2.過去または現在の自分をペルソナにする

簡単なペルソナ設定2つ目は、過去または現在の自分をペルソナに設定することです。

過去の自分はどんな悩みがあり、どう解決したでしょう。また現在の自分は、どんな悩みを持っていて、どうやって解決したいでしょうか。

過去の自分をペルソナにすれば、過去の悩みを解決する方法を考えられます。

そして現在の自分をペルソナにすれば、その悩みを解決する商品・サービスを企画に繋がるのです。

ペルソナを自分にするメリット

過去や現在の自分をペルソナにする最大のメリットは、悩みが明確でそれを解決する糸口を見つけやすいということです。

自分が悩んでいることは、どこかで別の誰かが同じように悩んでいることかもしれません。それを解決することで、多くの人の悩みを解決する手段にもなるかもしれないのです。

自分がペルソナの場合、どんな架空のペルソナ設定よりもリアリティがあるでしょう。なぜ悩んでいるのか、どのようなものが欲しいかなど、より深くペルソナの悩みを掘り下げられます。また、ペルソナが自分であれば、悩みを抱えている人がどのような人物でどのような生活をしているのかもわかりやすいでしょう。

そのリアリティを武器に、新商品・サービスの開発に役立てられます。

過去の自分をペルソナにした事例

10年間で100億以上を売り上げたと言うエベン・ペーガンは、『あなたの知識・経験・情熱をデジタル商品にしてオンラインで売り出す方法』という書籍を執筆しています。

この書籍はまさに、過去の自分をペルソナにした商品。

デジタル商品の恋愛教材をヒットさせた自分の経験と知識を用いて、過去の自分と同じように「インターネット初心者だけれどもオンラインでデジタル商品を売りたい」という人に向けて商品を展開し好評を得ています。

参考:
エベン・ペーガン(Eben Pagan)ってだれ? 『海外マーケター列伝』
(2020年8月7日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

現在の自分をペルソナにした事例

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引用:まとめよう、あつまろう- Togetter

Twitterのつぶやきをまとめた『Togetter』は、制作者の吉田俊明氏が当時の自分のために開発したサービスです。

イベントレポートを作る際、普通はメモや議事録をまとめて提出するところ、吉田さんは面倒に感じ、Twitterのハッシュタグを使ったレポートを提出しようとしました。

しかし、Twitterのハッシュタグを一つひとつ手で集めるのは大変な作業。そこで自動でつぶやきをまとめてくれるツールを開発したのです。

「自分による自分のためのツール」としてスタートし人気が出た事例です。

参考:
wise9 › 月間1000万PV突破の人気WebサービスTogetterはこうして産まれた(前編)

リアリティのあるペルソナ設定を

身近な人や過去・現在の自分をペルソナに設定すれば、具体的でリアリティのある顧客像が見えてきます。

リアリティのあるペルソナが設定できれば、その人の悩みやニーズが目に見えてわかるようになります。

もちろん、ペルソナ設定のやり方は他にもたくさんあります。そのため自社サービスにあったペルソナ設定をするべきでしょう。

とはいえ、もし具体的なペルソナがなかなか浮かばない、というときは今回の2つの方法を参考にしてみてください。