Googleアナリティクスにより、Webサイトのアクセス解析はWebマーケティングにおいて日々欠かせないことの一つです。解析できるデータは詳細であるほど、解析結果の精度が高くなり、マーケティングの成功につながる可能性もアップします。無料で利用できるツールでありながら、優秀な機能が多数あるGoogleアナリティクスですが、今回紹介するUTMパラメーターを使えば、さらに高度な解析を実現できるのです。

UTMパラメーターの設定方法や使用例をわかりやすく解説しますので、この機会にぜひご活用ください。

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UTMパラメーターとは

UTMパラメーターとは、URLの後に付属する文字列のことです。この文字列を広告や販促メールなどメディアによって異なるように設定し、データを分けられます。よく通販サイトを見ていると、とても長いURLを目にすることがありますが、このような文字列がパラメーターに該当するものです。

プロモーションの効果測定などのためにGoogleアナリティクスを使っていると、区分して表示してほしいセッションが1つに集約されてしまい、分析に困ってしまう場合があります。UTMパラメーターは通常のURLの後にパラメータという文字列を付与し識別できるようにすることで、Googleアナリティクスの表示を詳細にするものです。UTMパラメーターはGoogleアナリティクスでは、カスタムキャンペーンと言われています。

以下がURLパラメーターの例です。ホームページURLの後に、「sample_promotion2020」というプロモーションにおける「Yahoo」の「display(ディスプレイ広告)」であることを示しています。

WebサイトのURL/?utm_source=yahoo&utm_medium=display&utm_campaign=sample_promotion2020

例えば、Yahoo!プロモーション広告によるデータは、Googleアナリティクスと連動して詳細な記録ができるGoogle広告と違って広告経由のセッションであることが明示されません。このようなときに、UTMパラメーターを設定することで、Yahoo!のディスプレイ広告としてGoogleアナリティクスに表示できるのです。

また、分譲マンションのチラシにQRコードを印刷し、ターゲットとなる賃貸マンションにポスティングを行うとします。このような場合も、チラシに印刷されているQRコードを使ってホームページにアクセスした人をカウントできるのです。数種類のチラシを作って効果検証を行う場合は、QRコードを分けてそれぞれに異なるUTMパラメーターを設定しておけば、どのチラシが効果的だったのかデータをGoogleアナリティクスにより明確に把握できます。

つまり、通常よりもはるかに詳細な分析が可能になり、プロモーションの効果検証において正確かつ迅速な判断が可能になるのです。