純粋な個人アカウントではなくても問題なし!

実はこの長州力さんのTwitterアカウントは、本人だけではなくスタッフもツイートすることがあります。長州力さんが完全に個人でやっているものではなく、公式アカウント的なものなのでしょう。

またインターネット上では、本人っぽいツイートも実はスタッフがしているらしいという検証がなされています。

参照:長州力“破天荒ツイッター”はスタッフの仕業説「ツッコミは無粋だ」|まいじつ

インターネット、特にTwitterなどのSNSでは、個人的なものだと思っていたものが実はバックに大きな組織がいるとわかると、手のひらを返したように叩かれたりすることがほとんど。今回の長州さんの問題も同様なのですが、さすがプロレスファンはそんなことでは動じません。

プロレスというスポーツは、リアルとフェイクの境目が非常に曖昧なもの。プロレスファンは昔から「なんでロープに振られたら返ってくるの?」とか「台本あるんでしょ?」とか「真剣勝負じゃないんでしょ?」とか言われ続け、それを「まあ、そう感じているのならそれでいいんじゃね?」というように受け流してきた人種。長州力さんのTwitterアカウントが純粋な個人アカウントではないということなんて、何の問題でもありません。

長州力さんが孫と一緒にニコニコして映っている写真がアップされたり、ベロベロに酔っ払った写真がアップされたり、いきなり知らない人に対して私信めいたツイートがされるだけで、大満足なのです。プロレスファンとはそういう人種なんですよ。

長州力さんは公式YouTubeチャンネルも開設

Twitterの勢いが止まらない長州力さん。2020年3月には公式YouTubeチャンネル『リキチャンネル』を開設しています。こちらでも自由な言動が話題となっており、チャンネル登録者数は12万人越え(2020年9月時点)。登録者数や視聴回数を順調に増やしていっているようです。

Twitterでは素人っぷりが目立つ長州力さんですが、YouTubeに公開されている動画の編集は本格的。最初に公開されている動画には、「#ハッシュドタグ #井」のタグもしっかり設定されていました。

おそらく広告代理店などが絡んでいるとは思いますが(何せ、ハッシュドタグが話題になった後すぐの開設)、そんなことくらいでいちいち目くじらを立てないプロレスファンの気質も見越しているとしたら、たいしたもんですよ。

長州力さんの革命は終わらない

プロレスラーを引退してからはあまり言われることがなくなりましたが、Twitterでの長州力さんはまさに革命戦士。現役時代のピリピリとした雰囲気とは違いますが、確実にTwitterに革命を起こし続けています。

この革命が成功しているのは、偏に長州力さんが昔のイメージにこだわらず、今の長州力さんとしてTwitterという新しいリングで戦っているからでしょう。

Twitterでのマーケティング施策はさまざまなものがありますが、長州力さんのケースはかなり高度なテクニック(?)を用いたものと思われます。あえて真似をすると失敗する可能性のほうが高いと思われますが、「ありのままをツイートする」といった部分は、参考になるかもしれませんね。