
「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」がキャッシュレス決済サービス「Coiney(コイニー)」と経営統合。新生「STORES(ストアーズ)」とBASEの違いとは?
スマホの普及により、ネットで買い物をする機会が多くなるとともに、オンラインで商品を販売する個人や企業が増えています。今回はその中でも、利用者が増加している初期費用無料、本格的なネットショップが持てる「STORES(ストアーズ)」について取り上げます。
STORES(ストアーズ)とは?「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」との違いは?
STORESとは、2018年にネットショップ作成サービス「STORES .jp」を運営するストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社と、キャッシュレス決済サービスである「Coiney(コイニー)」を運営するコイニー株式会社が経営融合し、2020年1月より「STORES.jp」は「STORES」へとサービス名称を変更しました。
STORESは、初期費用無料、“最短2分”で誰でも簡単にネットショップが開設できるのが特徴。登録できる商品数は無制限で、さらに48種類ものデザインテンプレートを使ってオリジナリティの高いネットショップが作れます。
直感的に操作できるUI・UX設計となっているため、企業はもちろん個人のハンドメイド作家やバイヤー、農家なども多数出品。
BASE(ベイス)との違い
日本で有名なネットショップ作成サービスの一つといえば「BASE」。STORESと比較されることも多いサービスです。ともに初期費用無料で、簡単にネットショップを作成可能という共通点があります。
しかし、BASEは決済手数料と外部リンク以外は全て無料なのに対して、STORESは月額1,980円(税別)のスタンダードプランが用意されており、フリープランで5%かかる決済手数料が3.6%まで引き下げられます。
さらにSTORESのスタンダードプランなら、代引き決済やAmazon Payが利用できる点もBASEと異なります。
参考:BASE(ベイス)

2019年10月東証マザーズ上場。ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」の使い方と事例
2012年に登場して以来、ネットショップ界隈で着々と地位を築き上げてきた「BASE(ベイス)」。運営会社は2019年10月には東証マザーズに上場し、CMの放映もされています。記事では、個人・企業を問わず、簡単にネットショップを開設できるBASEの基本的な使い方からショップ事例まで解説します。
STORES(ストアーズ)のメリット
BASEでも簡単にネットショップが作れるため利用者は多いですが、そんな中でSTORESを選ぶメリットは何でしょうか?
出典:STORES|自分でつくれる、本格的なネットショップ
やはり一番のメリットは、先述した「決済手数料のお得さ」です。フリープランでは5%の決済手数料がかかりますが、スタンダードプランにすれば3.6%に。月額1,980円かかったとしても、売上が多いほどお得になります。フリープランで始めてみて、売上が伸びてきたらスタンダードプランに切り替えると良いでしょう。
また、決済方法がクレジットカード決済、キャリア決済、PayPal決済から、代引き、楽天ペイ、Amazon Payなどかなり豊富なのも魅力。顧客の取り逃がしを防げます。
もちろんデザインテンプレートやアクセス解析を含めネットショップに必要な機能は揃っていますし、サポートブログ「STORES Magazine」では運営ノウハウがまとめられているため、ネットショップ運営に役立てられます。
STORES(ストアーズ)の使い方
ネットショップを作る
出典:STORES|自分でつくれる、本格的なネットショップ
まずは自分のネットショップを作りましょう。
画面左下に、登録したいメールアドレスとパスワードを入力。利用規約に同意のチェックを入れたら「今すぐ無料ではじめる」のボタンをクリックします。
すると、ストアの名前を決めるところから始まります。お好きな名前を入力し「OK」をクリック。
STORESのダッシュボードに移動したら、これでストア登録は完了です。メールアドレス認証のステップは飛ばされていますので、忘れないうちにメールボックスを開いて認証しておくといいでしょう。
メール認証をした後、特定商取引法に関する表記を記入するため「記入する」をクリックします。
特定商取引法に関する表記や事業者の名称、連絡先を入力していきます。すべて記入し終わったら一番下までスクロールして「保存する」をクリック。
次にユーザーがクレジットカード決済を利用できるように、クレジットカード決済利用申請をします。「申請する」に進んでください。
こちらの必要項目を入力し「次へ」に進み申請しましょう。
ここまでで必要事項の登録は完了ですが、ストアはまだ非公開の状態です。公開するには「STEP3 ストアを公開してみよう!」から設定を行います。
ストア設定の公開項目が「非公開」となっているので、クリックして「公開」に変更すると設定完了です。
商品を登録する
上部にあるタブ「アイテム登録」もしくは「STEP1 アイテムを登録してみよう!」をクリック。
この画面で必要項目を入力していきます。項目は次の通りです。
・アイテム画像(15枚まで)
・アイテム名
・価格(税込で記入)
・軽減税率の設定
・割引率(上で記入した価格から割り引かれる)
・アイテム紹介
・ハッシュタグ
・在庫数、バリエーション(サイズなど)
・国内送料
・カテゴリー
・公開設定
公開設定を「公開」にしたうえで一番下の「保存する」をクリック。
アイテムリストに登録したアイテムが載りました。アイテムリストでは、一括で公開・非公開の設定や、割引の設定などができます。
次に自分のストアがどうなっているかを確認しましょう。右上のアカウントををクリックし、続いて「自分のストアを見る」をクリックします。
ストアを見ると登録した商品が並んでいるので、実際の表示画面も確認することをオススメします。あとは商品が購入されるのを待つのみです。
売上を確認する、受け取る
STORESの売上は、上部にある円マークをクリックすると確認できます。ただし、まだ売上がない場合には、上記の画面になり利用できないため注意しましょう。
STORESの売上を受け取るには、売上金額1万円以上、かつ口座を登録しておく必要があります。右上のアカウントをクリックし「アカウント設定」に進みましょう。
「振り込み先口座」横の「登録する」をクリック。
こちらで口座の必要情報を入力し、一番下の「保存する」で保存しましょう。
売上金は決済手数料、振込手数料を引いた金額が1万円以上の場合、月末締めの翌月末払いで入金されます。
ただし急いで振り込んで欲しい場合には、2017年からスタートした「スピードキャッシュ」機能を利用しましょう。それまでの売上金が、申請した翌日に振り込まれます。
STORES(ストアーズ)の事例
たつみ茶園 webストア
出典:たつみ茶園 webストア
茶葉やティーバッグ、お茶を使ったふりかけなどを販売している茶葉専門店の「たつみ茶園」。ごくシンプルなネットショップですが、トップページには生産者や生産の様子などを載せており「生産者の顔が見える」という工夫がされています。
ネットショップで販売されている飲食料品は特に安全性が重視されるため、生産者の顔が見える点は、ユーザーに安心感を与える大きなポイントです。
F.DOM
出典:F.DOM
「F.DOM」は、シンプル・ナチュラルな雰囲気のあるレディースファッションのネットショップです。サイトでは目につきやすい位置にお知らせを掲載し、見た目のデザイン性よりもユーザーに情報を届けることを優先しているのが特徴。
さらにInstagramのリンクも載せており、ソーシャル性が高いネットショップだと言えます。STORESではF.DOMのように内部・外部リンクが貼れるため自由度が高いです。
yuroom
出典:yuroom
BRUTUSの表紙やGUの広告などでイラストを手がけた白根ゆたんぽさんのネットショップ「yuroom」では、ポストカードや冊子、缶バッジなどが販売されています。
白根ゆたんぽさん独自の作風を活かすために、ネットショップは自然と作品に目がいくようなデザイン、そして最小限の説明に留められています。
本当に良い商品を売るには、それくらい無駄を省いたシンプルさが必要なのかもしれません。
“簡単作成”は必要最低ライン。他にどんなメリットがあるのか?に注目する
今や「ネットショップが最短○分で簡単に作れる」というのは必要最低限のラインであり、そこから他社とどんな差別化がされているのかが、ネットショップ作成サービス選びの分かれ目となっています。
本格的なネットショップが多い印象のSTORES。月額費用を払いつつもトータルで見るとお得になる「スタンダードプラン」の存在は、本格的なネットショップを持ちたい個人事業主や企業にとって魅力的なプランと言えるでしょう。
ネットショップ開設で知っておきたい基礎知識
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ネットショップの売上アップの手段!「価格設定」の方法解説+お役立ちサービス5選
ネットショップの売上に関する課題を解決する手段の1つとして、「販売価格の設定」があります。ユーザーの購入の決め手になる重要なポイントです。今回は、ネットショップ運営を行う上で知っておくべき販売価格の設定のポイントについて解説します。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- UI
- UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略で、ユーザー(使い手)とデバイスとのインターフェイス(接点)のことを意味します。
- UX
- UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験を意味します。似たような言葉に、UI(ユーザーインターフェイス、User Interface)がありますが、こちらはユーザーと製品・サービスの接触面を指した言葉です。
- 外部リンク
- 外部リンクとは、別名被リンクとも呼ばれ、外部のWebページからの自分のWebページへのリンクのことで、SEOを考える上で重要な要素の一つです。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
- クロール
- クロールとは、検索エンジン内のシステムであるクローラ(ロボット)が一つ一つのサイトを巡回し、サイトの情報を収集することを指します。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- トップページ
- インターネットのWebサイトの入り口にあたるページのことをトップページといいます。 一般的には、階層構造を持つWebサイトの最上位のWebページをさします。サイト全体の顔としての役割も果たすため、デザインなどで印象を残すことも考えたサイト作りも有効となります。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- 外部リンク
- 外部リンクとは、別名被リンクとも呼ばれ、外部のWebページからの自分のWebページへのリンクのことで、SEOを考える上で重要な要素の一つです。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- コピーライティング
- ホワイトペーパー制作
- デザイン
- セミナー・展示会
- 動画・映像制作
- データ分析・BI
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