ホームページに掲載する写真やSNSに投稿する動画など、企業は多くのコンテンツを制作する必要があります。しかし、コンテンツを制作する時間やコストがなく、頻繁に更新することが難しいと考えている方も多いでしょう。

そのような場合に活用したいのが、ユーザーが作るコンテンツ「UGC」です。これらを有効活用すれば、企業に時間やコストがなくても自社コンテンツを増やしていけます。そのためには、ユーザーコンテンツを発信したくなる環境作りが必要です。

今回はユーザーにUGCを発信してもらうために有効な、SNSのキャンペーンについて解説します。企業のキャンペーン事例も合わせて紹介しますので、自社で開催するときの参考にしてください。

コストをかけずにコンテンツを増やせる「UGC」

UGCとは、「User Generated Contents(=ユーザー生成コンテンツ)」の頭文字をとったものです。企業側が展開する広告ではなく、ユーザーが作成し発信するコンテンツを指します。ネットショップで商品の感想を書き込むレビュー欄やレストラン紹介サイトの口コミ欄、商品やサービスの感想が投稿されているブログやSNS、これらはすべてUGCです。

UGCはユーザー主体のコンテンツです。自社商材に関するUGCが増えていけば、企業側はコストをかけなくても世の中に商品やサービスの情報が増えていくことになります。コストや手間をかけずに情報が増え拡散されていくのは、企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。

参考:
UGCとは?企業が取り入れる3つのメリットと注意点

UGCを増やすには環境作りが必要

それでは、企業は何もせずユーザーコンテンツを作ってくれるのを待つだけで良いのでしょうか。答えは「ノー」です。

もちろん、企業がアプローチしなくてもUGCが増えていくのは理想的です。しかしユーザーは、何かきっかけがないとUGC発信の機会を作るのは難しいでしょう。

例えば、商品レビューを集めたいのであれば、ネットショップに商品レビュー欄を作るべきです。イベントレポートのブログを投稿して欲しければ、積極的にブロガーへイベント参加の声かけをしていくべきでしょう。

このように、UGCを増やしていくためには、企業側のアプローチが必要になります。最近では、SNSのハッシュタグを利用したキャンペーンが実施されています。

投稿も収集も手軽なハッシュタグを活用しよう

ハッシュタグキャンペーンのメリットは、ユーザーが参加しやすいことです。例えば、自社ホームページコンテンツを募集した場合、ユーザーはホームページにアクセスして、投稿フォームから必要事項を記入し応募しなければなりません。

しかし、ハッシュタグキャンペーンであれば、いつも使っているSNSの投稿にハッシュタグを付けるだけで応募完了です。また、企業側もハッシュタグ検索を利用するだけで、応募されている投稿を簡単に確認できます。プレゼントを用意している場合、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)機能を使ってユーザーと直接やりとりもできます。

また、最近ではハッシュタグキャンペーンを代行するサービスもあるため、より手軽に実施できるようになりました。

企業のハッシュタグを利用したUGC活用事例

企業が実施しているハッシュタグを利用したUGC募集キャンペーンを紹介します。自社で実施するときの参考にしてみましょう。

1.セブン‐イレブン

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引用:セブンスイーツアンバサダー|セブン‐イレブン~近くて便利~

セブン‐イレブンでは、自社スイーツを紹介する「スイーツアンバサダー」を募集しています。アンバサダーは、セブン‐イレブンで購入したスイーツを「#セブンスイーツアンバサダー」のハッシュタグを付けてSNSやブログで投稿します。

商品の入れ替わりが多いコンビニ製品は、その都度企業側でコンテンツを作り発信していくのは手間のかかる作業です。しかし、アンバサダーを募集することで、新商品の情報を積極的にユーザーが発信してくれます。

また、アンバサダーに登録したユーザーは、「アンバサダー認定証」の贈呈、スイーツクーポンの発行、新商品試食会やイベント招待など、様々な特典が受けられます。ユーザーも楽しみながらUGCを増やしていける施策です。

2.Oisix

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引用:Oisix 有機野菜などの食材宅配ネットスーパー

食材宅配ネットスーパーの「Oisix 」は、特定のハッシュタグのSNS投稿を「お客様の食卓」として自社ホームページに掲載しています。

食材が届いた様子や調理した料理などを多数掲載し、自社商品がどのようにユーザーに届けられて活用されているのかがわかるようになっています。

こんにちはー? ?#本日の1枚 はコチラ♪ ⠀ @Oisix の旬野菜をた~っぷり使った、『カレー味のたまごサラダ』。 ⠀ 「スティッキオ」をスプーンにするなんて!!!おしゃれすぎる食べ方ですね(´﹀`) ⠀⠀ 細長タイプのフェンネル 「#スティッキオ」(埼玉県産) ⠀ ブーケのような可愛いらしさ 「#オレンジカリフラワー」(埼玉県産) ⠀ 3週間しか味わえない! 畑のパール「#しら玉ねぎ」(長崎県産) ⠀ 糖度7度以上で選果! 「しぼり大雲仙トマト」(長崎県産) ⠀ 2種類の食感が楽しめる 「#サンゴグラッセ(#チコリ)」(埼玉県産) ⠀ ⠀ 『マヨネーズにカレー粉を混ぜただけだけど、旬の野菜はたまらなくおいしい。スティッキオをスプーンみたいに使って、そのままぱくり?』 ⠀⠀ Cook, Photo&Comment by @tmytsmさま ⠀ #おいしそう ⠀ …………………………………………………………………… ?Oisixはじめての方へ? 話題の野菜たっぷり!ミールキット『KitOisix』、 Oisix旬のお野菜やフルーツ?など人気商品がたっぷ〜り入った?お得なおためしセットは、@Oisix のプロフィールURLをチェックしてくださいね(´∨`*) …………………………………………………………………… ⠀ #Oisix #オイシックス #Oisixの旬レシピ #Oisixのある生活 #ベジごはん #野菜 #野菜好きな人と繋がりたい #おうちごはん #おしゃれごはん #カフェごはん #サラダ #卵サラダ #クッキングラム #デリスタグラマー #salad #eggsalad #vegetarian #salad #eatathome #foodpic #vegetables #yum #delistagrammer #tasty

オイシックスさん(@oisix)がシェアした投稿 -

また、Oisixでは、公式InstagramアカウントでもUGCを活用しています。Oisixを使って調理したユーザーの投稿を、公式Instagramアカウントで投稿するという方法です。

既存ユーザーの写真を利用すれば、SNS担当者が料理の写真を撮影し投稿する手間がありません。

3.ハーゲンダッツ

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引用:幸せのハーゲンハート探し|ハーゲンダッツ Häagen-Dazs

くぼみがハート型に見える製品の性質を利用したハッシュタグキャンペーンです。企業から「ハーゲンハート(ハート型に見えるハーゲンダッツ)に出会えるとラッキー」と呼びかけて、ユーザーが幸せな気持ちを人に伝えたくなるきっかけを作ります。

また、ホームページで色々なハーゲンハートを公開し、ハーゲン占いとして紹介しています。ユーザーは占いを楽しみながら、「今回はこの形だった」と投稿ができるでしょう。
結果として、Instagramでは約4,000件「#ハーゲンハート」のハッシュタグが投稿されたそうです。

参考:
投稿してくれるファンを大切に。1,000万人に愛されるハーゲンダッツジャパンのSNS戦略 | SELECK

4.JTB

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引用:女子旅フォトをInstagramに投稿しよう!

女子旅をテーマに人物・食事・景色などの写真を集めたハッシュタグキャンペーンです。「#マイトリ」のハッシュタグを付けた女子旅写真を自社ホームページで紹介しています。自社の旅行パッケージの紹介ではなくても、女子旅写真を複数紹介することで、ユーザーの「旅行したい気持ち」を促進できるキャンペーンです。

全国各地へ足を運び、写真を撮影して掲載するのはとても大変な作業です。多くのユーザーから写真を集めれば、手間も時間も少なく多数の女子旅写真を掲載できます。旅行会社のホームページでは、ぜひ取り入れたいキャンペーンです。

5. サントリー

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引用:みんなの声 サントリー

サントリーのハッシュタグキャンペーン「みんなの声」です。指定のハッシュタグで集めた投稿をテキスト込みで紹介しています。他のキャンペーンでは写真のみを掲載していることが多いですが、テキストも一緒に掲載することでユーザーの感想がダイレクトに伝わってきます。

また、商品ごとにハッシュタグを分けて、それぞれの商品ページで投稿が確認できるようになっています。

6.表参道ヒルズ

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引用:表参道映えInstagramキャンペーン

表参道ヒルズのハッシュタグキャンペーンです。表参道ヒルズの店舗や商品の投稿を集めるのではなく、「表参道に映えるもの」をテーマに投稿を募集しています。

表参道ヒルズに行ったことがないユーザーでも参加できるキャンペーンになっています。

まとめ

UGCを活用すれば、企業はコストをかけなくても自社コンテンツを増やせます。とはいえ、企業が受動的な姿勢では、ユーザーコンテンツを発信するきっかけがありません。まずは、企業からコンテンツを発信しやすい環境を整える必要があるでしょう。

そのために、SNSのハッシュタグを利用したキャンペーンを利用してみましょう。