こんにちは。BASEマーケティングを担当している金城です。

今回はBASEを活用してネットショップを運営されている方も積極的に活用しているインスタグラムについてご紹介していきます。改めて説明するまでもないかもしれませんが、インスタグラムは写真を共有するサービスで、スマホで撮影した写真をとても簡単に、プロが撮ったように綺麗に加工できる点が特徴です。

altインスタグラム

今や月に一度以上利用するユーザーが3億人を突破するなど、TwitterやFacebookを超える勢いで世界中で活用されています。特に若い女性に多く活用されており、BASEをみても、アクセサリーや雑貨など女性向けの商品を販売するネットショップにおけるメインの集客手段として使われています。

その理由として、ブランドの世界観をしっかりと伝えることができる点と、他のソーシャルメディアと比べて投稿に対する反応率(エンゲージメント率)が圧倒的に高い点があげられるでしょう。Forrester Researchによる2014年の調査ではFacebookのエンゲージメント率が0.07%、Twitterが0.03%であったのに対し、インスタグラムのエンゲージメント率は*4.21%*という結果が出ています。

個人ではインスタグラムを活用していても、どのようにビジネスに活かしていけばいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は日本の企業がインスタグラムを活用して実施したキャンペーン事例を5つご紹介します。

1.みんなで作るセレブ猫投稿コンテスト

altみんなで作るセレブ猫投稿コンテスト

http://brand.shuuemura.jp/shupette/

こちらは化粧品ブランドのshu uemuraが昨年実施したキャンペーンです。
shu uemuraがファション界の巨匠であるカール・ラガーフェルドの猫とコラボレーションをした、新作化粧品のプロモーションのために行った企画です。その内容としては以下のようにキャットメイクや猫の写真を指定のハッシュタグ("shucats","セレブ猫")と共にアップした後に、シュウウエムラのインスタグラムのアカウントをフォローするというものです。

alt投稿方法

そのキャンペーンにおける特典としては、カール・ラガーフェルドのサイン入りメイクアップグッズがもらえるという豪華なものとなっており、当選発表はインスタグラムのダイレクトメッセージを通じて行うものになります。とてもシンプルなキャンペーン参加方法でありながら、その景品も豪華ですよね。”猫”はインスタグラム内でもとても人気の投稿ネタでありますし、またターゲット的にも若い女性というだけあって非常にインスタグラムと相性のいいキャンペーンだと言えるでしょう。

2.あなたが好きなRIMMELのアイテムを教えて!

altあなたが好きなRIMMELのアイテムを教えて!

(2020年8月7日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

こちらも化粧品ブランドである「RIMMEL」のキャンペーンで、インスタグラムのアカウント開設を記念したものになっています。
内容としてはシンプルなもので、お気に入りのRIMMELのアイテムを撮影して、”#リンメル大好き”というハッシュタグ
つけて投稿するキャンペーンです。特典として非売品の特別商品をプレゼントするものになっており、こちらもアプリ内のダイレクトメッセージ機能を使っての当選連絡となります。

“RIMMEL大好き”のハッシュタグをみてみると57件の投稿しかなく、それほど多くの反響を生み出していないことがわかります。先に紹介したシュウウエムラの投稿は猫やキャットメイクという比較的、誰しもが参加できる内容だったのに比べ、こちらは実際の”RIMMELの商品”というだけあって、参加者が既存の顧客に限定され参加ハードルが少し高かったのではないでしょうか。(もちろんキャンペーン特典のインセンティブの強さにも左右されますが)その参加ハードルを見極めることも大切です。

3.インスタグラム“My Chu Lip”キャンペーン

altインスタグラム“My Chu Lip”キャンペーン

http://jp.rohto.com/fs/chulip/campaign/

こちらはロート製薬の新商品「Chu Lip(チューリップ)」の認知度向上のために実施されたキャンペーンです。
この「Chu Lip」はリップクリームですが、塗るだけではなくインテリアや可愛い小物として飾って使えるという点をウリとしており、この特徴を効果的に伝えるためにインスタグラムを活用したキャンペーンを行いました。

参加方法としてはRIMMELと同様、この商品を撮影して、”chu_lip”のハッシュタグを付けてインスタグラムにアップするというシンプルなものになります。そのインセンティブとしては各色ごとにオリジナルアイテムをプレゼントするというものになりますが、このオリジナルアイテムは篠田麻里子さんや植野有砂さんなどChuLipを宣伝する有名人が選んだアイテムという点をウリとしています。

altユーザーからの投稿

また上記のように特設ページ内に投稿した写真を掲載しています。こういったところに自分の投稿が載るのは嬉しいですね。ハッシュタグの投稿数を確認したところ、250ほどの投稿がされていました。

4.“大切な青なモノ”投稿キャンペーン

alt“大切な青なモノ”投稿キャンペーン

(2020年8月7日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

これまで女性向けの商品と打って変わってこちらはIntelが実施ているインスタグラムのキャンペーンです。
Intelのインスタグラムアカウント開設を記念して行なわれたもので、アカウントをフォローした後、”#インテルブルー”というハッシュタグを付けて「大切な青なモノ」を投稿した方から抽選でタブレットなどの景品をプレゼントするものになります。

ちょうどこの記事を書いている前日の2015年3月20日からスタートしたキャンペーンで、まだ25件ほどの投稿しかされていませんが、どのくらいの結果がでるか楽しみです。公式サイトからこのキャンペーンの告知は無いようなので、主にFacebookとTwitterからのキャンペーン集客となっています。またこちらはTagplusというサービスを使って構築されたインスタグラムキャンペーンとなります。

5.丸の内 #Marupix写真展

alt丸の内 #Marupix写真展

marunouchi

こちらは東京の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町地区)の開発を行う三菱地所によるインスタグラムを活用したリアルキャンペーンです。
”#marupix”というハッシュタグを付けて投稿された写真からピックアップした写真を、丸の内にあるビルの仮囲い上で紹介していくという内容になっています。

alt三菱地所

三菱地所はインスタグラムと連動した「Marunouchipix(マルノウチピックス)」というサイトを運営しており、こちらのサイトではインスタグラムでハッシュタグ(#marupix、#marunouchi、#丸の内、#yurakucho、#有楽町、#otemachi、#大手町)のいづれかを付けた写真が自動で表示されるものとなっています。三菱地所が丸の内エリアの魅力を伝えるためにインスタグラムを活用しているサイトですが、こちらと連動した企画としてリアルな場所で*#Marupix写真展*という企画を行っている、とても面白い事例といえます。

また三菱地所はインスタグラム上で影響力を持つユーザーグループであるInstagramersJapanの協賛も行うなど、インスタグラムというプラットフォームを活用した街の魅力発信に本気の姿勢が伺えます。

まとめ

いかがでしょうか?
他にもロクシタンワタベウェディングなど、若い女性をターゲットとしたブランドがインスタグラムを活用し、その認知向上を図っています。その傾向として対象のブランドをイメージさせる写真や、その商品を撮影した写真をインスタグラムにアップすることでプレゼントなど何かしらの特典を得られる、というものが多い印象です。(その点、三菱地所の事例は他と違い面白いと思います。)

その一方、実際の場所でInsatgramで撮影した写真をアップするとインセンティブを得られるという、リアルを起点としたキャンペーンもアパレルブランドを筆頭に目にする機会が増えてきました。インスタグラムはスマホアプリなので、そういったリアルな場との連動が行いやすいです。(GUの事例など参考になります)

写真をアップするという文脈や、そのモチベーションを高めるためのシカケをしっかりと考えた後、ブランドストーリーの一環としてどのようにインスタグラムを取り入れていくことができるかが、キャンペーン成功の分かれ目でしょう。ぜひ上記を参考にしてインスタグラムの活用方法を考えてみてはいかがでしょうか。