配信結果確認
・ターゲット配信
・リスト管理
など
【料金プラン】
・初期費用:10,000円~
・課金形態:月額4,950円 ※アカウントごとのアドレス件数により変動
・最低利用期間: 1ヵ月
・配信可能数:無制限(280万通/時)
・無料トライアル:あり

Combz Mail PLUS(コンビーズメールプラス)

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出典:Combz Mail PLUS

● 独自開発の経路探索型アルゴリズムで高い到達率を実現

Combz Mail PLUSは、1つのアカウントメルマガ配信用のアカウントを無制限に作成できるメール配信ツールです。

複数店舗を持つネットショップや小売店、飲食店は、店舗ごとにメルマガを配信したり、成功事例をすぐに他の店舗で試したりできます。

独自に開発した経路探索型アルゴリズムによって、到達率の高いメール配信を実現しており、別料金でメルマガ添削(月額10,000円)や名刺入力代行(70円 / 枚)などのサービスも提供しています。

【機能】
・HTMLメールエディタ
・ステップメール
・アンケート作成
・経路探索型アルゴリズム
・専用サーバー配信
など
【料金プラン】
・初期費用:20,000円~ ※他社からの乗り換えは半額(2023年7月時点)
・課金形態:月額2,300円~
・最低利用期間: 1ヵ月
・配信可能数:無制限(100万通/時)
・無料トライアル:あり(30日間)

自社に最適なメール配信ツールを選定しよう

メール配信ツールを選ぶ際には、自社のニーズや目的に合った機能が揃っているか確認することが重要です。今回紹介したツールは無料トライアルを提供しているため、現場で実際に試しながら最適なツールを見極めることができます。

また、最適なツールはマーケティング戦略や業界の状況、ビジネスのニーズによって変化します。一度選んで終わりではなく、定期的にツールの見直しを行うと良いでしょう。