B.マトリックス型

2軸のマトリックス

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マトリックス型の基本的なチャート図です。

縦軸と横軸の2つの軸をクロスさせて図を4つの象限に区切り、要素を記入して分析を行います。

マトリックス型を用いた分析は多く、PPM分析やアンゾフの成長マトリックス、TOWS分析など幅広い分析で活用できます。

チャート図を用いた分析するなら、まず2軸マトリックスから使ってみましょう。

バブルチャート

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先に紹介した2軸のマトリックスをさらに発展させたのが、バブルチャートです。通常の2軸に加え、バブルの大きさで3つめのデータを表します。

こちらもPPM分析など、2軸で表すチャート図にさらにデータを加えたい分析で活躍します。

なお、比較するデータの量が多すぎるとバブルが見えづらくなってしまうので注意してください。

C.プロセス型

サイクル

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サイクルは、矢印を用いて作業の手順や利害関係などを示したチャート図です。循環のサイクル、手順のサイクルなどのバリエーションがあります。

このチャート図は、PDCAサイクルのように繰り返し行う分析などに向いています。

一度習得するとパターンとしていつでも使えるため、ぜひ覚えておきましょう。

D.グループ型

リスト

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リストは、複数の項目をそれぞれ枠で区切って整理したチャート図のことで、4C分析、PEST分析など、複数の項目ごとに分けて考える際におすすめです。

単純にデータを羅列するのではなく、項目を分けて表示するだけで視認性が向上します。

作成のポイントは、見出しのフォントサイズやカラーを変更すること。
極端に凝る必要はありませんが、ひと目で各要素を把握できるよう、簡単にデザインを整えて使用しましょう。

ベン図

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ベン図とは、イギリスの数学者ベンの名前から名付けられた、集合や範囲の関係を表すためのチャート図です。

ベン図の便利な点としては、初心者でも簡単にデータを表現できることが挙げられます。手軽に作成できますので、チャート図を用いて分析を始める際に最初に利用を検討しましょう。

セグメンテーションやMECEなど、範囲に焦点を当てて考える分析で活用できます。

チャート図作成のポイント

1.囲み図の使い方を区別する

チャート図で必須となる「囲み図」には、基本的に円や四角形、ひし形などが使われます。
円やひし形は目に付きやすいというメリットがありますが、多くの文字を詰め込むには不向きです。

チャート図内に書き込むテキストはなるべく簡略化するようにしましょう。どうしても文字数が多い要素は、四角形を使用すると視認性が高まります。

また、同じレベル(階層)の図形やカラーを統一する、特に重要な要素のカラーを変えるなどのルールを持っておくと、チャート図に統一感が生まれます。

2.囲み図の大きさをレベルごとに統一する

囲み図の大きさを統一することは、見やすいチャート図を作成するための基本です。

ただし、すべての囲み図の大きさを統一してしまうと図形同士の主従関係や階層などがわかりにくくなってしまうこともあります。

ロジックツリーであれば階層ごとに統一する、リストは重要な項目のグループを同じ大きさにするなど、要素のレベルごとに囲み図の大きさを統一しましょう。

3.矢印の役割を明確にする

サイクルやフローチャートなど、チャート図では矢印を使って表現することも多々あります。

矢印の大きさ、種類などが統一されていないとチャート図が見づらくなってしまうため注意が必要です。

矢印を使用する際のポイントは、役割を明確に分けておくこと。例えば、通常の矢印は対等の関係性を表現する、点線の矢印は関係が弱い要素に、太い矢印は関連が強い要素に使用する、というようにルールを設定しておきましょう。

ルールを統一しておけば、作成したチャート図が見やすくなることはもちろん、他のチャート図と合わせて分析をする際でも情報を把握しやすくなります。

4.色の種類やイラストを多くしすぎない

チャート図は誰にとっても見やすく、シンプルであることが一番です。
ひとつのチャート図で多くの情報を伝えようとテキスト量を増やしたり、たくさんの色を使用したりすることで、逆に図を見辛くしてしまうこともあります。

初心者の方は、配色は1〜3色程度、もしくは使用しているツールに搭載されているカラーテンプレートに沿った色のみ配置することを心がけましょう。

明度や彩度が統一されたカラーテンプレートであれば、複数種類の色を使ったとしても統一感を損ないにくくなります。

他にフローチャートの書き方を解説した記事がありますので、参考にしてみてください。

【テンプレートあり】フローチャート(フロー図)の書き方や記号・図形の意味、おすすめツール4選

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