ferret Personでは、若手ながらビジネスシーンで活躍する人に焦点を当て、その活躍のカギとなった仕事の進め方や経験を探っていきます。

第2回に登場するのは、株式会社キャスターが運営する、SNSを使った新しい採用・つながりを応援するサービス「bosyu」のTwitterアカウントの運用者である「bosyuさん」。日々、ユーザーのために情報を発信するbosyuさんに、SNSのビジネスアカウントを運用するコツや、「中の人」としてのマインドについてお話を伺いました。

▼第1回の記事はこちら
「足りない経験はTwitterで補う」25歳で上場企業の新規事業責任者を務めるカギとは

「bosyuさん」プロフィール

bosyu SNS担当、本名は秘密。通称「bosyuさん」

福岡県出身。短大卒業後、IT系企業メディア事業部、化粧品メーカーにてディレクター、女性向けメディア編集部などを経て、転職6回目で株式会社キャスターのグループ会社である株式会社働き方ファームに入社。2018年8月よりbosyu Twitter担当に就任。

SNSの中の人として

企業SNSの主役はユーザー

bosyuさんのお面

ferret:
SNSは個人でも利用できますが、ビジネスとしてSNSを運営する上で、どんな点を意識されていますか?

bosyuさん:
私はビジネスとしてのSNSの主役は、担当者である自分ではなくユーザーであり、その土台としてサービスがあると考えているので、「自分がユーザーだったら何を知りたいか」を意識しています。なので、例えば私の顔や髪型などはユーザーにとって不要な情報だと考えているのでいつも隠しています。SNSでどんな情報を発信しようか悩んだ時にも、「ユーザーが知りたいことは何か」に立ち返って考えています。

ferret:
あくまでユーザー目線で、ということですね。

bosyuさん:
そうですね。私はSNS担当は結婚式の司会みたいなものだと考えているんです。結婚式って、主役は新郎新婦や家族、友人なんですけど、司会の人が楽しく明るく進行をして、コメントをもらったり、タイミングの違うときに写真撮っている人がいたら、そっと注意したり…そういう感じの役割だと思うんですよね。

bosyu全体が盛り上がるように、そしてbosyuで出会った人に良いエピソードがあればそれを共有したりする、サポート役のようなものです。

面白いな、と思ったbosyuの投稿をピックアップして紹介したり、最近だとbosyuが「逆bosyu」という形で、「そのスキルにマッチする仕事はありませんか?」と、自らにマッチする仕事のbosyuを出すような使われ方をされているので、ハッシュタグをつけてちょっと盛り上げたり、何かユーザーさんの役に立てたらなと
思っています。

SNS運用はbosyuで5社目

PCの画面

ferret:
5社連続でSNSに携わっていると伺ったのですが、どのような業種のSNSを担当をしていたのでしょうか?

bosyuさん:
これまでに化粧品ブランドのディレクターや商品開発、女性向けメディアに勤めていたので、どんな業種・職種でもSNSを活用する必要がありました。直接の担当ではないときもありましたが、仕事をする上でSNSを意識することは多かったですね。

ferret:
その時はどのような運用を?

bosyuさん:
最初は女性向けの自社サイトを運営している企業のメディアチームに入り、そこで社長に「メディア担当としてブログやってみれば?」と言われてブログをはじめました。ブログの内容は「ランチにこれを食べました」のような、いわゆる「東京のIT企業で働く女の子の毎日」というものでした。当時はブログが流行りはじめたタイミングだったのもあり、意外とPVが伸びてきて、ブロガーの集まるパーティーにも行かせてもらって、人との繋がりができることも多かったです。それがきっかけで、転職後もブログTwitter、Instagramの運用などをしてきました。

SNSの運用方法は会社ごとに違う?

ferret:
これまで5社のSNS運用に携わり、様々な業種・媒体を経験されてきたと思うのですが、それぞれで違いはありましたか?

bosyuさん:
企業でのSNS運用は一方的に情報を発信するためのものではありません。どのような業界のSNSを担当している時であっても必要なのは、ユーザー目線であることです。それはブログもInstagramもTwitterもすべて一緒です。

なので私は、どのSNSを運用していてもあまり違いは感じていません。発信している内容はまったく異なりましたが、やっていることはユーザーが何を知りたいかを考えて伝えていくだけなので。