SEOの基本となるHTMLの「タグ」について解説していきます。

この記事を参考に、タグを利用する目的や効果的な使い方を理解しましょう。

そもそもSEOとは?

SEOとは*Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)*の頭文字をとったものです。一般的にはGoogleで検索順位を上げるための施策を指します。

Googleをはじめとする検索エンジンは、検索窓に打ち込まれたキーワードに対応する記事をインターネット上に存在する全てのページから検索して表示する機能を持っています。ですが、表示される記事の順番はGoogleのアルゴリズムによって定めらているのです。

検索エンジンは各ページの情報を精査し、「ユーザー(検索者)のニーズに応えているか」、「オリジナルで有意義な情報提供がなされているか」、といったことをはじめとする200以上の基準をもとに評価が決まります。

しかし、Googleから評価基準が明かされていないため、各メディア運営者やSEOコンサルタントは帰納的思考を用いて効果的なSEO施策を発見、対処し続けてきました。その中でもポピュラーな施策と言えるのが、HTML記述を明確に行い、適切なタイミングでタグを利用することです。

参照:SEO対策とは?誰でもできるSEOの基礎と基本を学ぼう!

SEO効果を高める「タグ」の種類と意味

HTMLはWeb上にテキストの表示や簡単な装飾を施したり、画像を表示したりするプログラム言語のひとつです。
サーバーサイドの言語に比べて習得しやすいこともあり、非エンジニアであっても仕組みを理解するのは容易といえるでしょう。

とはいえ、実際にHTMLを理解しようとすると、複雑な構文を読み解いたり、実際に記述したりといった手間がかかるので非効率的です。そこで本記事では、SEO効果が高く、頻繁に用いられるHTMLの「タグ」を厳選して6つ紹介します。

HTMLタグ・title

titleタグは読んで字のごとく、ページの「タイトル」部分を意味するタグです。

HTMLは入れ子構造になっており「どの範囲に何についての情報が書かれているのか」がひと目でわかりやすくなっています。Googleのアルゴリズムが読み解きやすいのもそういった記述がなされているWebページなので、ページタイトルを意味するtitleタグは冒頭に記述されるのが基本的なルールです。

titleタグに関する注意点としては、

・ページがどのような内容のコンテンツなのかひと目で分かるタイトルを設定する
・拾いたいキーワードをタイトルに盛り込み、キーワードとの関連性が高いことを示す

この2つが鉄則なので覚えておきましょう。

あらかじめ拾いたいキーワードを定めておき、1コンテンツで1キーワードに対応すると考えてメディア運営に取り組むと、titleタグに盛り込むべき文言も見つかりやすくなります。

HTMLタグ・meta

metaタグとは、*Webページにおける「ディスクリプション」*を指します。

ディスクリプションとは、タイトル直下にある記事の概要を示した短い文章のことです。ページに含まれている情報をや結論を紹介し、完結にまとめながら「共感」を生み出せることが重要となります。

<meta></meta>といった形で記述し、<head>タグの中に盛り込むのが一般的です。また、ディスクリプションは記事のタイトルと同様に検索結果の欄に表示されるので、タイトルでの主張と全く異なるディスクリプションになってしまうと、ユーザーからの信頼度が低下してアクセスが減少する可能性があります。タイトルページ内容と合致するディスクリプションを記載し、ユーザーの興味を惹けるように心がけましょう。

HTMLタグ・h

HTMLタグの中でも頻発するのがhタグです。

hタグで挟んだテキストは「見出し」として扱われるので、言及したい内容ごとに適切な章立てを行い内容を整理したり、拾いたいキーワードを盛り込んで検索されやすくしたりといった役割を果たします。

<h2>テキスト</h2>

といった形で記述し、間にはテキストが入ります。このテキストが見出しの文章となり、h◯の数字が見出しの大きさを表しているのです。

h1は大見出し、h2は中見出し、h3は小見出しとなり、記事コンテンツを作成する場合はh2とh3に本文を記載していきます。h2の中にh3を入れるようにして、テーマの本筋から反れないようにするのもSEO評価に関わるので注意して記述しましょう。

HTMLタグ・canonical

canonicalタグは、同一ページでありながらURLが複数存在している場合に利用します。
例えばPCサイトとスマートフォン用サイトが別々に用意されている場合は、それぞれのサイトに訪問者が分かれてしまうため、SEO評価も二分されてしまうのです。
そこでcanonicalタグを利用して、異なるURLSEO評価をひとつのサイトに統合します。
これはリダイレクト処理が上手く行われないときにも有効な手段です。

canonicalタグSEO評価に直結する可能性があるので、ぜひ覚えておきましょう。

HTMLタグ・リスト(li・ol・ul)

リスト形式でテキストを表示する<li>・<ol>・<ul>タグSEOの効果を高めるタグのひとつです。要点をまとめて情報を整理し、ユーザーがひと目で理解できるようにするのがリストタグの役割といえます。

リストタグはその表記方法によって<ol>と<ul>の2種類に分けられますが、<ol>はOrdered Listの略称です。順序を設けて箇条書きにしたリスト、と覚えておきましょう。
olで表記する場合は、以下のようなテキストになります。

記述例
<ol>
<li>◯◯</li>
<li>××</li>
<li>△△</li>
</ol>

反映後
1.◯◯
2.××
3.△△

対象的にulとは、unordered listの略称です。順序がなく、箇条書きとして表記されるので情報の整理などを行う際に役立ちます。
ulで表記する場合は以下のようなテキストになります。

記述例
<ul>
<li>◯◯</li>
<li>××</li>
<li>△△</li>
</ul>

反映後
・◯◯
・××
・△△

他にも、typeクラスを変更すればA、B、Cなど他の言葉に置き換えてまとめることも可能です。

HTMLタグ・a

<a>タグテキストURLへのリンクを挿入する際に用いる関数です。
記述する際は、<a></a>と記載しますが、WebサイトURLを挿入する場合は、

<a href=”◯◯”>××</a>

◯◯にリンクを飛ばしたいURLを入れ、××にはリンクを付与するテキストを入れて記述します。

SEO施策のひとつとして、信頼性や権威性のあるページへのリンクを貼ることも効果があると考えられているため、<a>タグを有効に使ってページの順位を高めていきましょう。

SEO効果を高めるにはタグ以外にも様々な施策が必要

HTMLタグには豊富な種類があり、それぞれ役割が異なります。全てを理解するには時間がかかりますが、この記事で紹介したタグはどれも汎用性が高く、適切に利用すればSEO効果を高められるものばかりです。

まずは紹介した6つのタグを活用して、運営しているWebサイトページ順位を高めていきましょう。

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