どんな猫が投稿されている?行動を分析

次に、実際にSNS上に投稿されている猫画像そのものを分析してみます。

Twitterで猫画像を分析

Twitterに投稿されている猫画像から、「行動」に関するラベルだけを抽出してどのような猫の動きが画像に写っているかを分析します。

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※注:これらのラベルは猫自身の行動を示すものがある一方、一緒に写っている別の被写体の行動に対して付与されているものも含まれています

上記の図では、ラベルの円が大きければ大きいほど、投稿の割合が大きいことを示しています。

今回のケースで、一番大きく出ているのは「Sleep = 眠る(図左)」でした。
やはり猫といえば寝ている姿の写真が一番多いようです。

※「Sleep」ラベルが付与されているTwitter投稿例

その他に「Handwriting = 手書き(図右)」が大きく出ていますが、これらはハッシュタグで迷い猫探しの投稿が多いように、猫の写真と「探しています」といったメッセージが添えられた投稿を示しているものが多かったです。

Instagramで猫画像を分析

次に、Instagramに投稿されている猫画像から「行動」に関するラベルだけを抽出してどのような猫の動きが画像に写っているか分析します。

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※注:これらのラベルは猫自身の行動を示すものがある一方、一緒に写っている別の被写体の行動に対して付与されているものも含まれています

InstagramもTwitter同様「Sleep = 眠る」に関する投稿の割合が最も大きく出ています。

ハッシュタグではTwitterとInstagramに大きな違いが見られましたが、投稿画像についてはいずれのSNSでも寝ている猫画像が人気でした。

ちなみに、筆者も猫を飼っていますが、猫は動きが速いため動いていると写真がブレやすく、寝ているときというのはシャッターチャンスだからかもしれません。

@petitep0chimieがシェアした投稿 -

※「Sleep」ラベルが付与されているInstagram投稿例

その他に「Sitting = 座っている」のラベルも大きく出ていますが、こちらは猫自身が座っているというより飼い主などの人間が猫を膝に抱えながら座っている画像がほとんどでした。

サーフィンをする猫?「画像解析」の課題

個人的に気になったのが、上図中央にやや大きめに表示されているラベル「Surfing = サーフィン(をしている)」です。

普通に考えて猫がサーフィンすることありません。また、「Sitting = 座っている」とは、異なりサーフィンしている最中に猫と写真を撮ることもないと考えられます。調べてみると、以下のような投稿に「Surfing」のラベルがついていました。

※「Surfing」ラベルが付与されているInstagram投稿例

実際にサーフィンをしているわけではないですが猫のポーズや背景などがサーフィンっぽいと判別されたようです。

このように人間の常識で考えればすぐに判別出来るようなものでも、それをプログラムに教え込むことはまだまだ難しいです。しかし、これらの技術は日進月歩で進化しているため、将来的にはこのような細かい判別も出来るようになるかもしれません。